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伝説のバンド クイーンに出会う「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)*完全ネタバレ

ぷらすです。

巷で話題の『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました!!

最初は「DVDでもいいかなー」なんて思ってたんですが、熱量の高いツイートを度々目にしたり、リアル友人からも熱くオススメされたりして、「これは、映画館で観るべき映画なのかも…」と思い直したんですよねー。

で、実際観たら……

うぉぉ!!(ノT△T)ノ フレディぃぃ!!!

ってなりましたねー!!

クライマックスの「ライブエイド」のシーンでは、全僕が、\(T△T\)ういーあーざちゃーーんぴおん(/T△T)/ういーあーざちゃーーんぴおん大合唱でしたよー!!(心の中でね!)

というわけで、今回は伝記映画なので、ネタバレとか(基本)気にしないで書きます。
っていうか、完全にネタバレしてます
なので、ネタバレは嫌!! って人は先に映画を観てからこの感想を読んでください。

いいですね? 注意しましたよ?

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概要

「伝説のチャンピオン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった数々の名曲で知られるロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記ドラマ。華々しい軌跡の裏の知られざる真実を映す。『X-MEN』シリーズなどのブライアン・シンガーが監督を務めた。ドラマシリーズ「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」などのラミ・マレック、『ジュラシック・パーク』シリーズなどのジョー・マッゼロらが出演。フレディにふんしたラミが熱演を見せる。(シネマトゥディより引用)

感想

クイーンって、個人的感覚で言うと僕より上の世代が直撃していた印象で、だから僕自身は今までほとんど触れてきてないんですよね。

もちろんテレビやラジオで曲は聴いてるし、フレディ・マーキュリーの名前やビジュアルも分かるんですけど……。
うーん、何ていうか、ビートルズジョン・レノンと一緒で、バンドっていうより歴史上の人物みたいな感じなんですよねw

なので、そんなクイーンに興味がない僕が観に行って楽しめるんだろうか…? という不安を抱えながら映画館に行ったわけですが…。

蓋を開けたらそんなのまっったくカンケーなかったです!

本作は、“往年のファンが昔を懐かしむ映画”というより、“クイーンを知らない人達がクイーンやフレディに出会う映画”という風にチューニングされているんですね。

とはいえ、往年のファンは楽しめないのかといえば、多分そんなことはなくて、まず、20世紀フォックスのオープニングファンファーレを、ブライアン・メイロジャー・テイラー(本人)が新録したクイーン・バージョンでスタートっていう、ファン感涙モノの大サービスでスタートしますからねー!

つまり、昔馴染みも初めましても、みんな一緒に楽しんでくれよな! っていうマインドの、映画というよりライブに近い作品なのです。

ざっくりストーリー紹介

1970年のロンドン。インド系移民という出自と自分の容姿に強いコンプレックスを持つフレディ(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラーベン・ハーディ)のバンド「スマイル」に自分を売り込む。

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フレディの歌声に魅了された二人は彼をバンドに迎え、さらにベーシストのジョン・ディーコン(ジョゼフ・マゼロ)も加わり「クイーン」と名前を変えて活動開始。

やがて「キラー・クイーン」のヒットによって彼らはスターダムにのし上がるが、フレディは自らのセクシャリティーから孤独に苛まれ……。というストーリー。

ご存知の方も多いと思いますが、フレディは精神的には恋人メアリーを愛しながらも、肉体的には男性を求めてしまうバイセクシャルで、音楽で成功しメンバーを“家族”と呼びながらも、フレディ自身の孤独は深まり、酒やドラッグに溺れ、やがてメンバーの承諾を得ずにソロ活動の契約をしてしまいます。

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画像出典元URL:http://eiga.com / クイーンが揉めたのは大体コイツのせい。

それでメンバーとフレディは大喧嘩になり、クイーンは実質的に解散寸前でしたが、フレディがエイズに侵されたこと、20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴエイド」に参加を決めたことで、再び “ファミリー” の絆を取り戻すのです。

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そして訪れるクライマックスのライブシーン。
7万5000人の観衆に埋め尽くされたスタジアムで、ほぼ完全再現されたクイーン伝説のパフォーマンスは、まさに映画館がライブ会場に変わった21分でしたねー!

