ぷらすです。
今回ご紹介するのは2012年に公開されたアクション映画「アウトロー」の続編、
『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』ですよー!
中々時間が合わなくて映画館で観られなかったんですが、やっとTSUTAYAでレンタルしてきましたー!
画像出典元URL:http://eiga.com
あらすじと概要
リー・チャイルドの小説を実写化したアクション『アウトロー』の続編。かつてアメリカ軍の優秀な秘密捜査官だったが、今は放浪生活を送る男ジャック・リーチャーが、巨大な陰謀に挑む。監督は、『ラスト サムライ』などのエドワード・ズウィック。前作に引き続いてトム・クルーズが主演を務め、『アベンジャーズ』シリーズなどのコビー・スマルダーズやテレビドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズなどのロバート・ネッパーらが脇を固める。ド派手な見せ場の数々や、トムのアクションも痛快。
ストーリー:アメリカ軍の優秀な秘密捜査官だったものの、今では街から街へとあてもなくさまよう生活を送っているジャック・リーチャー(トム・クルーズ)。ある店でトラブルに見舞われた上に保安官に連行されそうになった彼は、自分をめぐる何かしらの陰謀が動きだしているのを察知する。やがて彼は、元同僚であったターナー少佐(コビー・スマルダーズ)を訪ねるが、彼女がスパイ容疑を掛けられて逮捕されたことを知る。ターナーを救い出して共に事態の真相を追ううちに、軍内部に不穏な動きのあることをつかむが……。(シネマトゥデイより引用)
感想
前作「アウトロー」をザックリとおさらい
「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」は、2012年公開の前作「アウトロー」(原題:Jack Reacher)の続編です。
前作がどんな映画だったかというと、元米軍の腕利き秘密捜査官で今は風来坊のジャック・リーチャーが、事件の謎を解きつつ悪者軍団をやっつけるという、英国の人気作家リー・チャイルドハードボイルド小説シリーズが原作をトム・クルーズ主演で実写映画化。
トム・クルーズ主演の米国アクション映画としては、かなり低予算(トム・クルーズの意向でわざと規模を小さくしたらしい)な作品ながら、数少ない証拠を頼りに謎を解き、スペイン発の「キーシ・ファイティング・メソッド」という攻守一体となった戦闘法を駆使して悪者をバッタバッタと倒していくという、イマドキのアクション映画とは真逆の、70年代のアクション映画に回帰したようなキレのいい作品で、映画ファンの間では高評価を得たんですね。
画像出典元URL:http://eiga.com / 前作「アウトロー」を彷彿させる冒頭のシーン
そして本作に
そんな前作のヒットを受けて本作の制作が決まるわけですが、監督がクリストファー・マッカリーから、「ラストサムライ」のエドワード・ズウィックに交代。
前作のヒットはクリストファー・マッカリー監督の功績も大きかっただけに、監督交代のニュースにファンからは不安の声も聞こえていました。
そして公開後、「普通のアクション映画」「こんなのアウトローじゃない」といった批判もあり、今回僕もDVDをレンタルするときに正直、多少不安な気持でした。
で、実際観てみると、「あー、確かに否定的な意見が出るのも分かるなー」とw
ジャック・リーチャーの切れ者感、映像やストーリーのキレ味の良さといった前作の面白さは影をひそめ、その分二人の女性キャラの投入で、エモーション多めの「普通のアクション映画」になちゃった感じ。
「アクション映画」としては面白いけど「ジャック・リーチャー」としては物足りないといった印象でしたねー。
擬似家族のロードムービー
本作では二人の女性キャラが登場します。
一人は、今回ジャックの相棒役となる、コビー・スマルダーズ演じるターナー少佐。
もう一人は、「ジャックの娘」でダニカ・ヤロシュ演じるサマンサ(サム)
ハッキリ経緯は語られないものの、劇中でターナー少佐とリーチャーは以前からやりとりがあったらしく「あれ? 前作でこんな人出てたんだっけ??」と混乱したんですが、どうやら本作の原作となった本の前の巻で、事件解決のため協力しあったということらしいです。
で、リーチャーが食事に誘おうとワシントンにある彼女の勤務先に行ってみると、ターナー少佐はスパイ容疑で捕まっていて、不信に思ったリーチャーが密かに調べを進めている途中、自分に娘がいるらしい事が発覚。そこからアレコレあって3人は、一緒に敵組織から逃げつつ真相を探っていく事になるわけです。
最初はギクシャクしていた3人が、共に困難を切り抜けていくうちに次第に擬似家族的な関係になっていき、これまで一匹狼だったジャック・リーチャーの心にも変化が訪れるという部分が本作の主軸になってるんですね。
その分、ターナー少佐とサムに振り回され、前作では常に先手を取って敵を翻弄していたリーチャーの切れ者感は消え、前作の魅力の一つだった謎解きよりもサスペンスやアクション重視で、アクションの方もターナーとのコンビネーションを見せるためか、前作で見せた衝撃はなくなり。
前作で作品を牽引していた要素が、擬似家族のロードムービーというドラマパートに置き換わってしまった感じなんですよね。
「仁義なき戦い 広島市島編」だと思って見に行ったら「トラック野郎」だったみたいな。(ちょっと違うか)
もちろんシリーズが続けばそういう展開もアリだけど、「2」でやるのは早くね? っていうw
とはいえ、僕は本作はそれほど嫌いではなかったりします。
アクションも短調にならないよう、シチュエーションやバリエーションを考えて配分されてるし、女性二人とのドラマパートを通してジャック・リーチャーの人間性を掘り下げているのは良かったんじゃないかと。
画像出典元URL:http://eiga.com / 今回もノースタントで頑張るトム・クルーズ(54)
オフビートな笑いのシーンは健在だったし、美少女とは言い難いダニカ・ヤロシュ演じるサマンサが、物語が進む事に可愛く見えてくるのは、彼女の演技の上手さかなと。
特にリーチャーとサムのラストシーンは個人的にとても良かったし好きなシーンでした。本作ではこれみよがしであまり上手くない伏線も多かったけど、このラストシーンは、サムのキャラクターという伏線を綺麗に回収していて、ジャック・リーチャーらしい良い終わり方だったんじゃないかって思いましたねー。
トータルで観れば、前作のような驚きはないけど、全体的に丁寧に作られてる印象を受けましたよ。
興味のある方は是非!
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