今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

日本離れしたアクション映画「HIGH&LOW THE RED RAIN」(2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは「HIGH&LOW」劇場シリーズ第2弾『HIGH&LOW THE RED RAIN』ですよー!

先日、TSUTAYAに行ったら観たかった新作が全部借りられてたので、そういえば1作だけ観たけどその後の作品を観てなかった本作&「HIGH&LOW THE MOVIE2」をレンタルしてきました。

https://eiga.k-img.com/images/movie/85319/photo/bc1b951a8abf0f2e.jpg?1469083829

画像出典元URL:http://eiga.com

概要

EXILE TRIBE による、ドラマやライブなどをメディアミックスプロジェクトとして仕掛ける企画の映画第2弾となるアクション。他を圧倒する強大な力で街を支配していた「ムゲン」と互角に渡り合った雨宮兄弟と、彼らの兄の謎を描く。雨宮3兄弟を演じるのは斎藤工、TAKAHIRO、登坂広臣。監督は『極道兵器』『珍遊記』などの山口雄大。彼らの固い絆と、ド迫力のアクションシーンが見どころ。(シネマトゥディより引用)

感想

「HIGH&LOW」とは

まず、「HIGH&LOW」を知らない人にザックリ説明すると、

EXILE TRIBEの総合エンタテインメントプロジェクトとして企画・制作され、テレビドラマ・映画・漫画・ネット配信・音楽・ライブツアー・SNS・イベント・フラッシュアニメ・ソーシャルゲームなど様々なメディアで展開する完全オリジナル作品。EXILE HIROが総合プロデュースを務めており、EXILE TRIBEのメンバーをはじめ、EXILE TRIBE以外からも多数キャスティングされている。(Wikipediaより引用)

だそうです。

2015年10月22日から2016年6月26日まで2期に渡ってドラマ「HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜」が放映され、その後2016年に劇場版第1作「HiGH&LOW THE MOVIE 」が公開。

そして1作目でも登場した雨宮兄弟を主役に据えたスピンオフ作品として劇場公開されたのが本作なんですね。

雨宮兄弟は、本シリーズで主人公的立ち位置のチーム「山王連合会」の前進で、伝説のギャングチーム「ムゲン」が唯一潰せなかった、長男の尊龍(タケル/斎藤工)、次男の雅貴(マサキ/TAKAHIRO)、三男の広斗ヒロト/登坂広臣)の最強の3兄弟。

本作は、そんな雨宮兄弟の(両親の敵である)九龍グループ下部組織、上園会への復讐を描いた物語なんですね。

ざっくりストーリー紹介(ネタバレ有り)

多分、このシリーズはネタバレしても面白さは1ミリも損なわれないと思うので、気にせず書きますが、日本の裏社会を牛耳る「九龍グループ」は政治家や財界と組んでカジノを作ろうとしていて、その候補地になってるのが、5つの不良グループが治めている通称「S.W.O.R.D.地区」なんですね。

で、かつて工場を経営していた雨宮兄弟の両親は「SWORD地区」を狙う上園会に自殺を装って殺されてるわけです。

それを知った長男のタケルは弟たちに内緒で上園会に潜入し、密かに復讐の機会を狙っていて、弟のサキとヒロトは、道すがら絡んでくる不良どもをぶっ飛ばしながら、兄の行方をずっと探していたわけですが、両親の命日に墓参りに行くとそこには一人の少女が。

両親のことを知っている少女が何者かを訊ねようとした2人の前に、上園会が現れたので取り敢えず全員フルボッコにしたあと、3人はタケルの隠れ家に向かうんですね。

https://eiga.k-img.com/images/movie/85319/photo/4dd079c798fd11e5/640.jpg?1473128039

画像出典元URL:http://eiga.com /左からマサキ・ヒロト愛華

少女の正体は上園会に殺された人権派弁護士の娘の成瀬愛華吉本実憂)。

彼女の父親は上園会を調べるうちに、政治家・財界・九龍グループの繋がりを記録したUSBメモリを手に入れたことで殺され、USBを託された彼女もまた上園会に追われているわけです。