もうね、それまでの流れを観ているだけに、このライブシーンで僕はずっと泣きっぱなしでしたよ!!゚(´;ω;`)

キャスト陣

そんな本作でフレディ・マーキュリーを演じたのは、「ナイトミュージアム」シリーズで若きエジプト国王アクメンラー役を演じたラミ・マレック

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フレディ本人と比べると、やや線が細い感じがしましたが、義歯でフレディの出っ歯を再現し、言葉のアクセントやライブパフォーマンスの振りなどを完全再現しただけでなく、ブライアン・メイロジャー・テイラーに生前のフレディについてインタビューして、内面までしっかり役作りしてフレディ役に臨んだんだそうです。

ただ歌声だけは、フレディのアーカイブ音声を合成したものと、フレディと歌声がそっくりと話題になったカナダ人アーティストのマーク・マーテルさんの歌声を使っているんだそうですね。

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あと、イギリス人俳優のグウィリム・リーが演じた、クイーンギタリストのブライアン・メイも、ファンの間で本人ソックリと話題になりましたよねー。

 あの名曲・名盤の誕生秘話も

もう一つの楽しみは、本作を彩る数々の名曲ですが、そんな名曲やアルバムの誕生秘話も、劇中で描かれます。

バンドの移動に使っていたバンを売り払い、そのお金で作ったファーストアルバム『戦慄の王女』では、ドラムやピアノの上にコインをばら撒いてそれが跳ねる音を収録したり、音を左右に振るなど斬新な方法を試し、映画タイトルにもなっている『ボヘミアンラプソディー』は、バラードからオペラ、そしてグラムロックが融合した約6分もある曲で、この曲をシングルカットするしないでプロデューサーと揉めに揉めたり。

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最初は違う意図で作られたハズのこの「ボヘミアン~」が、クライマックスのライブのオープニング曲として出だしのバラード部分だけ歌われ、まったく同じ歌詞なのにも関わらず、紆余曲折あったフレディ自身の心情を素直に表しているのが、もう、泣けて泣けて。

そしてブライアン作曲の「レディオガガ」からお得意のコール&レスポンスを挟んで、ロジャー作曲の「ハマー・トゥ・フォール」をノリノリで歌い上げ、最後は「伝説のチャンピオン」を7万5000人の観客とともに大合唱

サイコーかよ!!(ノT△T)ノ ウォォォー! 

こんなに感動するのには、映画的に重要な曲にちゃんと字幕がついていて、今まで漠然と聞いていたクイーンの歌詞の意味が分かったのも、かなり大きかったと思います。

ボヘミアン~」「伝説のチャンピオン」寄る辺なき者たちや負け犬たちの歌だったんですねー!!

そしてライブの最後でフレディが、「バイバイ、愛してる!」と言って、メンバーを振り向いたところでこの映画は終わります。 

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 それはきっと、その後エイズによる肺炎で亡くなるフレディの最後を暗示しつつ、彼の人生で最も満ち足りた瞬間を最終カットに選んだんだと思いましたねー。

そしてエンドロールでは、フレディ本人が歌う「ドント・ストップ・ミー・ナウ」(映像付き)と「ショー・マスト・ゴー・オン」が流れます。

ドント・ストップ・ミー・ナウは「俺は今最高に楽しいから止めないでくれ」という内容で、ショー・マスト・ゴー・オンは1991年の死の淵にいたフレディが「それでも命ある限り舞台に立つんだ」という内容だそうです。

フレディ・マーキュリーの半生を描いた本作のエンディングに、こんな相応しい2曲はないんじゃないでしょうか。

 

煩さ型のファンの人達にしてみれば、ここが違うとかあそこは時系列が云々とか、色々言いたい事もあるでしょうが、前述したようにこの映画は、往年のファンと昔を懐かしむための映画ではなく、クイーンに初めて出会う“ファン”のための映画なんだと思うんですね。

だから、事実と違う部分もあるだろうし、クイーンやフレディのドロドロしすぎてる部分はあえて描かないチューニングをしながら、スト20分にクイーンの魅力の全てを集約させているんだと思います。

きっと、この映画を観て、初めてクイーンやフレディを知って、ファンになった若者も沢山いるんじゃないかな。

僕も家に帰ってすぐに、YouTubeで「ライヴエイド」の動画を観ちゃいましたよw

事ほど左様に、この映画は観る映画というより、ライブ体験に近い作品です。
なので、出来るだけ音響の良い劇場の大画面で観るのがオススメ!!

興味のある方は是非!!!!

 

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