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あのアニメが実写映画に!?「劇場版 ドーラといっしょに大冒険」(2019/劇場未公開)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、テレビ東京でも放送されたアニメ「ドーラ」の実写版『劇場版・ドーラといっしょに大冒険』ですよー!
僕はアニメ版は未見なんですが、脚本家、スプリクトドクターとしても活躍する映画監督・三宅隆太さんがラジオで紹介していたので早速レンタルしてきましたよ!

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概要

ニコロデオンの人気アニメ「ドーラといっしょに大冒険」を実写映画化。(中略)
トランスフォーマー/最後の騎士王」のイザベラ・モナーが主演を務め、「トラフィック」のベニチオ・デル・トロ、「アントマン」シリーズのマイケル・ペーニャ、「ジョン・ウィック」のエバ・ロンゴリアが共演。監督は「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」のジェームズ・ボビン。(映画.comより引用)

 

感想

「ドーラといっしょに大冒険」とは

ヒスパニック系移民の未就学児童や学校に行けない子供たちが、日常会話に困らないようにとアメリカのケーブルテレビチャンネル「ニコロデオン」が制作した7歳の女の子ドーラが主人公の幼児向け知育・情操番組です。

日本でも、テレビ東京、TOKYOMX、BSフジなどで放送されてたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

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本作で、冒険家の両親コールマイケル・ペーニャ)とエレーナエヴァ・ロンゴリア )の娘ドーラは、従兄弟のディエゴや猿のブーツと一緒にペルーのジャングルで探検する日々を送っています。

ところが、ドーラが6歳になったときディエゴは一家でロサンゼルスに引っ越していってしまいます。一方、コールとエレーナはインカ文明における伝説の都市「パラパタ」の所在地を追う作業に没頭し、ドーラはジャングルを遊び場に大きくなるんですね。

それから10年後、ついにパラパタの所在地を突き止めたコールとエレーナは、現地に向かうことに。16才になったドーライザベラ・モナー)も同行を志願しますが、彼女に同年代の友人がいない事を心配した両親は、ドーラをディエゴ一家と祖母が住むロサンゼルスの高校に通わせることに。

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ドーラは同級生でツンツン学級委員長のサミー(マデリーン・マッデン )や、オタクで天文学好きなランディ(ニコラス・クーム)と親しく?なりますが、従兄弟のディエゴ(ジェフ・ウォールバーグ)はジャングル育ち故に奔放な振る舞いをして浮いているドーラに困惑。つい、つれない態度を取ってしまいます。

そんなある日、ドーラたちは課外学習の一環で博物館を訪れるんですが、パラパタの財宝を狙う犯罪集団に誘拐されてしまい――というストーリー。

猿のブーツやキツネのスワイパーなど、アニメでもお馴染みのキャラクターは登場するし、子供時代のドーラが観客に向かって話しかけるアニメ版と同じ描写などもありますが、基本的にはオリジナルストーリーなのでアニメ版は観てなくても楽しく観られると思いますよ。

日本では劇場未公開ながら

ちなみに本作、日本では劇場未公開らしいんですが、4900万ドルと結構な制作費をかけた作品なので、映画としてのルックなどはかなり豪華。
冒頭ではドーラとディエゴの幼少時代が描かれるんですが、ここのパートは前述したようにアニメ版を意識した作りなので、ファンにとっては嬉しいサービスなのではないかと。

で、16才になったドーラを演じるのは「トランスフォーマー/最後の騎士王」や「ボーダーライン/ソルジャーズ・ディ」で麻薬王の娘を演じたイザベラ・モナー

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ドーラのお父さんを演じるのが「アントマン」や「フューリー」で人気のマイケル・ペーニャ
さらに猿のブーツの声をダニー・トレホ、キツネのスワイパーの声をベニチオ・デル・トロが当てるなどかなりの豪華キャストなんですねー。

幼少期にアニメを見ていたティーンを意識?

ストーリーの方は、ファミリー映画らしくシンプルで一本径ではありますが、LAの高校に入ったドーラがスクールカーストを目の当たりにする描写なども入っていて、丁度幼少期にアニメ版を見ていたティーンを意識しているのかな?なんて思いました。

後にドーラと仲良くなる学級委員長のサミーは勉強のできる意識高い系の女の子(そしてツンツンしてる)で、美人なんだけどクラスのみんなから煙たがられているし、天文学が好きな男の子ランディは、オタクゆえにカースト最下位のいじめられっ子なんですね。

ドーラの従兄弟ディエゴは、カースト上位のイケメンなんですが、学校のみんなから浮いてイジメられる事を恐れている。もしかしたら6才でLAに引っ越したときにイヤな思いをしたのかも。

このキャラ配置が絶妙で、ドーラ以外の3人はそれぞれ学校という弱肉強食のジャングルで、ハリネズミのように武器を備えてたり、目立たないよう茂みに隠れてたり、肉食獣に捕食されないよう擬態したりしている。みたいに、学校をジャングルにリンクさせているんですね。

ところが学校のダンスパーティーで、ドーラがジャングルの動物を真似たヘンテコダンスに誘ったせいでカースト上位に擬態してたディエゴまで笑いものにされてしまう。

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で、課外学習のグループ分けで、すっかりクラスから浮いてしまった3人+ドーラの4人がグループを組む事になってしまい、ドーラ狙いの犯罪グループに誘拐され――気が付けばペルーに。そこで、ドーラの両親の親友だというアレハンドロ(エウヘニオ・デルベス)に助け出されるんですね。

全方位を網羅したファミリー映画

で、その後、ドーラたちは連絡の途絶えた両親と、両親が探している「パラパタ」を犯罪集団より先に見つけるべく、ジャングルを舞台に大冒険を始めるのです。

数々の罠やピンチ、謎解きなどの難問をクリアしながら進む構成なんかは、まさに「インディー・ジョーンズ」や「グーニーズ」を彷彿させるし、最初はバラバラだったドーラたちが冒険を通して親友になっていく様子は「ブレックファスト・クラブ」の流れを汲んだ正統派青春映画と言っていいと思います。

その上で小学生がキャッキャ喜びそうなギャグシーンを入れたり、一方で成長したドーラに両親が涙ぐむシーンを入れたりと、まさに全方位を意識したファミリー映画になってるんですよね。

何より、とにかく明るくて楽しい作品なので、ご家族で観るには最適な作品なんじゃないでしょうか。

興味のある方は是非!!

 

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