今日観た映画の感想

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ホラー、それともミステリー!? ロリコン悪魔が奮闘する!「デビルズ・シティ」(2016)

ぷらすです。
今回ご紹介するのは、今年『未体験ゾーンの映画たち』というイベントで日本公開された(らしい)映画『デビルズ・シティ』ですよー!
正直、どう説明していいのかわかりませんが、頑張って紹介してみようと思いますよー!

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/83654/poster2.jpg?1449636581

画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

『エイリアン』『X-MEN』シリーズなどに携ってきたトム・ウッドラフ・Jrが初めて長編作のメガホンを取り、悪魔が支配する世界を描くダークファンタジー。
ある悪魔が人間に優しさを見せたことから、人間の不幸をエネルギーとして生きる悪魔と人間のバランスが崩れていくさまを映していく。
出演は『オゾンビ』などのダニエル・チャクランや、テレビドラマ「Glee」シリーズなどのハリー・シャム・Jrら。悪魔たちのビジュアルや独特の世界観など、こだわりあふれるセンスに注目。

ストーリー:人間の姿をした悪魔がはびこる世界で、悪魔は人間の不幸を生きるエネルギーとしていた。
悪魔のヴァイン(トバイアス・イェリネク)は、ある日、同じアパートで生活している少女を助ける。この出来事がきっかけで、悪魔には備わっていないはずの優しさや愛情といった感情が生まれ、人間の不幸をエネルギーとする悪魔たちに問題が起きる。(シネマトゥディより引用)

 

 

感想

本作は、最初TSUTAYAの新譜の棚でパッケージを見かけて「アメコミヒーローコミックの実写化なのかな?」なんて思ったんですが(パッケージのデザインがいかにもそれっぽいでしょ?)どうやらオリジナル作品みたいです。

で、観た感想をざっくり一言で言うと、
「主人公の悪魔がロリコンだということだけは分かった」
ですかねーw

僕は、わりと読解力には自信があるつもりだったんですが、観終わっても結局よく分からなくて、ちょっと自信喪失してしまいましたよー。(´ε`;)ウーン…

なんの説明もなく「謎ワード」だけが増えていくヘンテコ映画

それでも一応、内容の説明をするとですね。
この作品の中では、どうやら悪魔たちが人間に化けて人間界に暮らしているらしいんですね。
彼らの食料は不幸な人間のマイナスの感情(らしい)。なので悪魔たちは自分の縄張りにいる人間たちを生かさず殺さず、不幸になるようにコントロールしている(らしい)んですね。

で、主人公の悪魔ヴァインは、アパートの管理人兼ヤクの売人をしていて、店子の悪魔たちが飢えないように、同じく店子の人間たちが不幸になるよう、コントロールしながら暮らしてるっぽいんです。
しかし、気まぐれに店子のロリコン親父から娘の命を救った翌日から、住人たちが急にまともでいい人になりマイナスエナジーがなくなってしまい、店子の悪魔たちはこのままでは飢え死にしてしまうと戦々恐々。
ヴァインが、その原因を究明していくというミステリー?? らしいんですね。

かなりの低予算映画らしく、映画は基本的に悪魔たちによる会話劇で、レンタルするときに期待していたド派手なアクションや、グロ怖な描写はほとんどなし。
世界観や、悪魔の立ち位置、キャラクターの説明もほとんどなく、何だかよく分からないまま劇中よく分からない「謎のワード」だけが増えていくという何ともヘンテコな映画で、悪魔たちとスタッフは何が大変なのか分かってるけど、観ているこっちは何が何だか分からないまま物語が進んでいくという超不親切設計なのです。
なので、劇中に登場する誰にも感情移入が出来ず、観ているこっちは画面の中で起こっている事を、他人事として傍観しているだけっていう。

だからといって、哲学的とか思想的的な、意図的に難解な物語にしているというわけではなく、単純に必要な説明が足りてないっていう、脚本上の欠陥なんだと思います。

ホラーっぽい、ミステリーっぽい、だけの「っぽい」映画

さて、そんなこんなで、アパートの住人が突如真人間になってしまったことで、彼らのマイナスエナジーを食べられなくなった悪魔たちは大混乱。
ヴァインが事件の謎を探っている間にも、アパートに結界が張られて悪魔たちが閉じ込められたり、仲間の悪魔が何者かに殺されたりしていくというミステリー仕立てになってます。

、そもそもの説明が足りてないのでミステリーとしても破綻していて、犯人? が明かされても、「お前誰だーーーー!」と。

基本、悪魔たちがバタバタしてるだけの映画で、しかもこいつらが全員やけに人間っぽいので、ホラーっぽい描写はあれどホラーにもなってなくて、ミステリーっぽい作りですが上記の通りでミステリーにもなっていなくて、ダークファンタジーっぽい雰囲気はあるものの、悪魔は姿が悪魔っぽい以外、基本人間と大差なく。

何かっぽいんだけど、結局何でもなく、分かったのは主人公ヴァインがロリコンだったということだけという、何のこっちゃな映画でした。

キリスト教圏の人なら、もしかして理解できるのかなー?

そんなわけで、個人的にはまったくオススメ出来ませんが、100分間何もすることのない時に観るならいい……かも?

興味のある方は是非?