ぷらすです。
今回ご紹介するのは、ブルース・リーの師匠として有名な武術家・葉門(イップ・マン)の生涯をドニー・イェンが演じた人気シリーズ完結編『イップ・マン 完結』ですよー!
コロナの影響で作品の公開延期が続く映画界で、てっきり本作も公開延期されてると思い込んでいたんですが、何気なく地元映画館の上映スケジュールをチェックしてみたら公開されていたので、慌てて観に行ってきました!
画像出展元URL:http://eiga.com
概要
ブルース・リーの師匠だった武術家イップ・マンを主人公にしたアクション『イップ・マン』シリーズの完結編。サンフランシスコに渡ったイップ・マンの戦いが描かれる。第1作から監督を務めるウィルソン・イップが本作でも続投。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などのドニー・イェンのほか、スコット・アドキンス、チャン・クォックワンらが出演する。(シネマトゥディより引用)
感想
「イップ・マン」とは
シリーズ過去作の感想でも書いていると思いますが、本シリーズの主役イップ・マンは武術家であり、ブルース・リーの師匠として知られる実在の人物。
本シリーズでは、そんなイップ・マンの生涯を基にしたフィクション映画で、イップ・マン役を世界的アクションスター、ドニー・イェンが演じた事で話題に。
そんなシリーズ第1作「イップ・マン 序章」が本国で大ヒットを受けて、イップ・マンを主役にした類似作品が多く作られ一時的にイップ・マンブームになったものの、結果的にこのドニー・イェンの本家シリーズだけが残った形なんですよね。
そんな「イップ・マン」シリーズは、
日中戦争で故郷広東省に侵略してきた日本軍とイップ・マンの闘いを描いた第1作「イップ・マン 序章」
終戦後、妻子と共にイギリス領となった香港に移って武館を開き、カンフーマスターになるまでを描いた第2作「イップ・マン 葉問」
カンフー・マスターとして香港の名士となったイップ・マンと妻のラブストーリーを主軸に、マイク・タイソンや、同門の若きカンフー・マスター張天志と詠春拳の正統後継者をかけて闘う第3作「イップ・マン 継承」
そして、晩年のイップ・マン、最後の闘いを描いた本作「イップ・マン 完結」
の4作となります。
ただ、日本軍が悪役ということで第1作「~序章」は日本では劇場公開が見送られ、第2作「~葉門」のヒットを受けて劇場公開されたという経緯があります。
ざっくりストーリー紹介
1964年香港。
愛する妻を病で亡くしたイップ・マン(ドニー・イェン)は次男チン(ジム・リウ)と暮らしていましたが、自身も咽頭がんであることが発覚。
そんな時、彼の武館にかつての弟子ブルース・リー(チャン・クォックワン)の弟子が、ブルースの出場するカリフォルニアの空手大会へ招待したいという伝言もってやってきます。
最初は乗り気ではないイップ・マンでしたが、チンは学校で暴力沙汰を起こして退学になった事を受け、彼をアメリカに留学させるため単身渡米。
しかし、カリフォルニアの地でワン・ゾンホア(ウー・ユエ)が代表を務める中華総会と米軍の白人至上主義者であるバートン・ゲッデズ一等軍曹(スコット・アドキンス)との争いに巻き込まれ――というストーリー。
画像出展元URL:http://eiga.com
主演のイップ・マンやシリーズを通してメガホンをとったウィルソン・イップ監督がどこまで意図したかは分かりませんが、コロナによる公開延期の期間にアメリカで巻き起こった警察による黒人“殺人事件”に対する抗議運動や、彼らとトランプ支持者との対立などのアレコレで、本作に込められたメッセージ性が作り手が意図した以上に大きくなってしまったかもしれませんね。
ブルース・リーついに登場!
また、第2作から思わせぶりにカメオ的に出演していたブルース・リーが本作でついに登場。
空手大会では組手や代名詞でもあるワンインチパンチを披露したり、空手使いのアメリカ人を相手に、(控えめながら)怪鳥音とヌンチャクアクションを披露してくれます。
www.youtube.com /本人映像
ちなみにブルースを演じるのは、チャウ・シンチー監督の「少林サッカー」でブルース・リーそっくりなゴールキーパーを演じたチャン・クォックワン。
画像出展元URL:http://eiga.com
小さな頃からブルース・リーを崇拝しているだけあって、本作でのアクションはまさに完コピでしたねー!
アクションが……
ただ、ブルース・リー以外のアクションシーンは、総じてパッとしないというか、一本調子というか。
「序章」はドニー・イェンのカンフーアクション自体が新鮮だったし、「葉門」ではドニー・イェン演じるイップマンと、サモ・ハン・キンポー演じるホン師匠のテーブル上での対決シーン、「継承」ではタイ人の暗殺者とのエレベーターや階段を使ったアクションと、どこか1か所は目新しいアクションがあったんですけど、本作にはそれが感じられなかったんですよね。
いや、本作ではブルースのシーンがそれにあたるのかもだし、クライマックスでの倒れた敵の後頭部へ高速連続パンチとか見どころは多いんだけど、個人的にはちょっとあっさりし過ぎて物足りない印象でした。
まぁ、設定上本作のイップ・マンはほぼ70代ですからね。
前3作よりもアクションが控えめなのはリアルと言えるし、アクション監督がサモハン・キン・ポーから前作・本作はユエン・ウーピンに変わったのも、原因の一つかもしれません。
あと個人的には物足りなさが残るものの、シリーズ完結編としてはしっかりまとまっているし、シリーズ全作を追ってきたファンには納得の作品と言えるかもしれませんね。
画像出展元URL:http://eiga.com / 次男チンに武術を教えるイップ・マン
ただ一つ不満点を挙げるなら「あのラストにするなら、EDロールに本人による木人映像を流すべきでしょ!!」
とは思いましたけどね。
興味のある方は是非!!
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