今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

昨年リメイクされたカルト的イタリアンホラー「サスペリア」(1977)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、昨年約40年ぶりにリメイクされたことで話題になったイタリアンホラー『サスペリア』ですよー!

子供の頃にテレビで見て以来、今回随分久しぶりに見返しましたー。
で、今回は大昔の作品だしネタバレを気にせず書いていきますので、ネタバレ嫌って人は、映画を観てからこの感想を読んでくださいね。

いいですね? 注意しましたよ?

https://eiga.k-img.com/images/movie/44779/photo/10de6af60a124be2.jpg?1549244826

画像出典元URL:http://eiga.com

概要

ヨーロッパのバレエ学校に入学したスージーを待ち受けていた奇怪な体験。次々と殺人が起こる中、彼女は学校に魔女が棲んでいる事を突き止める。D・アルジェントは原色に近い派手な色彩と音楽(ゴブリン!)の合体でスタイリッシュな作品を造り上げ、その手法は以後のイタリアン・ホラーに大きな影響を与えた。(allcinema ONLINEより引用)

感想

決して、ひとりでは見ないでください」のキャッチコピーで、日本でも一世を風靡したダリオ・アルジェント監督の「サスペリア
僕は多分、子供の頃にテレビの洋画劇場で何度か観ていると思うんですが、内容の方は他の映画と混じっちゃって、ずっとうろ覚えだったんですよね。

で、昨年公開のリメイク版が話題になった事もあって、この機会に復習のつもりで観たんですが、「へー、こういう物語だったのか」と、やっと内容を理解しましたよ。

ストーリーは、主人公スージージェシカ・ハーパー)が入学したヨーロパの名門バレエ学校は魔女たちの館だった。という内容で、その後公開される「インフェルノ」(1980年)「サスペリア・テルザ 最後の魔女」(2007年)と合わせて魔女3部作と呼ばれています。

ちなみに、有名な話ですが「サスペリア」は日本の宣伝部が勝手につけた邦題で、サスペリアとは全く関係がない上にサスペリアより前に作られた映画なので、これからサスペリアを観ようという方は気をつけてくださいね。

で、今回、僕が本作を観て思ったのは、

・怖くない
・BGMがうるさい
ジェシカ・ハーパーは可愛い

の3つでしたねー。

怖くない

僕の中でこの頃のイタリア映画って、ホラーにしろ、ウエスタンにしろ、モキュメンタリーにしろ、露悪的でエログロも積極的に描く見世物的映画という印象なんですよね。

で、本作も序盤のガラス天井突き破って首吊りドーン! お母さん(?)は落ちてきたガラスの破片が顔面にザクー!とか、「何かモゾモゾするわ」→天井から蛆虫ポトポトとか、77年当時としてはかなりショッキングなシーンはあるんですが、80年代にジェイソンやフレディーやゾンビを観まくってた身としては、ゴア描写自体はさほど驚かないし(虫は嫌だけど)、原色バリバリ、ケレン味たっぷりのライティングがむしろノイズになったり、(今の目で見ると)恐怖シーンもアッサリしすぎてて、ぶっちゃけ全然怖くなかったですねー。

まぁ、近年のホラーとは文脈が違うってのもあるし、怖がらせることよりアート寄りってないってのもあるんでしょう。

あと、当時劇場では音楽が、音響立体移動装置(サーカム・サウンド・システム)により増幅されていたらしいので、DVDで観ると怖さが伝わってないのかもですが。

BGMがうるさい

www.youtube.com

本作のあの特徴的な音楽は、映画音楽で知られるイタリアのプログレッシブ・ロック・バンド「ゴブリン」が担当しているんですが、本作の音楽は物語を盛り上げるBGMというより、音楽の主張が映像以上に激しいというか、有り体に言うと「うるさい」んですよね。

とにかく音楽が気になって物語が頭に入ってこない

これもが劇場なら音響立体移動装置で恐怖演出になってるのかもですが、DVDで見ると「あ、この曲ってコーラス入ってたんだ」とか、音楽の方に思考が持っていかれちゃうのです。

ジェシカ・ハーパーは可愛い

ただ、主演のジェシカ・ハーパーは可愛かったですねー!
当時28歳くらいだと思うんですが、目が大きくてベビーフェイスなのでまだ10代くらいに見えるんですよね。

ただ、そんな見た目に反して、声はちょっと低めでしたけどもw

世代交代の物語?

バレエを習いに来たのに、なぜか魔女のラスボス、エレナ・マルコスと対決するハメになってしまったスージーはサクッとエレナを刺殺。

すると、魔女の子分だった先生や小間使いたちが苦しみだし、学校が崩れ始める中を命からがら逃げ出したスージーがニヤリと笑う背後で、燃え盛る学校からは先生(魔女崇拝者?)たちの断末魔の悲鳴が聞こえるというエンディングになってます。

これはつまり、エレナを殺したことでスージーが魔女エレナの力を受け継いで魔女になったって事ですよね多分。

基本、ストーリー自体は単純明快で、関係ないシーンを削れば多分20分くらいで終わっちゃうような物語なんですが、そんなシンプルなストーリーを彩る原色のライティングや、「何かの伏線か?」と思わせる映像や音楽演出の連続で観客を煙に巻く、ハッタリ利かせまくりの楽しい映画でしたねー。

ただまぁ、あえて言えば「魔女」っていうのがね。

海外ではドラキュラやミイラ男と並ぶモンスター扱いの魔女ですけど、個人的には「魔女っ子アニメ」の印象が強いので、魔女が怪物扱いされるのって感覚的にどうもピンと来ないんですよねw

本作の場合は女性がメインの物語だしエレナが悪霊っぽく描かれていたので、普通に楽しめましたけども。

興味のある方は是非!

 

▼よかったらポチっとお願いします▼


映画レビューランキング