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丁度いい湯加減「ペット2」(2019)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、あの「ミリオンズ」のイルミネーションが製作した大人気3DCG劇場アニメの続編『ペット2』ですよー!

トイス・トーリー」や「ファインディング・ニモ」を思わせる丁度いい湯加減の作品でしたねー。

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

飼い主たちの知らないペットの姿を描いたアニメ『ペット』の続編。前作にも登場したくせ者ぞろいのペットたちが、またしても騒動を起こす。監督は『怪盗グルー』シリーズなどのクリス・ルノー、共同監督はジョナサン・デル・ヴァル、脚本は『イースターラビットのキャンディ工場』などのブライアン・リンチ。日本語版ボイスキャストとして、前作と同様にバナナマンの設楽統と日村勇紀をはじめ、佐藤栞里永作博美らが参加する。(シネマトゥデイ より引用)

感想

あのペットたちが帰ってきた!

大ヒット映画「ミニオンズ」のイルミネーションが2016年に公開した前作「ペット」は、飼い主のケイティと共にマンハッタンのアパートで暮らす小型犬マックスを中心に、同じアパートに住むペットたちの交流や、飼い主には決して見せない裏の顔を描いた3DCGアニメ。

その続編となる本作では飼い主のケイティが結婚・出産。
生まれたリアムを大切に思うあまり、すっかり臆病になってしまったマックスのエピソードと並行するように、同じアパートに住むポメラニアンギジェットウサギのスノーボールのエピソードが描かれます。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 左からデューク、リアム、マックス

そして3本に枝分かれし進んでいたエピソードは、クライマックスで1本の物語に集結していくんですね。

リアムを心配し過ぎるあまり、ストレスから身体を掻き毟るクセがついたマックスは、ケイティに病院に連れて行かれて化膿防止のカラーを着けるハメに。
そんな、マックスたちは田舎の牧場に旅行に行くことになるんですね。

一方、マックスから旅行中に大事なオモチャを託されたギジェットは、ひょんな事から階下の部屋に入ってしまったオモチャを取り戻そうとするも、その部屋には無数の猫たちが。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 左から、ギジェット、メル、バディ、クロエ

前作で、「元ペット団」リーダーだったスノーボールは、飼い主の影響でヒーローにジョブチェンジ。そんな彼の元にやってきたデイジーから「悪いサーカス団からホワイトタイガーの赤ちゃんを救い出して欲しい」と依頼を受け、二人でサーカスに潜入するのです。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 正義の味方にジョブチェンジしたスノーボール

3つに分岐させることでストーリーが散らかってしまうのではと思ったんですが、それぞれのエピソードで成長した3匹(と仲間たち)が力を合わせてクライマックスで大活躍する展開は、作品のテーマにも沿っていて良かったですねー。

また、本作でマックスを鍛え成長させる牧羊犬のルースターの声を、ハリソン・フォードが担当しているんですよねー。

丁度いい湯加減

近年のディズニーやピクサー映画は、作品クオリティーはどんどん上がっていく一方で社会的なテーマを扱うようになり、観ていて若干疲れてしまう部分も。

しかし、本作を制作するイルミネーションは、あくまで普遍的ではあるも個人的なテーマに抑え、ストーリーや活劇的な楽しさとキャラクター化されたペットたちに、動物を飼っている人なら「あるあるーー!」と共感させるリアルな動きを融合。

例えて言うなら初期ピクサーの「トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」に近い、丁度いい湯加減の作品になってるんですよね。

本作でルースターは、リアム可愛さですっかり過保護になるマックスに対し、「(リアムを失う事を)怖がっているのはお前だ」と言い、リアムに広い世界を見せること、失敗から学ばせることの大切さを説きます。

そして大自然の中でマックス自身を鍛え、恐怖心を克服させる=成長させるんですね。

そして成長したマックスの自信が、クライマックスの展開へと繋がっていくのです。

その一方で、前作でも登場したアパートのペットたちが、飼い主のいない間に家電を使いこなし、自由気ままに生活する楽しげな様子も前作同様たっぷり描かれていたりして、この辺のバランス感覚が実に丁度いいんですよねー。

前作でも登場したアンニュイな猫のクロエが、マタタビで酔っ払うシーンなんかは、思わず笑ってしまいましたし、猫を飼っている人なら「分かる分かるーー!」となるんじゃないでしょうか。

不満点も

まぁ、新規キャラクターが増えた分、前作のメインキャラがほぼ物語に絡まないというような不満点もないではないし、そうは言ってもメインエピソードを3つ並行させることで、中盤の展開が若干散らかってしまった感は否めない上に、3本のエピソードが合流するクライマックスへの導入も、3本の中編映画を無理やり1つにまとめたようなやや強引な印象を受けてしまいました。

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画像出典元URL:http://eiga.com

そのへん、もう少し脚本を練ってもよかったかも。

とはいえ、本作でも多様なペットたちの可愛らしさは存分に見られたし、何度も言うようですが、ディズニーやピクサーとは一線を画した、キャラ映画として丁度いい湯加減の楽しい作品に仕上がってましたよ。

エンディングロールでは飼い主とペットの幸せそうな様子に、不覚にもグッときてしまいましたしね。

興味のある方は是非!!

 

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