ぷらすです。
今回ご紹介するのは、ヴィン様ことヴィン・ディーゼルの出世作で「リディック」の前身でもあるSFアクション・スリラー『ピッチブラック』ですよー!
まだ「リディック」を観てなかったのでレンタルしようと調べてみたら、「リディック」は続編らしいという情報を得て、ら先に本作を観てみることにしました。
画像出典元URL:https://movies.yahoo.co.jp
あらすじと概要
「アライバル-侵略者-」のD・トゥーヒー監督がユニークな設定と新たなエイリアンで描くSFアクション・スリラー。事故に遭い、未知の惑星に不時着した宇宙船。三つの太陽に照らされた灼熱の星で、護送中の凶悪犯も含む生存者たちは過酷なサバイバルを強いられることになる。探索の後、一行はかつてこの星で生活していた調査隊の施設にたどり着くが、同時に地下や暗がりに潜む凶悪な肉食エイリアンの存在も知る。そして22年ぶりの皆既日食によって、この星は完全な夜を迎えようとしていた……。(allcinema ONLINEより引用)
感想
ざっくりストーリー解説
映画冒頭、多くの乗客を乗せた宇宙船が航行中に突如異変が。
小さな隕石群が航行中の宇宙船に穴を開け、睡眠航行中だった船長が死んでしまうんですね。
アクシデント発生で睡眠航行が解除された女性パイロットのフライ(ラダ・ミッチェル)とオーウェンズ(サイモン・バーク )は、慌てて船を立て直そうとしますが、航路を外れた宇宙船は目の前の惑星の引力によって、大気圏に突入。
このままでは、地表に激突すると思ったフライは、貨物フロアを切り離していきます。
それでも船が水辺を保てず、フライが自分の命惜しさに乗客フロアを切り離そうとするのをオーウェンズが止め、宇宙船は何とか不時着。
生き残ったのは、賞金首の凶悪殺人犯で護送中だったリディック(ヴィン・ディーゼル)、リディックを護送中のジョンズ(コール・ハウザー)、古物商で実業家のパリス(ルイス・フィッツジェラルド)、イスラム教徒たちイマム(キース・デイヴィッド)と二人の息子たち、家出少年ジャック(リアンナ・グリフィス)、地質学者のジーク(ジョン・ムーア)とシャザ(クラウディア・ブラック )夫婦、そしてフライの10人。
太陽が3つあり夜のない無人の惑星で、彼らは必死に脱出の手段を探しますが、実はこの惑星には恐ろしいエイリアンたちがいて、生き残った乗客たちは一人、また一人エイリアンたちに食われていく。という物語です。
リディックの存在
こう書くと、凡百のエイリアンサバイバルものって感じですが、そこに凶悪殺人犯のリディックがいることで、サスペンスやアンチヒーローもののテイストも入っているし、大量のエイリアンに襲われながら、生き残りの人間たちにも不和が生じるという展開は、エイリアンものというよりゾンビものに近いかもしれません。
ちなみにリディックは、屈強なナイフ使いで両目を改造して暗視スコープのように暗闇でも見えるという特徴があります。
また、ヒロインのフライは、生き残った乗客たちを救った英雄のように扱われますが、上記のように一度は乗客を見捨てて自分が生き残ろうとしたという秘密があるし、リディックを護送している“刑事”のジョンズや、家出少年ジャックもそれぞれ秘密を抱えているんですね。
ただ、わりと序盤から乗客殺しの“犯人”がエイリアンであることが観客には知らされるので、サスペンス展開はあまりないのがちょっと残念でした。
監督が描きたかったのはそこじゃなかったのかもですが。
夜のない星に暗闇が訪れる
前述したように、彼らが不時着した惑星は、太陽が三つもあるので夜がないんですね。
で、色々捜索するうちに無人のベースキャンプと、小型の宇宙艇を発見。
ベースキャンプが無人なのは、もちろん全員エイリアンに食われたからです。
このエイリアン、肉食で凶暴ですが光に弱いので地表にいる限り襲われる心配はありません。なのに何故ベースキャンプの住人たちが全滅したのかというと、この星では22年に一度、惑星直列によって数日感の日食が起こり、ベースキャンプの住人たちは日食によって星獣が暗闇になったことでエイリアンたちに全員食べられちゃったんですね。
そ・し・て、リディックたちがこの星に不時着した日が、まさに日食の日だったというわけです。
運悪すぎか!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ
小型宇宙船は、若干に燃料電池残量は残ってるものの宇宙に飛び立つには足りないので、彼らは墜落した宇宙船に残る電池を取りに向かい、宇宙船で電池をゲットしたと思ったら日食が起こって絶体絶命の危機に陥り、どうやって生き残るか。というのが本作の見所なわけですね。
まぁ、大方の予想通り、悪党だと思ってたリディックがいろいろ頑張るんですけどね。
多分、本作はハリウッド映画としてはそれほどビックバジェットの作品ではないと思うんですが、エイリアンがコウモリのように音波を出して獲物の位置を捉えたり、血の匂いで寄ってきたり、光が弱点という設定を活かしつつ、ラストの暗闇の中での脱出劇を盛り上げるところはわりとドキドキしたし、ラストのオチも単純なハッピーエンドではなく、冒頭部分を上手く絡めてるのも個人的には好感が持てました。
2000年の作品で今見ればCGなどもチャチに見えるし、ストーリー的にも決して上手くはないですけど、観ている間は楽しめたし続編の「リディック」も観てみたいと思う程度には面白かったですよ。
興味のある方は是非。
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