ぷらすです。
今回ご紹介するのは、みんな大好き「エイリアン」シリーズの第2作『エイリアン2』ですよー!
実は僕、本作は初見なんですよねーw
理由は後述しますけど個人的に最初の「エイリアン」がダメで、なのでその続編である本作を観ないままここまで来てしまったのです。
で、ブルーレイで観ようとしたら、「劇場公開版」か「完全版」が選べるようになっていて、どっちがいいか分からなかったので「完全版」で観ましたよー。
画像出典元URL:http://eiga.com
概要
『タイタニック』『アバター』のジェームズ・キャメロン監督がメガホンを取った、『エイリアン』シリーズ第2弾の完全版。凶悪な生命体から逃れた女性宇宙航海士リプリーが、彼らの巣窟である小惑星に戻ってすさまじいバトルを繰り広げていく。前作に引き続きシガーニー・ウィーヴァーがリプリーを演じ、前作には見受けられなかった彼女の母性やタフさを巧みに体現している。アクション色を増した展開に加え、貨物運搬用パワー・ローダーなどのガジェットにも改めて注目。(シネマトゥディより引用)
感想
「エイリアン」シリーズを観てなかった理由
僕が「エイリアン」シリーズで観た作品は、1作目の「エイリアン」「プロメテウス」「エイリアン:コヴェナント」の三作だけ。(「エイリアンvsプレデター」も一応観てるけど)
で、なぜみんな大好きな「エイリアン2」を観てなかったのかというと、「エイリアン」を観てガッカリしてしまったからなのです。
いや、面白かったですよ?
面白かったんですけど、クライマックスで遂にエイリアンの全体像が現れた時に、
「着ぐるみかーーい!!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ」
とガッカリしてしまったのです。
第一作目の「エイリアン」が公開された79年といえば、その2年前に「スター・ウォーズ4/新たなる希望」「未知との遭遇」が公開され、空前のSFブームが起こった時代。
そんな新たな時代にリドスコ監督が公開したのが本作「エイリアン」だったのです。
当時はCGこそまだ無かったものの、ハリウッドではアニマトロニクスや特殊メイクといった特撮技術が一気に花開いた時代。
で、エイリアンでも口から更に小さな口が伸びてくるとか、顔に張り付くフェイスハガーとか、寄生された隊員の腹を突き破ってエイリアンが生まれるとか、アニマトロニクスや特殊メイク技術が随所に見られ、エイリアンの本体は一体どんなスゴイことに……とワクワクドキドキで待ってたのに、出てきたのが着ぐるみかーと、一気に冷めてしまったんですよねー。*当時の僕は、着ぐるみ特撮=子供だましと思っていたのです。
以来、2012年公開の「プロメテウス」を観るまで、「エイリアン」シリーズは一本も触れてこなかったのです。
しかし今回、名作と名高い本作「エイリアン2」だけは観ておこうと思い立ってレンタルしたら、ナニコレ、超面白ーーーい!!
