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予想の斜め上をいくエメリッヒ最新作「ムーンフォール」(2022/Amazonprime)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、これまで数々のディザスター作品で何度も人類を滅亡の淵に追い込んできたハリウッドの破壊王こと、ローランド・エメリッヒ監督最新作『ムーンフォール』ですよー!

7月29日よりAmazonプライムで独占配信されていたので、さっそく観てみました!

今回はまだ配信が始まったばかりの作品なので、あまり直接的なネタバレはしないように気をつけて感想を書きますが、そもそもネタバレでつまらなくなるタイプの作品でもないので、ほんのりネタバレに触れてしまうかも。ネタバレは嫌という人はご注意ください。

いいですね?注意しましたよ?

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画像出展元URL:http://eiga.com

概要

インデペンデンス・デイ」シリーズや『2012』(12)、『ホワイトハウス・ダウン』(13)などで知られるハリウッド屈指のヒットメイカー、ローランド・エメリッヒ監督の最新作。
月が地球に衝突するという現実にも起こりうる危機と、国家機密や歴史に隠された秘密、家族への愛や仲間との絆を描く。
7月29日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信された。

感想

今度は月!予想の斜め上をゆくエメリッヒ節に拍手

ローランド・エメリッヒ監督と言えばこれまで、超デカいUFOに乗った宇宙人が地球に攻めてくる「インデペンデンス・デイ 」や、地球に氷河期が到来する「デイ・アフター・トゥモロー」マヤの文明の予言を基に地球に起こる地殻変動を描いた「2012」など、数々の作品で何度も人類を滅亡の淵に追い込んだディザスタームービーの第一人者として知られています。

前作「インデペンデンス・デイ」の20年後を描いた2016年公開の続編「インデペンデンス・デイ/リサージェンス」では、今度は宇宙人がどんなヤバい武器で攻めてくるのかと思ったら、“前作よりもっとデカいUFO“に乗って宇宙人襲来という、誰もが思いつきそうで誰も思いつかない…っていうか思いついてもやらないだろう作品で、僕らボンクラ映画ファンの度肝を抜いてみせたんですよね。

とはいえ、これだけやれば流石にもう、人類を絶滅させる手段も尽きただろうと思っていたら、そこはエメさん。
ふふふ、今度は地球に月をぶつけちゃうんだぜ~?」っていう、シンプルかつ斜め上の発想で我々ファンを驚愕させてくれたんですね。

ボンクラ要素全部盛り!

そんな本作のストーリーをざっくり紹介すると、2011年、ジョー・ファウラーハル・ベリー)、ブライアン・ハーパーパトリック・ウィルソン)、マーカスの3人の宇宙飛行士はスペースシャトルで衛星の修理中の”事故“によってマーカスが死亡。
船長だったハーパーは責任を問われNASAを追われる羽目に。

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画像出展元URL:http://eiga.com

2021年、「月が巨大な建造物だ」と信じるボンクラ陰謀論者のハウスマン(ジョン・ブラッドリー)は、ある日月の軌道が変わっている事を発見。NASAに連絡するも無視されたハウスマンは離婚し困窮するハーパーに連絡します。

最初は相手にしなかったハーパーですが、現実に月の軌道が変わっていた事をニュースで知った彼はハウスマンを訪ねます。

一方、NASAの偉い人になっていたファウラーは、事態を解決するためハーパーをNASAに呼び寄せるのだが――という内容。

まぁ、物語の全てがどこかで見た要素の盛り合わせで、本作ならではの目新しさみたいなものは一切ないんですが、月の軌道が変わり、楕円形を描いて地球に最接近した時に起こる津波や、引力が変わって車や建物が空に舞い上がり、酸素がなくなり、隕石が降り注ぐといったディザスター描写が景気よく描かれ、さらには陰謀論や都市伝説、人類起源説などなど、僕らボンクラ映画ファンの大好きな要素がてんこ盛り。

また、人類の大半が死滅しているだろうと思われるこの大災害の中でも、主人公回りのキャラクターだけはなんやかんや無事というエメさん節は本作でも健在なので、嫌な気持ち、悲しい気持ちになる心配はなく、安心して観ていられるのもファン的には嬉しいところですね。

他にも、例えば冒頭の『事故』で謎の黒い群れに襲われたと主張すしてNASAを追われたハーパーと、「私は気絶していたので」とある意味ハーパーを裏切る形で出世したファウラー。

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画像出展元URL:http://eiga.com

ピンチに陥りファウラーがハーパーを呼び寄せる際、過去のアレコレを悔いて逡巡するとか、逆にハーパーがNASAへの遺恨から行き渋るという事もなく、月を止めるためのロケットがない→博物館のスペースシャトルで行けばよくね?とか、ハーパーと息子のドラマとか、ハーパーと元嫁のドラマとか、そういう映画の流れを停滞させそうな要素は全部サクッと終わらせるので話が早いし、世間的に見れば役立たずで、冒頭誰にも相手にされなかった陰謀論者のハウスマンが、実は超デキるヤツだったっていう「ナメてたオタクがメッチャ凄かった」的展開も、僕らボンクラ映画ファン的にはスカッとするし、感情移入もしやすいんですよね。

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画像出展元URL:http://eiga.com

まぁ、その辺エメさんがどこまで計算ずくなのかは分かりませんけどもw

興味のある方は是非!!

 

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