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あの伝説のスラッシャーホラー復活!「ハロウィン」(2019)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、スラッシャーホラーの名作「ハロウィン」シリーズ最新作で、第1作の40年後を描く『ハロウィン』ですよー!

僕は1978年の第1作は、観たような観てないような曖昧な感じだし、内容もまったく分からないので実質本作が初「ハロウィン」でしたが、面白かったですねー!

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

殺人鬼がハロウィンの夜に起こす悪夢を描いた、ジョン・カーペンター監督のシリーズ第1作『ハロウィン』のその後の物語となるホラー。第1作から40年後を舞台に、生存者の女性が再び「ブギーマン」ことマイケル・マイヤーズに立ち向かう。第1作にも出演したジェイミー・リー・カーティスが同じ役で続投し、ジュディ・グリア、アンディ・マティチャックらが共演。『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』などのデヴィッド・ゴードン・グリーンが監督を務めた。(シネマトゥデイより引用)

感想

スラッシャーホラーの古典

1978年公開の本シリーズ1作目「ハロウィン」は、超ざっくり言うとハロウィンの夜に精神病院から脱走した男が、道すがら色んな人を殺しながら、女子高生のローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)を殺そうとつけ狙うというホラー映画。

遊星からの物体X」「ゴースト・ハンターズ」「ゼイリブ」など、主に1970年代~1980年代に活躍したジョン・カーペンター監督出世作であり、「13日の金曜日」など後の80年代スラッシャーホラー(殺害シーンにおける生々しい描写が特徴のホラー)ブームの先駆けと言える作品で、低予算作品ながら大ヒットとなり、その後、外伝も含めたシリーズ8作、リブート版2作が作られる大人気シリーズになってるんですね。

また、本シリーズの殺人鬼ブギーマン”ことマイケル・マイヤーズは、「悪魔のいけにえ」のレザーフェイス、「13日の金曜日」のジェイソンと並ぶ、世界三大仮面殺人鬼の1人とも言われる大人気キャラ。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 世界三大仮面殺人鬼の一人、マイケ・ルマイヤーズ

まぁ、3人とも大男でマスクを着用していることから、キャラを混同して覚えている人も多いんですけどねw

ちなみに、
レザーフェイス=人皮のマスク+チェーンソー
ブギーマン=ハロウィン用仮装マスク+刃物
ジェイソン=ホッケーマスク+ナタ
ですよ。これ、試験にでますからね。

で、本作はそんな1978年に公開された第1作の40年後を描いた直接の続編で、要は2以降は全部なかった事にして1作目の続編として作りましたよっていう、最近流行りのアレです。

1作目でヒロインのローリーを演じたジェイミー・リー・カーティス、殺人鬼マイケルを演じたニック・キャッスルが、本作で再び同役を演じたことでも話題になりましたね。

ざっくりストーリー紹介

1作目のあと、40年の間精神病院に入院していた殺人鬼マイケル・マイヤーズは、近々強固な刑務所に搬送される事に。
そこに40年前の事件をネット新聞の記者が取材に来るところから物語はスタートします。

記者はその後、ローリーの家にも取材に行くわけですが、郊外にある彼女の家はフェンスに囲まれ、無数の監視カメラに守られた、まるで要塞のよう。

彼女は、マイケルに襲われてから40年、事件のトラウマに苦しみ、またマイケルは必ずハロウィンの日に精神病院を脱走し、自分を殺しに来ることを確信していて、年老いた今も日々、射撃訓練やサバイバル訓練を行っているんですね。

また、自分の娘カレンジュディ・グリア)にも幼少期から銃の取り扱いや撃ち方、サバイバルを仕込んだせいで虐待容疑で親権を剥奪されていて、娘夫婦とはほぼ絶縁状態に。唯一、そんな祖母を孫娘のアリソン(アンディ・マティチャック)だけは慕っているのです。