ざっくりストーリー紹介
地球へ帰還する途中の貨物宇宙船ノストロモ号は、知的生命体からのものと思われる信号を受信。
発信源の小惑星LV-426に降り立ったのがキッカケでノストロモ号船内に寄生型宇宙生物(エイリアン)が入り込み、乗組員を次々に殺してしまう。
最後に生き残った乗組員エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)は、ノストロモ号もろともエイリアンを撃退し、猫のジョーンズと共に命からがら脱出艇でコールドスリープに入る。という前作の直後から本作はスタート。
地球周回軌道付近の宙域で偶然発見、救助されたリプリーは、宇宙ステーションの病院で目覚め、自身が57年間も宇宙を漂っていた事、そして当時11歳になろうとしていた娘アマンダは66歳になり2年前に自分より先に他界した事を告げらます。
彼女は、事の次第を報告するも信じてもらえず、毎夜エイリアンに襲われる悪夢にうなされる日々。
そんな時、件の小惑星LV-426に移住していた開拓民からの連絡が途絶えた事を知らされた彼女は、“経験者”として海兵隊の救助活動に同行するように求められます。
画像出典元URL:http://eiga.com
最初は断っていた彼女ですが、自分を苦しめるトラウマを克服するべく「エイリアンの殲滅」を条件に、戦略アドバイザーとしてLV-426に同行するのだが……。というストーリー。
リドリー・スコットが手がけた前作は宇宙船を舞台にした密室ホラーでしたが、本作は監督を「ターミネーター」のジェームズ・キャメロンが担当し、エイリアンとリプリーの対決を描いたアクション映画になっているんですねー。
説明ゼリフの上手さ
僕が本作で感心したのは、説明ゼリフの上手さでした。
僕は説明ゼリフを多用する映画って基本的には好みではないんですが、でも作品によっては説明ゼリフが必要な映画もあるんですよね。
本作の場合まさにそれで、キャラクターが現在置かれている状況と位置関係や、作戦内容やエイリアンに対抗する武器の機能などを説明する必要があって、それを隊員やリプリーに説明する体(テイ)で観客に説明しているんですよね。
そして、前半~中盤の説明ゼリフが後半の展開へのフリになっているのも上手いなーって思いました。
本作の主要キャラは開拓団の生き残りを救出する任務についている軍人なので、他の作品ならノイズになりそうな説明ゼリフも違和感なくストーリーに組み込まれているのです。
もちろんそれだけではなく、見せるべき部分はちゃんと見せて後の展開に繋いでいく、過不足ない映像演出も上手いと思いましたよ。
母親の物語
再び自分の娘と会うことが叶わなかったリプリーは、LV-426でたった一人の生き残りである少女ニュート(キャリー・ヘン)と出会います。
そして、ニュートに亡き娘を重ねたリプリーは、何があっても彼女だけは守ると心に誓い、ニュートの方もリプリーにやがて母親の面影を重ね心を開きます。
まだエイリアンの恐怖を知らない軍隊の面々と違い、ニュートとリプリーは同じ経験、同じトラウマを抱えている事が、互いを強く結びつけるんですよね。
画像出典元URL:http://eiga.com
そして、リプリーはニュートを守りながらエイリアンと戦うわけですが、アンドロイドのビショップが遠隔操作で呼び寄せた降下艇に向かう途中、ニュートがダストシュートに落ちてしまいエイリアンに捕まってしまう。
しかし、エイリアンはすぐには獲物を殺さない習性を知っているリプリーは、ニュートを救うため降下艇を待たせて単身エイリアンの巣に乗り込んでいくのです。
一方、エイリアンはアリや蜂のように女王(クイーン)が大量の卵を産んで、幼生が生物に寄生させることで成長・繁殖していくわけですが、ニュートを救ったリプリーは女王と大量の卵を発見。持っていた火炎放射機で卵を焼き払い、銃の弾丸や手榴弾などをありったけ女王にぶち込みます。
画像出典元URL:http://eiga.com
そして、無事ニュートを救い出し降下艇に乗り込んだリプリーの前に、“子供達”を殺されて怒り狂う女王が。
そして、両者の最終決戦となるわけですが、リプリーは直接的ではないにせよ、エイリアンのせいで再び会うことが出来なかった娘を重ねたニュートを守らなければならない。対して女王はリプリーに子供を殺されてしまった復讐に燃えている。
つまりこの物語は、種族は違えど我が子を愛する母親の物語なんですね。
正直長い
結局、86年当時に劇場公開された通常盤は観てないので比べることは出来ませんが、この完全版は通常盤より約20分長くなってるんですよね。
確かに面白いし、どのシーンも必要っちゃぁ必要だとは思うんですけど、154分はやっぱり長いなーって思いました。
ただでさえ通常盤だって137分と長いですしねー。
まぁ、キャメロンの作品は概ね冗長になっちゃう傾向があるんですが、細々と尺をとっているダレ場を削れば、全体的にもうちょっとスマートに出来たんじゃないかなーって思いました。
あと、前作や「エイリアン:コヴェナント」を観ている身としては、ビショップがいつ裏切るかとハラハラしてたのに、お前結局いい人かよ!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ って思いましたねーw
興味のある方は是非!!
▼よかったらポチっとお願いします▼
▼関連作品感想リンク▼