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死霊館ユニバース5作目にしてついにオリジンが!「死霊館のシスター」(2018)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは大人気ホラー「死霊館」シリーズ5作目『死霊館のシスター』ですよー!!

2013年、実在の超常現象研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻と、彼らが解決した事件を元に制作された第1作から始まった、“「死霊館」ユニバース”の5作目にして、ついにエド&ロレイン・ウォーレン夫妻の宿敵、悪魔ヴァラクのオリジンが明かされるんですねー。

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概要

死霊館』シリーズの恐怖の始まりを描くホラー。ルーマニア修道院に派遣された神父と見習いシスターが、修道院に隠された邪悪な秘密に迫る。同シリーズでロレイン・ウォーレンを演じたヴェラ・ファーミガの妹タイッサ・ファーミガ、『明日を継ぐために』などのデミアン・ビチルらが出演。製作を『死霊館』シリーズでおなじみのジェームズ・ワン、監督を『ザ・ハロウ/侵蝕』などのコリン・ハーディが務めた。(シネマトゥディより引用)

感想

死霊館ユニバース

死霊館」シリーズは、ざっくり二つの流れに分かれます。

エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が怪異と対決する本編、「死霊館」(2013年)「死霊館 エンフィールド事件」(2016年)の2本。

ウォーレン夫妻が保管・管理している最強の呪い人形アナベルにスポットを当てたスピンオフ、「アナベル 死霊館の人形」(2014年)「アナベル 死霊人形の誕生」(2017年)の2本。

そして、本作「死霊館のシスター」は両シリーズを跨いで登場し、ウォーレン夫妻も苦しめた尼僧姿の悪魔、“ヴァラク”のオリジンストーリーなのです。

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ざっくりストーリー紹介

舞台は1952年、ルーマニア修道院
食料を届けに来た青年フレンチ/本名モーリス(ジョナ・ブロケ)によって、修道女の首吊り死体が発見される。

これを受け、バチカンはバーク神父(デミアン・ビチル)とシスター見習いのアイリーン(タイッサ・ファーミガ)を派遣、調査に向かわせる。

次々に襲いかかる恐怖現象を乗り越え調査を進めた二人は、この修道院にまつわる驚愕の事実を知ることになる。

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という内容。

恐ろしいアバンからのシスターの謎の自殺、そして(おそらくは)エクソシストであろう神父の登場という展開は、絶対僕の大好物「エクソシスト」的お祓い映画展開になるに違いない! とワクワクしながら観ていたわけですが……、正直終わってみれば「あれー?」って感じでしたねー。

大好物の“お祓い映画”かと思ったら

僕が第一作となる「死霊館」を気に入ったのは、超常現象研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が様々な怪事件を調査する「オカルト版Xファイルであり、悪霊や悪魔と対決する“お祓い映画”だったから。
なので、二人が登場しない「アナベル」シリーズの方は、実はそれほど好きじゃないんですよねー。

そういう意味で本作は一応、お祓い映画的文脈ではあるけど、規模が大きくなりすぎてて、何でもありのファンタジー映画みたいになってるんですよね。

いや、観たいのはソレじゃないんだよなー…っていう。

あとクライマックス直前は一応、どんでん返し的な演出がされているんだけど、全然どんでん返しになってないし、伏線の張り方もいかにも「伏線でござい」っていうこれみよがしな感じで正直上手くないなーと思いました。

ルーマニアの古城を修道院のセットに

本作は、ルーマニアに実存する古城や古い墓地、地下道でロケ撮影しているだけあって、歴史に裏打ちされた実在感のある不気味さがあります。

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恐怖演出も、音や映像でビックリさせられるおばけ屋敷的な演出だけではなく、主人公の後ろにお化けがそっと立っている的なジャパニーズホラー的演出もあって、その辺は中々いい感じなんですが、ぶっちゃけ怖くないんですよね。

それは、多分監督の演出というより設定があまり上手くいってなくて、例えばアイリーンが気配を感じてハッと振り向くと、そこには黒いベールで顔を隠して椅子に座っている修道長が……というシーン。
観てるこっちは、当然そいつはアイリーンにしか見えないお化けだと思ってたら、神父やフレンチーにも普通に見えてて普通に会話を始める。

でもアバンの段階で全部ネタばらししちゃってるので、こっちは修道長が死んでるであろう事は分かってるから、神父やアイリーンに乗ってみることも出来ないっていう、何とも宙ぶらりんな状況で、監督の意図が分からないんですよね。

あと、画面がずっと暗いので昼なのか夜なのか分からないとか、キャラクターが今どこにいるのかの位置関係が掴めないとか。
神父が生きたまま墓に埋められるシーンは、神父の夢かと思ったらホントに埋められてたとかね。「悪魔が見せた夢や幻覚じゃないんかい!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ」 っていう。

そういうストーリー上の構成の不味さやリアリティーラインの曖昧さがノイズになっちゃって、物語に全然集中出来ないんですよねー。

ホラー界のスターウォーズ

本シリーズは、最初の「死霊館」をベースに、前後のエピソードをランダムに映画化していくというスターウォーズ形式。

公開順は、

死霊館」→「アナベル 死霊館の人形」→「死霊館 エンフィールド事件」→「アナベル 死霊人形の誕生」→「死霊館のシスター」(本作)

で、時系列順だと、

死霊館のシスター」(本作)→「アナベル 死霊人形の誕生」→「アナベル 死霊館の人形」→「死霊館」→「死霊館 エンフィールド事件」

となるんですね。

そして、今後公開が予定されている作品が、時系列順だと公開中のエピソードの間にこれから公開される作品が入る予定という、まるでクロスワードパズルのような穴埋め構成になっていて、観ているこっちはユニバースの全体像が気になるから、新作が公開されるついつい観てしまうんですよねw

そういえば、本作に登場するバーク神父の趣味はクロスワードパズルなんですが、それって「死霊館」ユニバースのメタファー的な演出なのかな?(多分違うw

興味のある方は是非!!

 

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