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こんなバットマンが観たかった!「レゴバットマン ザ・ムービー」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、あの名作「LEGO ムービー」の続編(というかスピンオフ)で、アメコミヒーロー バットマンが主役の『レゴバットマン ザ・ムービー』ですよー!

LEGOブロックで出来たゴッサムシティで、バットマンやロビンやジョーカーなど、原作から『ジャスティスリーグ』に至るまで、ありとあらゆるバットマンネタをぶち込んだパロディー作品ながら、個人的に歴代バットマンの中で一番好きな作品でしたー!

僕はこんなバットマンが観たかったんですよ!(*゚∀゚)=3

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あらすじと概要

世界中で親しまれているブロック玩具LEGO(R)を題材にしたアニメ『LEGO』シリーズの第2弾。前作でヒーロー軍団を率いたバットマンを主人公に、ジョーカーのゴッサム乗っ取り計画を阻止すべく、一匹おおかみだったバットマンがほかのヒーローたちと協力して戦いに挑む。ウィル・アーネットバットマン役で続投するほか、ザック・ガリフィナーキス、マイケル・セラロザリオ・ドーソンレイフ・ファインズらが声の出演に名を連ねる。監督は、前作のアニメーション共同監督のクリス・マッケイ

ストーリー:町を守る孤独なヒーロー・バットマンのもとに、ロビンがやって来る。ところが、ロビンのあまりのお調子者ぶりに、二人は全く息が合わない。そんな中、ジョーカーが宇宙に閉じ込められていた悪者たちを脱走させ、世界の危機を救うべくバットマンとロビンは立ち上がるが……。(シネマトゥディより引用)

 

感想

本作を見る前に知っておきたいこと

スーパーマンスパイダーマンと並ぶ、超有名アメコミヒーローのバットマン
「映画は見たことがない」という人でもバットマンの名前やビジュアルは何となく分かるんじゃないでしょうか。

本作では、そんなバットマンの原作コミックから最新映画に登場する歴代キャラクターのみならず、歴代DCコミックのキャラ、それにアメコミ以外のキャラクターまで。およそLEGO映画でなければ不可能な夢の共演が実現してるんですね。(まぁ、みんなLEGOですけどw)

とはいえ、前作「LEGOムービー」とは違い、本作はかなりバットマンのパロディーに振り切って作られているので、ある程度バットマンの生い立ちや背景を分かっていた方が楽しめるのではないかと思いましたねー。

バットマンの生い立ち

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バットマンの正体は、ブルース・ウェインという大企業の社長で大富豪です。
そんな彼が住むのは世界一治安の悪い町ゴッサムシティで、彼は子供の頃に目の前で両親を殺された事がきっかけで悪を憎むようになり、昼は大企業の社長・夜はコウモリの強化スーツで悪党をボコる孤高のダークヒーロー バットマンとしてゴッサムシティを守ってるんですね。

登場キャラクター

ルフレッド

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そんなブルースを親代わりとなって立派に育て、バットマンの協力者でもあるのがウェイン家の執事アルフレッドです。
物静かなイギリス紳士ですが、いつまでたってもぼっちのブルースを心配したり、何かと暴走しがちなバットマンのブレーキ役でもあります。

ロビン/ディック

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バットマンのサイドキック(相棒役)として登場するキャラクターで、原作ではサーカスのアクロバット一家の末っ子でギャングに両親を殺されバットマンの養子になるという設定でしたが、本作では両親を失った孤児ということに。
ティム・バートン版、クリストファー・ノーランの「ダークナイトシリーズ」では登場してないですが、「スーサイド・スクワッド」でジョーカーとハーレイ・クインに殺された事になってましたね。

ジョーカー

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バットマン最強の宿敵です。
ティム・バートン版ではジャック・ニコルソン、ノーラン版ではヒース・レジャー、「スーサイド・スクワッド」ではジャレッド・レトが演じた一番人気悪役です。

とりあえず、これだけ押さえておけば後は元ネタが分からなくても十分楽しめるんじゃないかなーと思います。

バットマンは「かまってちゃん」だった!?

