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THE・80年代アクション映画風味が楽しい「ザ・プレデター」(2018)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「プレデター」シリーズ最新作、『ザ・プレデター』ですよー!
あのショーン・ブラックが監督ということで、無駄に露悪的かつ不謹慎な笑いをたっぷり練りこんだTHE・80年代的な作品に仕上がってましたねーw

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

地球外生命体プレデターと人類の攻防を描いたSFアクション大作。地球に降り立ったプレデターが、人々を恐怖のどん底に落とす。監督は第1作に出演していた『アイアンマン3』などのシェーン・ブラック。ドラマシリーズ「ナルコス」などのボイド・ホルブルック、『ムーンライト』などのトレヴァンテ・ローズ、『X-MEN:アポカリプス』などのオリヴィア・マンらが出演。(シネマトゥディより引用)

感想

まず最初に言っておかなくてはいけないのは、僕はプレデター」シリーズをちゃんと観たことがないってことです。

シュワちゃん主演の1作目はテレビで観たような気がするんですが、内容は殆ど覚えていないし続編シリーズもまったく観ていなくて、辛うじて「エイリアンVSプレデター」を観たくらい。

前にも書いたかもですが、(プレデターがどんな奴かくらいは知ってるものの)僕が一時ハリウッド映画に飽きて離れていた頃に公開された作品なので、まったくといっていいくらい、思い入れがないのです。

つまり、この感想は「ほぼプレデター初心者」が書いたものだということを予めお断りしておきます。

“あの”ショーン・ブラックが監督

本作を監督したのは、「リーサル・ウェポン」(87)で脚本家としてブレイク、「アイアンマン3」(13)「ナイスガイズ!」(16)などを監督したショーン・ブラック

この人の作風をザックリで言うと、“乱暴”なストーリーテリングと下ネタと不謹慎で悪趣味なブラックユーモア満載の作品って感じ。

つまり、80年代後期~90年代の、能天気で乱暴なアクションやホラー映画的な世界観が大好きな、小五男子脳を持った映画監督で、ゆえにファンの好き嫌いがハッキリ別れるんですよね。

そんなショーン・ブラック、俳優としてシュワちゃん主演の1作目「プレデター」に出演。一番最初に惨殺される下ネタ好きな兵隊ホーキンスを演じてます。

その縁があってかどうかは分かりませんが、本作では「ドラキュリアン」(87)で共同脚本を務めた10代からの旧友でボンクラ仲間のフレッド・デッカーと本作の脚本で再度タッグを組み、監督も務めているんですねー。

プレデター1・2」の続編!?

この「ザ・プレデター」は、単体映画として成立してるので本作だけ観ても楽めるわけですが、一応、シュワちゃん主演の1作目と、謎の異星人プレデターの生態を掘り下げた続編「プレデター2」の続編という位置づけ。

と言っても、ストーリー的な繋がりがあるわけではなく「過去に2度プレデターの襲撃を受けて、政府が内密にプレデターを研究している『スターゲイザー』という機関がある世界」が舞台っていう程度の繋がりです。

ストーリーは、宇宙船がもう一隻の宇宙船より攻撃を受け、地球に墜落降下するアバンタイトルからスタート。

アメリカ軍特殊部隊のスナイパーであるクイン・マッケナボイド・ホルブルック)は任務中落下してきた宇宙船と遭遇し、部下二名をプレデターに惨殺されるも辛くも逃げ延び、くすねたプレデターの装備品を証拠品としてこっそり自宅に送ります。

彼は政府に捕まり、プレデターとの交戦を主張するも、プレデターとの遭遇を握り潰したい政府は彼の主張に取り合わず、マッケナを部下殺しの犯人として軍刑務所に輸送。

輸送車には、それぞれ戦争で精神的な傷を負った退役軍人受刑者、ネブラスカ(トレヴァンテ・ローズ)、コイル(キーガン=マイケル・キー)、バクスリー(トーマス・ジェーン)、リンチ(アルフィー・アレン)、ネトルズ(アウグスト・アギレラ)のチーム「ルーニー」と出会うんですね。

一方、進化生物学の科学者ケイシー・ブランケット博士(オリヴィア・マン)は、1987年と1997年の襲来からプレデターを研究している政府の秘密機関『スターゲイザー』の秘密基地へと招かれるも、研究用に捕らえた(マッケナと戦った)フュージティブ・プレデターが突如覚醒し、研究所職員を次々に殺しながら逃走。

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画像出典元URL:http://eiga.com /宇宙船でやってきたフュージティブ・プレデター

ヘルメットを遠隔操作して自身の装備品がマッケナの自宅にあることを割り出し、奪われた自身の装備品を回収するためにクインの自宅へと向かうのです。

マッケナの自宅では、サヴァン症候群でいじめられっ子の息子ローリー(ジェイコブ・トレンブレイ)が、届いた装備品をいじり倒して、うっかり新たな(フュージティブ・プレデターを追っていた)アサシン・プレデターまで呼んでしまい……。という内容。

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画像出典元URL:http://eiga.com /サヴァン症候群でいじめられっ子の息子ローリーを演じるのは「ルーム」や「ワンダー 君は太陽」のジェイコブ・トレンブレイ

結果、マッケナ&ケイシー&ルーニーズ&ローリーvs秘密を守りたい「スターゲイザー」vs“最強の人間マッケナ”捕獲したいプレデター三すくみの戦いになっていくんですねー。

ただ、ストーリーの方はかなり乱暴で、何がどうなってるのかよく分からないシーンがいくつもあり、観ていて混乱してしまいました。

映画後半でフュージティブ・プレデターの秘密が明かされるんですが、だったら何で人間を襲ったのか? とか。

辻褄合わせより、面白さとカッコよさ優先

でもまぁ、本作の核となるのはそこじゃなくて、ルーニーズのメンバーは全員、過去の戦争で大きな心の傷を負った退役軍人であり、マッケナは政府の機密を知ってしまったために邪魔者になり刑務所に入れられそうになった男。

全員、国のために戦ったのに、ただ消費された挙句に廃棄された負け犬たちで、つまりは「エクスペンタプルズ」(消耗品)なんですよね。

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画像出典元URL:http://eiga.com /チーム「ルーニーズ」のみなさん

そんな廃棄品たちが意地を見せて、超強いプレデターやエリート面した「スターゲイザー」のエージェントたちをぶっ殺したら最高じゃね?

っていうのが、ショーン・ブラックが描きたかった事で、そこに彼の大好きな悪趣味で不謹慎な笑いや下ネタをたっぷり振りかけたのが本作。
細かい設定やストーリーの辻褄合わせ、そもそもプレデターすら正直どうでもいいって思ってるんじゃないかと。

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画像出典元URL:http://eiga.com /フュージティブ・プレデターを追ってきたアサシン・プレデター

もうね、旧友でボンクラオタク仲間のフレッド・デッカーと二人で、キャッキャ言いながら脚本を作っている姿が目に浮かぶようでしたよw

まぁ、それだけに「プレデター」を愛するファンや、映画に意味を求める真面目な映画ファンの人達が、本作を受け入れられない気持ちもよく分かりますけどねー。

でもまぁ、本作はそういう映画じゃなくて、「グーニーズ」や「がんばれ!ベアーズ」的な、弱虫のイケてない奴らがいじめっ子グループに勝つっていう、ジュブナイル映画だと思いながら観れば、結構楽めるんじゃないかなーと思ったりしました。
まぁ、主人公たちはオッサンばかりですがw

興味のある方は是非!!

 

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