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公開直前!『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を楽しむために知っておきたい3つの事

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ぷらすです。

マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)の28作品目にして2016年に公開された前作「ドクター・ストレンジ」の続編、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の公開がいよいよ迫ってきましたね!

映画館やネット上での予告編だけでなく、テレビスポット予告もバンバン流れているのでご存じの方も多いのではないかと思います。

しかし、MCU作品といえばシリーズの作品同士に繋がりがあり、最新作を楽しむためには過去作の流れを掴んでないと物語を100%楽しむのが難しく、フェーズ4(現在進行形のシリーズ)に入ってからは、マルチバース設定やDisney+で配信されるドラマ版も絡んで、いよいよ新規ファンが入りにくい状況になっているんですよね。

5月4日に公開される『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(*以降ドクスト2)』も、予告編を観る限り、どうやら過去作とドラマ版の設定やストーリーが絡んでくる事が予想されます。(もちろん本作だけ観ても楽しめるよう、劇中で最低限の説明はされていると思いますが)

そこで今回は、「ドクスト2」に興味はあるけど、過去作を見る余裕はないという人のために、ドクター・ストレンジというキャラクターの成り立ちや他作品との関わりなど、現時点で恐らく最新作に関係があると思われるアレコレを、出来る限り簡単に解説していこうと思いますよ。

尚、解説の過程で、若干過去作のネタバレを含む可能性がありますので、読まれる方はご注意下さい。

ドクター・ストレンジってどんなヒーロー?

ドクター・ストレンジことティーヴン・ストレンジベネディクト・カンバーバッチ)は、元神経外科医。
神経外科医として天才的な才能があったものの、自己中心的でメッチャ嫌なヤツだったストレンジは、ある日、交通事故で両手に大けがを負い、外科医としてのキャリアも名声も失ってしまいます。

しかし、どうしても外科医の道を諦めきれずあらゆる治療法を調べたスティーブンが辿り着いたのは、チベットに住む魔術師エンシェント・ワンだったんですね。

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ティーブンの中に”何か“を感じ取ったエンシェント・ワンは、治療の代償に弟子入りを持ち掛け、世界最高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)の元で修業を重ねたスティーブンは、やがて彼女の意思を継ぎ魔術で世界の秩序を守るヒーローに成長するというお話。

マーベルヒーローをざっくり分けると、

アイアンマンやハルク・スパイダーマンなど、科学由来のヒーロー

マイティー・ソーやムーン・ナイトなど、神話由来のヒーロー

X-MENなど、超能力由来のヒーロー

そして、ブレイドドクター・ストレンジやワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)など、オカルト・魔術由来のヒーローに分類できます。

そうした普通なら世界観も違うし交じり合う事がないヒーローたちが一堂に会しチームを組んで地球を守るのが、アベンジャーズなんですね。

アイアンマンらが主に外的(主に物理的に地球を侵略しにくる宇宙人)脅威に武力を持って対抗し地球を守るのに対し、ドクター・ストレンジは主に内的?(異次元や精神世界など)脅威から魔術で世界を守っています

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彼が使う「魔術」は物理法則とは別に、世界を構築するもう一つのルールや原理にアクセスする術という設定で、ゆえにストレンジたち魔術師は他のヒーローよりも、より世界の真理に近い場所にいるわけです。

前作で、暗黒次元を支配している強大な敵ドルマムゥと対峙することになったストレンジ。しかし力の差は歴然で到底勝てる訳もない。

そこでストレンジは自身に時間の魔法をかけることで何度殺されても蘇り、やがて余りのしつこさに嫌気がさしたドルマムゥと交渉。自ら暗黒次元に引き揚げさせるという奇策で世界を守ってみせたんですね。

この、力ではなく作戦と交渉で自身よりも強大な敵を退けるところが、ストレンジと他のヒーローの違いで、彼は世界を守るためなら自身を含む犠牲が出る事も厭わない。ある意味合理主義者でもあるのです。

また、別次元や未来にもアクセスできる術を持つ彼だから、フェーズ1~3の通称「インフィニティ・サーガ」で、1400万605通りの未来からたった一つ、ラスボスのサノスから世界を守る方法を見つけたることが出来たんですね。

最新作と関連する(だろう)作品

さてここからは、そんなドクター・ストレンジが主役の最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を楽しむために知っておいた方がいい作品とそのあらすじをざっくりご紹介していこうと思います。

ここからは若干のネタバレを含むのでご注意を。

「ドクタース・トレンジ」(2016)

前作ですね。そしてあらすじについては上記の通りなのでここでは省きます。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018)「~エンドゲーム」(2019)

この2作についても上記の通りですね。

「ワンダヴィジョン」(2021)

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Disney+で配信されている作品です。

「/インフィニティ―・ウォー」で、愛するヴィジョンを失ったワンダ・マキシモは、「/エンドゲーム」のあと、2人で暮らすはずだったウエストビューの土地を訪れますが悲しみが爆発。無意識に現実を思い通りに変えてしまう「現実改変能力」で町一つを巻き込み、愛するヴィジョンや二人の息子と暮らす幸せな家庭を造ってしまうんですね。

