ぷらすです。
今回ご紹介するのは、「ロッキー」「ランボー」に続き、シルベスタ・スタローンの当たり役にしようとして失敗した『コブラ』ですよー!
今観るとツッコミどころ満載の作品ですが、アクションシーンは力が入ってるしTHE・80年代アクション映画って感じで楽しめましたー!
画像出典元URL:https://www.amazon.co.jp
あらすじと概要
殺人事件を目撃した美女の抹殺を企てる殺人鬼集団と闘うはみだし刑事を描いた、S・スタローン主演のバイオレンス・アクション。“ナイトスラッシャー”と呼ばれる狂信的なグループによる連続殺人事件が発生。事件の捜査にあたるロス市警のマリオン・コブレッティ刑事、通称“コブラ”は、ある殺人現場を目撃したモデルのイングリッドと出会う。目撃者であるイングリッドは“ナイトスラッシャー”に狙われることになり、コブラは彼女の警護にあたるが……。(allcinema ONLINEより引用)
感想
スタローン版ダーティーハリー?
本作は、「ロッキー」シリーズと「ランボー」シリーズで一躍スターダムにのし上がったシルベスタ・スタローンが、ロス市警の凶悪犯罪専門刑事として活躍するポリスアクション映画です。
ウィキペディアによると、実はこの映画の脚本は「ビバリーヒルズ~」の主人公アクセル刑事役の候補になったスタローンが、コメディ色を排除し名前をフォーリーからコブレッティ(通称コブラ)へ変更、アクション大作にしようと書いたものの、結局アクセル役はエディ・マーフィに決定。
スタローンは却下された脚本を元に本作を制作したという事らしいです。
実際観てみると、「ビバリーヒルズコップ」がスタローン脚本じゃなくて本当に良かったって思いましたねーww
あと、本作はかなりダーティーハリーの影響を受けているというか、スタローンはこの作品で自分なりのダーティーハリーを目指して作ったらしいんですよね。
なので、嫌味な警部補モンテ役には『ダーティハリー』で悪役の“スコルピオ”を演じたアンドリュー・ロビンソンを、相棒のゴンザレスは、ダーティーハリーでハリーの相棒を演じたレニ・サントーニがそれぞれ演じています。
僕はダーティーハリーってボンヤリとしか覚えてないんですけど、もう少し社会派だったような気がしたんですけどねーw
キャラ盛りすぎ
本作のストーリーをざっくり書くと、ロス市警のはみ出しもの、コブラッティーとゴンザレスの通称「ゾンビ班」が、目撃者のヒロインを警護しながらカルト宗教の敵を皆殺しにするっていう映画です。
そんな彼のカッコイイところを箇条書きにすると、
・ティアドロップのグラサンと黒の革手袋。
・いつも楊枝を咥えてる。
・スーパーに立てこもった犯人を追い詰め、「店を爆破するぞ!」と脅されると、「やれよ俺の店じゃねえ」と返答。(原語では「俺はココでは買い物はしない」)→射殺
・冷えた食べかけのピザをナイフで切って先っちょだけ食べる。
・添加物やジャンクな食べ物は嫌い。健康に気を使っている。
・パソコンに強い。
・「警護するヒロイン」を乗せたまま敵の車を追跡→すごいカーアクションの末、ヒロインを乗せたまま車は横転。
・マリオンというファーストネームにコンプレックスを持っている。(女の子みたいだから)
・拳銃のグリップにはコブラのマーク。
・なのに敵を「軍隊並みの装備」とか言っちゃう。(お前が言うな感)
・敵は皆殺し。
ざっと思いつくだけ上げましたが、どうですかこの中二感!
そしてキャラ盛りすぎ感!
スタローンじゃなかったら(というかスタローンをもってしても)、もう完全にコントですよww
多分、最初に「ビバリーヒルズコップ」の台本として書いた影響が出てるんでしょうね。
80年代感
さらに、今見ると笑っちゃうような80年代感満載な映像。
ヒロインはモデルなんですが化粧や髪型はもちろん、ピカピカのヘンテコロボットに囲まれながら写真を撮られてるシーンは、音楽も相まって中々キツいものがありましたねー。
あと、全体の構成や撮り方なんかもTHE・80年代って感じでバブリーなお洒落感(ビバリーヒルズコップの残り香?)にクラクラします。
この時代を取り入れちゃった感が、本作が「ロッキー」や「ランボー」みたいに人気が出なかった要因の一つなんじゃないかなーと思ったりしました。
明らかにスタローンに向いてないキャラでしたしねー。
っていうか、物語自体、「ロッキー」「ランボー」とは比べ物にならないくらい雑ではあるんですけども。
脳筋&無能vsバカ
というわけで、コブラの脳筋っぽりは上記の通りなんですが、本作の敵「カルト宗教」“ナイトスラッシャー”もバカばっかりなんですね。
集会? ではみんなで両手に持った斧をカンカン打ち鳴らし、夜な夜なバンで街に繰り出しては無差別に殺人を繰り返すという何がしたいのかよく分からない団体で、しかも手口がかなり雑。
で、殺人現場を目撃したヒロインを口封じのために襲うんですが、その時もカメラマンと通りすがりのサラリーマンと守衛の3人を殺してます。
さらに、ヒロインが入院した病院でも、掃除係と看護婦と入院患者を殺し、街中でカーチェイス&銃を撃ちまくり、コブラを襲って返り討ちに合い、それでも集団でコブラとヒロインを追いかけるっていうね。
こんだけ目立ちまくりの集団をコブラ任せにして全然捕まえない無能なロス市警(っていうか捜査すらしてない)と、敵は全員皆殺しのコブラ。バカと脳筋と無能のせいで、無駄に被害が増えるっていう。
もうね「このバカどもがー!」(´・ω・)つ)3゚)∵と、全員殴ってやりたくなりますw
で、散々被害を拡大した末に、敵を皆殺しにして、コブラはヒロインと盗んだ(敵の)バイクで走り出してめでたしめでたしっていう。
流石にこれは、いくらファンでも擁護しきれないよスタローン。
ただ、今見ると一周回って逆に面白かったりしますけどねw
いや、決してオススメはしませんが、映画自体88分しかないですし、多分、一人で観るんじゃなくて友達数人とポテチでも食べながらワイワイツッコミを入れながら観るには、丁度いいと思います。
興味のある方は是非。
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