ぷらすです。
今回ご紹介するのは、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」のパロディーで卓球をモチーフにしたコメディー映画『燃えよ!ピンポン』ですよー!
ラジオかネットの番組で名前を知って「なんか面白そう!」と思ってレンタルしてきたんですが、可もなく不可もなくという何かこう、そこそこ楽しめる作品でしたねー。
画像出典元URL:http://eiga.com
あらすじと概要
『ナイト ミュージアム』の脚本を手掛けたロバート・ベン・ガラントとトーマス・レノンが手掛けたパロディー満載のおバカ映画。負ければ死を宣告される卓球大会に挑む元天才卓球少年の死闘を、最新CGやカンフー・アクションを駆使して描く。オスカー俳優クリストファー・ウォーケン、『M:i:III』のマギー・Q、テレビドラマ「HEROES/ヒーローズ」のマシ・オカらが出演。次々に繰り出される痛烈なおバカギャグや、濃いキャラクターに爆笑必至。
ストーリー:ランディ・デイトナは過去に天才卓球少年として持て囃されていたが、88年のソウルオリンピックで苦い敗北を喫し、中年となった今は卓球曲芸で細々と生計を立てていた。そんなある日、彼は裏社会で極秘に行われる卓球世界大会への潜入捜査をFBIに命じられた。彼は盲目の老人卓球マスターに弟子入りし、中華料理の特訓を通じて心・技・体を鍛える。
努力が実り、出場権を獲得したランディは大会の詳細を知り驚愕する。大会には各国のメダリスト達が集い、敗者は殺害されるという恐るべきデスマッチ・トーナメントだったのだ。しかも大会の首謀者は、ランディの父を殺した男。父の敵討ちのために、そして過去の挫折を乗り越えるために、彼は再び金メダルを目指す。(シネマトゥディより引用)
感想
「燃えよドラゴン」というよりはチャウ・シンチー オマージュ?
本作の原題は「Balls of Fury」で、このタイトルは「ドラゴン怒りの鉄拳」の原題である「Fists of Fury」パロディーなわけですが、主人公が闇の卓球トーナメントに出場して、最終的に敵のボスと戦うという設定は、表題通り「燃えよドラゴン」のパロディー。ただ、CGの使い方や荒唐無稽な展開なんかは「少林サッカー」などに代表されるチャウ・シンチーのテイストっていう、色々混ざっている作品ですw
ソウルオリンピックでの試合中に父親を中国マフィア? に殺され、金メダルも逃した卓球の天才少年ランディ・デイトナ (ダン・フォグラー)が主人公。
その後すっかり落ちぶれた彼は卓球曲芸で細々と生計を立てているボンクラ中年に成長した彼はある日、裏社会で極秘に行われる卓球世界大会への潜入捜査をFBIに依頼されます。
その卓球大会を主催するのが父親を殺した中国マフィアのボス、フェン(クリストファー・ウォーケン)と知ったランディは、父の敵討ちのため、そして過去の挫折を乗り越えるために卓球大会に出場を決めた彼は、長年のブランクを取り戻すため盲目の卓球マスターに弟子入りして……。というストーリー。
あらすじだけを追うと面白そうですけど、わりとゆるめのコメディーで、個人的感想としては「まぁ、そこそこ楽しめる」位の感じでしたねー。
何気に豪華キャスト
ちなみに、本作で主役を勤めるダン・フォグラーは、昨年公開の「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」でドジだけど気のいいパン屋を夢見る缶詰工のジェイコブを好演していましたね。
で、そんな彼を導くワン師匠役が、「カンフーパンダ」シリーズでダチョウのお父さんの声も担当している ジェームズ・ホン。
師匠の姪っ子でヒロインのマギー役は「ミッション:インポッシブル3」や「ダイ・ハード4.0」にも出演しているマギー・Q。
敵のボス、フェン役には大ベテランのクリストファー・ウォーケンと、何気に豪華なキャスティングなんですよね。
……って、ウォーケン先生何してんすか!ww
他にも、ドラマ「HEROES」の「ヤッター!ヽ(´▽`)/」でお馴染みマシ・オカこと岡 政偉やパットン・オズワルトもチョイ役で登場していますよ。
監督・脚本は「ナイトミュージアム」の脚本チーム
本作で監督を勤めるのは、映画「ナイトミュージアム」1・2の原案と脚本を務めた ロバート・ベン・ガラント。
脚本はガラント監督&「ナイトミュージアム」でも共同脚本を担当したトーマス・レノンです。
この二人、アメリカでは「ナイト~」よりも、TVコメディ・シリーズ「Reno 911!」の監督・脚本のコンビとして有名みたいですね。
このドラマ、日本では知られてないですが、アメリカでは映画化もされた人気作らしいです。
カンフー・パンダを意識?
本作から1年後、ドリームワークスのCGアニメ「カンフー・パンダ」が公開されるんですが、ランディ役のダン・フォグラーの体型や雰囲気が、ポー役のジャック・ブラックにどことなく似ていたり、「カンフー・パンダ」ではポーの義父(ガチョウ)の声を当てているジェームズ・ホンが師匠役で登場したり、フェンが屋敷でパンダを飼っていたり(そして死んでいる)と、もしかして「カンフー・パンダ」を意識してるのかなー? なんて邪推してしまったりw(いや、偶然なんでしょうけどもw)
画像出典元URL:http://eiga.com / どことなくジャック・ブラックを思い出しちゃう。
とはいえ、物語の随所に織り込まれるオフビートなギャグだったり、「燃えよドラゴン」パロディーだったりは、王道のアメリカンコメディーって感じで、チャウ・シンチーとも「カンフー・パンダ」とも被る部分はないっていうか、そこまでは突き抜けていないというか。
約2500万ドルも予算をかけて作っているわりには、全体的にゆるい感じなんですよね。
で、近年のアメリカンコメディーほど下品すぎたり過激すぎる描写もなく「ほどほど」にまとまってる感じ(PG-13)で、正直物足りない気もしますが、逆にあまり下品で過激なのが苦手な人には丁度いいのかもって思いましたねー。
結論としては、「期待“しすぎ”なければ、そこそこ楽しい」コメディー映画でした。
興味のある方は是非!
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