そして移送の日、監視員たちを殺してまんまと移送バスから脱走したマイケルは、ガソリンスタンドの店員、整備士、件の新聞記者2人を殺して、整備士のツナギと記者が持っていた40年前のハロウィンマスクを奪うと、ハロウィンで盛り上がるイリノイ州ハドンフィールドの町に向かう――というストーリー。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 子供部屋のクローゼットに隠れるお茶目な一面も

ツナギ姿に白いゴム製のハロウィンマスクは彼のトレードマークですからね。
往年のファンは、このガソリンスタンドでの「ブギーマン」復活に多いに盛り上がったんじゃないでしょうか。

で、マイケルは道すがら、昔取った杵柄で街の人々や警官をサクサク殺しながら、やがてローリーの家に辿り着くんですが、対するローリーの方もマイケルを殺すことだけを目的に40年待ち構えてますからね。

ついにクライマックスでは母子3代vsマイケルの最終対決が始まるのです。

なぜ、マイケルはローリーを狙うのか

それにしても、マイケルが執拗にローリーを狙い続ける理由も、ローリーがマイケルにこだわる理由も、1作目を観てない人にはよく分からないと思います。

というわけで、ここで1作目のネタバレ

マイケル最初の殺人は6才の時。
相手は実の姉でマイヤーズ家長女のジュディス・マイヤーズでした。(これは本作でも語られる)

で、責任無能力の異常者として、マイケルは精神病院に措置入院していたんですね。
しかし21才のハロウィン前夜に脱走。病室には「Sister(シスター)」の文字が残されていたわけです。

その後、マイケルはローリー・ストロードを執拗に追うわけですが、実は彼女は両親が事故死したためにストロード家へ引き取られた、“マイヤーズ家の次女”だったんですね。

つまり、マイケルとローリーは実の兄妹で、本作は40年越しの兄妹喧嘩(というか殺し合いだけど)を描いた作品なのです。

ローリーにしてみれば、自身が被害者遺族でもあると同時に加害者の親族でもあるので、自らの手で決着をつけたいという気持ちもあるのかもしれません。

1作目のオマージュ

そんな本作には、1作目のストーリーやショットなどのオマージュがたっぷり入っていて、それもまた往年のファンにとっては嬉しいサービスなのではないかと思います。

例えば1作目で、ローリーが建物の窓から覗くと反対の歩道にマスクを被ったマイケルが立っているというショットに対し、本作では学校の教室の窓からアリソンが見ると、向かいの歩道にローリーが立っている。みたいな。

また、本作では1作目の監督であるジョン・カーペンターが製作総指揮と音楽を担当。

息子のコディ・カーペンター、そしてその教え子であるダニエル・デイヴィスと共同で、お馴染みのテーマ曲や、不協和音が耳に残る象徴的な音楽を製作してるんですね。

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 ジュディス・マイヤーズがカッコイイ!

そんな本作の白眉は、何と言ってもローリーを演じたジュディス・マイヤーズ。
1作目で元祖スクリームクイーンと呼ばれた彼女も本作撮影時は59才。
実の兄であるマイケルを殺すと口では言いながらも、実はマイケルの襲撃に怯えたり、過去のトラウマからくるPTSDに悩まされる難しい役どころを貫禄たっぷりに演じていましたねー。

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画像出典元URL:http://eiga.com / マイケルを殺すため40年間射撃の腕を磨き続けたローリーお婆ちゃん

細身の彼女が銃器を扱う姿は普通にカッコイイし、またクライマックスの舞台となる彼女の家に仕掛けられた対マイケル用のギミックの数々にもグッときてしまいました!

また、ずっと母親と相容れなかった娘のカレン、そして孫娘のアリソンが、マイケルという共通の敵を前に、家族の絆を取り戻していくクライマックスも良かったです!

どうやら続編も作られるらしいので、本作の“あのラスト”から物語がどう続いていくのかが楽しみですよー。

興味のある方は是非!!

 

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