ぷらすです。
今回ご紹介するのは、前々回ご紹介したリチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー主演のラブストーリー「ビフォア・サンライズ」の続編、『ビフォア・サンセット』ですよー!
前作公開から9年後に制作された本作。
前作では前途洋々の大学生だった二人も、すっかり大人になってました。
本作では、そんな二人の会話を上映時間と同じ約80分のリアルタイムで描いた作品です。
画像出店元URL:http://eiga.com
概要
リチャード・リンクレイター監督の『恋人までの距離(ディスタンス)』の続編。前作に引き続き、イーサン・ホークとジュリー・デルピーが登場。お互いの気持ちを確かめるための時間がほんの数時間しかない中で、どうやって思いを伝えるのか、ドキドキしながら最後まで楽しめる。(シネマトゥデイ より引用)
感想
前作では、まだ大学生だった二人。
会話を積み重ねながら、互いに惹かれあう気持ちを告白するまでを描いたロマンチックなラブストーリーでしたが、本作はそんな二人の9年後の物語。
二人が駅で「半年後にここで会おう」と約束して別れたラストシーンに、多くのファンの人たちは二人のその後が気になってヤキモキしていたのではないかと思いますねーw
ざっくりストーリー紹介
それから9年後、なんとイーサン・ホーク演じるジェシーは作家になり、前作での二人の一日を元に書いた小説がベストセラーに。
ヨーロッパ10ヶ所の本屋でキャンペーンをして、最終地フランスの本屋で「ファンと語らう会」を行っているところから、この物語はスタートします。
ジェシーがファンの質問に答えながら、ふと目をやると、そこにはセリーヌ(ジュリー・デルピー)の姿が。
キャンペーンを早々に切り上げたジェシーは、飛行機の時間までジェシーとパリの街をデートする……という物語です。
ジェシーが飛行場に着かなくてはいけない時間までは、約1時間20分ほど。
その短い時間の中で、前作同様に街を歩きながら二人の会話劇で物語が進んでいき、観客は前作以降の9年間と現在の二人を知ることになっていくのです。
変わらない二人、変わった二人
久しぶりに会った二人はパリの街を歩きながら、前作と同じように丁々発止の会話を繰り広げます。
そして、その会話の内容から、観客は二人がこれまで歩んできた9年間と現在の二人を知ることになるんですね。
前途洋々、夢と希望に溢れていた9年前と、社会に出て夢と現実のギャップに苦しむ今。
画像出店元URL:http://eiga.com
前作でも意識高い系だったセリーヌは国の機関を退職後、自然保護団体の職員をしていて、ジェシーの方はニューヨーク在住で“そこそこ”の人気作家になっているんですよね。
そして会話が進むうち、ウィーンで過ごした一夜が二人にとってどれほど特別だったのかを、懐古と後悔の念を込めて語り合うのです。
「若いときには、人生においてつながりのある人はたくさんいると思っている。でも後になって、それはほんの少ししか起こらないことだと気がつく」というセリーヌの言葉にジェシーは、
「僕たちはそれを(気づかずに)台無しにしてしまう」
と応えます。
ある程度年齢を重ねた人なら、多かれ少なかれ同じ思いを持っているだろうし、この二人のセリフにそんな自分の過去を振り返ってしまう人も多いんじゃないかと思います。
本作は、たった80分の中に、前作以降の時間の積み重ねで変わってしまった二人と、それでも互いを変わらず想う二人をギュッと詰め込んだ、なんとも濃密な作品になっているんですねー。
脚本
そんな本作の脚本は、監督のリチャード・リンクレーターと主演のイーサン・ホーク、ジュリー・デルピーが3人で意見を出し合いながら練り上げているのだそうで、それだけこのシリーズが、3人にとって特別なんだということが分かります。
そして物語は、9年後の二人を描いた「ビフォア・ミッドナイト」に繋がっていくんですねー。
一応、「~ミッドナイト」が三部作の最後? ということで、ふたりの恋の行方は気になって仕方ないので、TSUTAYAでレンタルして観ますよー!!
興味のある方は是非!!
あ、一応言っておくと、本作は前作のネタバレを含む内容になっているので、「~サンライズ」→「~サンセット」→「~ミッドナイト」の順番で観るのをオススメします。
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