本作では、そんなバットマンの原作や映画の孤独なヒーロー像に部分に焦点を当て、自意識過剰な「ぼっち」のかまってちゃんヒーローとして描いています。
敵の先手先手を打ち、悪巧みを阻止してゴッサム市民から喝采を浴びるバットマンですが、離れ小島の豪邸兼秘密基地では執事のアルフレッドと二人暮らし。

話し相手はコンピューターで、好物のロブスターをレンチンして一人で食べ、超でかいルームシアターでトム・クルーズ主演映画「ザ・エージェント」を見てゲラゲラ笑う寂しい日々。

お金持ちという事を除けば、身につまされる人も多いのではないでしょうか。(僕もその一人ですがw)

そんな彼を心配して助言するアルフレッドにヒドイ事を言ってみたり、成り行きで養子にしたディック(ロビン)を使い捨ての駒として利用しようとしたり、宿敵ジョーカーにヒドイ事を言ったりする困ったちゃんでもあります。

結局、バットマンジョーカーに言った一言が原因で、ゴッサムシティが壊滅の危機に陥るという物語なんですがその事件を解決する過程で、バットマンは自分の弱さを受け入れ、本当に大切な事を知って成長する。というのが本作のストーリーなんですね。

一見ただのパロディー映画のようですが、扱っているテーマは普遍的かつ誰でも多かれ少なかれ当てはまると思うので、多分、多くの人が共感出来るんじゃないかと思います。

監督とスタッフ

本作で監督を務めたのは、前作「LEGOムービー」で共同脚本と編集を担当した クリス・マッケイ
前作の監督、フィル・ロードクリストファー・ミラーは今回製作に回っているようですが、ストーリーやギャグ・パロディーシーンを見ると、映画の内容にもこの二人も関わってる気がしますねー。

日本ではネームバリューの低いフィル・ロードクリストファー・ミラーですが、彼らが関わってる映画はほぼハズレがないので、この二人の名前は要チェックですよ!

小ネタの数々

本作には、「バットマン」以外の小ネタも沢山登場します。
わかる範囲で紹介すると、ファントムゾーンに幽閉されている凶悪な悪役たちをジョーカーがゴッサムシティに連れ戻して大暴れするんですが、それはバットマンの登場キャラだけではないんですね。
例えば、

ハリーポッターの名前を呼ぶのも憚られる“あの方”(ちなみにアルフレッドの声を当てているのは“あの方”を演じた俳優さんです)

・そびえたつタワーのような大きな体に宝石の目玉から溶岩を放つ敵サウロン。(映画『ホビットシリーズ』の字幕では「死人遣い(ネクロマンサー)」)

・「マトリックス」でお馴染みエージェントスミス(ちゃんと分裂します)

キングコンググレムリン、吸血鬼、ミイラ男、メドューサ、ジョーズ
などなど、何とも豪華な顔ぶれ。(みんなLEGOですけどもw)

あと、秘密基地に入る合言葉がマーベルの社長ヒーローの悪口だったり、バットマンの過去作が実写で出てきたり、前作同様「グリーンランタン」(DCヒーロー)がいじられてたり、バットマンホームシアターのリストは「理想の恋人.com」や「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」など家族ものやラブストーリーばっかりだったりします。

寂しすぎだろバットマン……

きっと他にも沢山小ネタがあるんでしょうけど、それらはちょっとした“くすぐり”なので、知ってればニヤリとするけど、知らなくても別に支障なく楽しめると思います。(僕もほとんど分からなかったけど楽しめたし)

LEGOだから出来るストーリー

バットマンは上記のような背景を持つだけに、執拗に犯罪者を憎むある種の狂人として描かれていて、そこが魅力でもあるんですが、その生い立ちゆえに彼の抱える頑なさやある「弱点」を乗り越えることが出来ない弱さもあるキャラなんですね。

本作は、バットマンのパロディーという形を取ることで、そうしたバットマンの本質に迫り、パロディーだからこそできるラストを提示することで、ティムバートン版やノーラン版・ザックスナイダー版(というか近年のDC映画全般)に若干のモヤモヤを抱えているファンが“観たかったバットマンを作ることが出来たんじゃないかと思うし、その結末が小さなピースを繋げて色んな形を創造する「LEGOブロック」という玩具の特性にも掛かっていて、本当によく出来てるなーと思いました。

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前作「LEGOムービー」に比べると、誰もが楽しめる一般性がやや欠けてる感じがしなくもないですが、それでも内容的に大人から子供まで楽しめる作品なんじゃないかと思いましたよ。

興味のある方は是非!

 

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