今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

前日単であり正当な続編「キングスマン:ファースト・エージェント」(2021)

ぷらすです。

公開初日に観に行ってきましたよ。

キングスマン:ファースト・エージェント』をね!

この作品も「007 ノー・タイム・トゥー・ダイ」と同じく、コロナ禍で公開が延びに延びまくって、ちゃんと公開されるのかヤキモキしましたが、無事公開されてほんと良かったですよ。

https://eiga.k-img.com/images/movie/90542/photo/3648f4df0a3f2faf.jpg?1630024713

画像出展元URL:http://eiga.com

概要

キングスマン』シリーズの第3弾。第1次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台に、スパイ組織キングスマンの誕生秘話と、彼らが巨大な陰謀に立ち向かう姿が描かれる。前2作に引き続きメガホンを取るのはマシュー・ヴォーン。『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』などのレイフ・ファインズ、『マレフィセント2』などのハリス・ディキンソンのほか、リス・エヴァンスらが出演する。(シネマトゥデイより引用)

感想

延びに延びた公開

本作は、コミックアーティスト、マーク・ミラー原作の「キングスマンザ・シークレット・サービス」の2015年の実写化作品『キングスマン』、2017年公開の『キングスマン:ゴールデン・サークル』に続くシリーズ第3弾です。

当初、2019年11月8日の全米公開を予定していたものの、ウォルト・ディズニー・カンパニーによる20世紀フォックス買収の影響で延期2020年9月18日に公開の予定がコロナパンデミックによって2021年2月26日に再延期、後に全米では2021年2月12日(日本では2月11日)に繰り上げ公開が発表されるも再延期

その後同年3月12日、同年8月20日と延期された末に、全米では2021年12月22日、日本では2日遅れの12月24日にやっと公開されたんですね。

いやもうね、このまま公開されずに結局ディズニープラスで配信とかなるんじゃないかとヤキモキしてしまいましたが、何とか無事公開されてホント良かったです。

ざっくりストーリー紹介

本作は1・2作でハリー・ハートコリン・ファース)らが加入している国家に属さないスパイ組織「キングスマン」の誕生を描くオリジン(誕生譚)で、羊使い率いる闇の組織によって引き起こされた第一次世界大戦をイギリス貴族で”平和主義者“のオーランド・オックスフォード公爵レイフ・ファインズ)と息子のコンラッド(ハリス・ディキンソン)、コンラッドの教育係で世界中にメイドネットワークを持つ銃の名手ポリー・ウィルキンスジェマ・アータートン)やナイフの達人ながら「でも飛行機だけは勘弁な!」なショーラジャイモン・フンスー)が阻止・終結に導くさせるというストーリー。

https://eiga.k-img.com/images/movie/90542/photo/4de9467555b9abec/640.jpg?1592363436

 

劇中では第一次世界大戦前夜から泥沼の戦争、そしてアメリカの参戦による第一次世界大戦終結までを実際の歴史的事件をなぞりながら、怪僧ラスプーチンリス・エヴァンス)、ヴァイマル共和政期のドイツで活動した預言者エリック・ヤン・ハヌッセンダニエル・ブリュール)、元祖女スパイのマタ・ハリヴァレリー・パチナー)、オーストリア=ハンガリー帝国皇位継承者フランツ・フェルディナント大公を暗殺、第一次世界大戦の引き金となるサラエボ事件を引き起こしたガヴリロ・プリンツィプ(ジョエル・バスマン)、ソビエト連邦の初代指導者レーニン(アウグスト・ディール)など、実在の人物が実は闇の組織のメンバーで、世界を混乱に導くため裏で糸を引いていたという設定は、本作の監督マシュー・ボーンの過去作である「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」にも通じる、”伝記“ならぬ”伝奇“映画なんですよね。

特に前半の、怪僧ラスプーチンとオーランド公たちの格闘シーンは、剣劇にロシアのコサックダンスを組み合わせた実に新鮮でスタイリッシュなアクションで、なおかつ史実とは多少舞台建ては変えながらも、ラスプーチンの最後を史実をなぞるようにアクションシーンに組み込んでいるんですね。

https://eiga.k-img.com/images/movie/90542/photo/c1f1e1d23b38597f/640.jpg?1592363435

 

基本的に僕は、過去に遡って物語のピースを埋めるタイプの続編は得意ではないんですが(SWの番外編とかね)、本作はずっと面白かったし、上映中に退屈するシーンは1つも無かったですねー。

前日単であり正当な続編

前述したように本作はキングスマンの前日単なんですが、それでいてイギリス階級社会の問題や国や政治家などの権力に対する皮肉など、シリーズに通底するテーマは形は変えながらもしっかりと受け継がれていて、そういう意味では前日単でありながらも「キングスマンの精神」を受け継いだ正当な続編だと言えるのではないでしょうか。

あと、第1作のコリン・ファースに続き。本作でも主人公にはまったくアクションのイメージがない名優レイフ・ファインズを据えることで、ともすれば荒唐無稽になりかねない本作に、(笑いのシーンを混ぜながらも)しっかりとしたリアリティーとエモーションを持たせることに成功していると思いましたねー。

ただ、あえて言うなら、ラスプーチンにはもう少し活躍して欲しかったです。
そこだけがちょっぴり残念でしたが、あとは大満足でしたよ!

興味のある方は是非!!


▼良かったらポチッとお願いします▼


映画レビューランキング