で、危ないところを潜入中のタケルに救われ、一週間ほどタケルの部屋に匿われていたわけですが、ある日、タケルは彼女のUSBを持って忽然と姿を消してしまったと。

「一体、どこに行ったんや」と3人が悩んでいると部屋の電話が鳴り、出てみるとそれはタケルにUSBの解析を頼まれていた山王連合と繋がりのあるスーパーハッカーの女。

で、その後色々あって山王連合のアジトにUSBと愛華を預けたマサキ&ヒロトは、単身上園会に戦いを挑むタケルを救いに向かうわけです。

一方タケルは、密かに拳銃を購入、偽装USBも作って上園会に取引を持ちかけ、復讐を企てているんですが、対する上園会は拳銃や機関銃で武装した組員全員でお出迎え。

そこにマサキとヒロトも現れてすったもんだの末、タケルはヒロトを庇って死亡。
マサキとヒロトは、両親と兄の復讐のため上園会に乗り込むーーというストーリー。

キャラ萌え映画

基本、ハイローは5つの地区をそれぞれのギャング(不良?)グループが治めていて、グループ同士で抗争したり対九龍グループのために共闘したりするという、アニメで言えば「戦国バサラ」的な現代版の戦国絵巻なんですね。

なので、登場キャラがとにかく多くて初見だと誰が誰だか分からないんですよ。(一応冒頭で設定と登場キャラは説明されるけど)
対する本作はスピンオフで雨宮兄弟vs上園会と非常にシンプルな物語なので、1作目に比べるとかなり観やすかったです。

とはいえ、それが面白さに繋がるかというとハイローに限って言えばそうはならなくて、やっぱ色んなキャラが大勢登場してガチャガチャやってるのが面白かったりするし、そもそも雨宮兄弟に思い入れのない人が本作から観ても面白くはないと思うんですね。
なので、やっぱり前作から観たほうがいいと思うし、たったこれだけの登場人物なのにストーリーの方もツッコミどころ満載、ご都合主義全開で、映画としては決して出来はよくないのです。

https://eiga.k-img.com/images/movie/85319/photo/6a224800d088592f/640.jpg?1473128041

画像出典元URL:http://eiga.com /シリーズの主役的グループ、山王連合会のみなさん

ただ、前作の感想でも書いたけど結局このシリーズって「キャラ萌え映画」なんですよ。

ストーリーは二の次で、とにかくいろんなタイプの男性キャラがケンカしたりイチャコラしたりするのをキャッキャと楽しむ2.5次元映画

なので、ストーリーにあれこれ文句をつけること自体が野暮ってもんなのでしょう。

まぁ敢えて言えば(これは個人的な好みの問題だと思うんですが)、全体的に過剰にエモいんですよね。っていうか、「エモい」を通り越して「浪花節っぽい」というか。
本作でも、実は異母兄弟だったヒロトと、タケル・マサキが本当の“雨宮兄弟”になるまでを延々回想で見せたり、タケルの死を過剰にエモーションたっぷりに描く演出が、個人的には若干苦手でした。

アクション映画

もう一つ、ハイローシリーズの見所といえば何と言ってもド迫力のアクションシーン。

EXILEのメンバーを始めとした“動ける俳優”たちが出演しているだけあって、近年の邦画では中々観られない過剰なアクションは、それ自体がキャラクター紹介やストーリーとも直結していることもあり、本シリーズの大きな魅力になっています。

本作でも、バイクや車のチェイスアクションや、格闘シーンなど見所満載。

ハイローは無国籍映画というか、一応は日本が舞台ではあるものの、どう考えてもパラレルワールドの“ニホン”としか思えない、ある意味異世界ファンタジーですが、法律上銃器は禁止という世界観にすることで、格闘アクションが大きな見せ場として成立しているわけです。

この設定自体は本作でも受け継がれているものの、相手は極悪非道の暴力団ですからね。
クライマックスでは銃を持つ暴力団のみなさんを、マサキ&ヒロキが素手でバッタバッタとやっつけます

https://eiga.k-img.com/images/movie/85319/photo/0521421a8638beb8/640.jpg?1474341353

画像出典元URL:http://eiga.com

それを可能にしているのが、陸上自衛隊でも採用されている(らしい)近接格闘術ゼロレンジコンバット」を使った振り付けで、例えるならジョン・ウィックの“ガンフー”みたいな感じって言えばイメージしやすいかもしれません。

また、冒頭のバイクチェイスや、クライマックスの車とバイクのチェイスなども、今の邦画としてはかなり派手ですし、これらのアクションだけでも本作やハイローシリーズを観る価値はあると思いますよ。

興味のある方は是非!!

 

▼よかったらポチっとお願いします▼


映画レビューランキング

 

▼関連作品感想リンク▼

aozprapurasu.hatenablog.com