元々ワンダは、ヒドラという悪の軍団の実験によって念動力と相手の脳にイメージを植え付ける力を持ったわけですが、その後、ホークアイに諭されてアベンジャーズ入り。
両親とたった一人の弟まで亡くし天涯孤独だった彼女は、人造人間のヴィジョンを愛し将来を誓いあうも、ヴィジョンの死で再び孤独になってしまい、そのこらえ切れない悲しみと、彼女の能力を利用しようとした悪者の策略によって「現実改変能力」を開花させてしまうわけですね。

今回の「ドクスト2」は、そんな「ワンダヴィジョン」のストーリーと直結しているらしいので、上記の流れを頭に入れておくと理解しやすいかもしれません。

「ホワット・イフ...?」(2021)

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こちらは、Disney+配信のアニメシリーズ。

「ホワット・イフ(もしも?)」のタイトル通り、MCUシリーズで実際には起こらなかった“もしもの展開”が描かれる全9話のシリーズなんですね。

例えば、スティーブ・ロジャースが超人血清でキャプテン・アメリカにならず、代わりに恋人のペギー・カーターが、超人血清によって「キャプテン・カーター」になったら?とか。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のスター・ロードがピーター・クイルではなく、「ブラックパンサー」のティ・チャラ王子だったら?みたいな感じ。

これらのストーリーが直接ドクスト2の本筋に関わることはないと思いますが、予告編にキャプテン・カーターの盾が出たり、ホワット・イフでも登場した悪いストレンジやゾンビ・ストレンジなども登場するっぽいのでドクスト2で主題となるマルチバースの中の一つという設定で登場する可能性はあるかもしれません。

X-MEN」シリーズ(2000~2020)

ご存じの方も多いかと思いますが、2000年~2020年にかけて20世紀フォックスで映画化もされたマーベルコミックの人気ヒーローチーム「X-MEN」。

そのリーダーを務めるのがパトリック・スチュワート演じるプロフェッサーXです。
ディズニーの20世紀フォックス買収により現在シリーズは休止中のX-MENですが、なんとドクスト2にプロフェッサーXが登場するようなんですね。

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もちろん、マルチバースという物語の性質上そのプロフェッサーXが僕らの知る彼と同一人物の可能性は低いですが、もしかしたらドクスト2を発端に、MCUX-MENシリーズがスタートする可能性もあり、ファンとしては楽しみですよね。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(2022)

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コロナによる延期で、今年1月に日本で公開された「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は、MCUスパイダーマン3部作の最終章です。

あらすじをざっくり説明すると、前作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」の敵、ミステリオによってスパイダーマンの正体がピーター・パーカーであることををばらされた上、ミステリオ殺しの濡れ衣まできせられてしまい大ピンチ。

なんとか濡れ衣は晴れたものの、自分だけでなく恋人のMJや親友のネッドの進学にまで影響が出た事で、ピーターは自分がスパイダーマンであることを世界中の人々が忘れる魔術をかけて欲しいドクター・ストレンジに頼むんですね。

ストレンジはピーターの願いを聞き入れるも、色々あって魔術は失敗。
別アース(別次元)のスパイダーマン2人と、ドクター・オクトパスやグリーン・ゴブリンらヴィラン達をMCU世界に召喚してしまうという物語。

おそらくこの作品が最新作ドクスト2のストーリーと前後する、もしくは何らかの形でリンクするのは間違いないと思うんですよね。

マルチバースとは?

そんなドクスト2で繰り広げられるであろう物語の根幹にあるのが、マルチバースという設定。

日本人に馴染みのある言い方に置き換えるなら、「パラレルワールド」や「並行世界」でしょうか。

つまり、自分たちの住むこの世界(次元)は、少しづつ違う別世界(別次元)が何重にも重なっている中の一つという考え方で、例えば、ドクター・ストレンジが闇落ちして悪ストレンジになっている世界だったり、ペギー・カーターが超人化し「キャプテン・カーター」になる世界みたいな、「あったかもしれない&あるかもしれない」の別世界のことを、MCUではマルチバースと呼びます。

「/インフィニティ・ウォー」でストレンジが見てきたという1400万605通りの未来とは、つまりそれだけの数の次元(世界)が存在しているって事なんですね。

それぞれが目の前に広がる無数の選択肢の中から一つを選択することで、僕らの住む世界(次元)の未来は決定していくわけですが、そこには“選択しなかった世界(未来)”も別次元として存在するみたいな感じですかね。

で、MCUフェーズ4では、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ドラマ「ロキ」、そして今回の「ドクスト2」などで、このマルチバースという設定を基にしたストーリーが展開、マーベル世界がどんどん拡張されているわけです。

 

というわけで、5月4日公開のドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を楽しむために知っておきたい3つの事でした。

ホント、細かく説明すると何文字あっても足りないわけですが、最低限ここに書いた事さえ押さえておけば「ドクスト2」は楽しめるんじゃないかと思います。

もちろん、それ以外の過去作のキャラクターも登場するかもですが、それは知らなければ知らないでさほど問題がない、ファン向けのサービス的な登場となると思うし、前述したように、それ以外の重要な事は劇中である程度説明されるでしょうからね。

何より、「ドクター・ストレンジ」はドラッギーとも言えるもの凄い映像体験が売りでもあるので、余裕のある方はぜひ劇場の大画面でご覧ください!

ではではー(´∀`)ノシ