今日観た映画の感想

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深夜ドラマのノリでサクッと観れる「セトウツミ」(2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2013~2017年まで「別冊少年チャンピオン」に連載された人気漫画の実写映画化作品『セトウツミ』ですよー!

長年TSUTAYAでレンタルして映画を観てきたけど、TSUTAYA閉店に伴って先日ついに観念して加入したアマプラで観た最初の映画です。

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画像出展元URL:http://eiga.com

概要

関西の男子高校生2人が放課後に何となく会話するだけという異色さで話題の、此元和津也による人気漫画を実写映画化。タイトルは瀬戸と内海という主人公2人の名前を組み合わせたもので、彼らが交わす嘲笑的でユーモアを織り交ぜた掛け合いが展開していく。クールな内海役には『海を感じる時』などの池松壮亮、天然キャラの瀬戸役に『共喰い』などの菅田将暉。監督は『まほろ駅前多田便利軒』などの大森立嗣が務める。(シネマトゥデイより引用)

感想

菅田将暉池松壮亮の掛け合いを楽しむ映画

本作の物語をざっくり説明すると、菅田将暉池松壮亮が演じる二人の男子高校生が、放課後河原で喋る様子を全7話構成で見せるという、短編連作形式(というか章立て形式?)の脱力系日常コメディーです。

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とある事情でサッカー部を退部した瀬戸菅田将暉)と眼鏡をかけたクールな秀才の内海池松壮亮)が放課後、内海の塾が始まるまでの1時間30分の暇つぶしのため河原で愚にもつかないお喋りをするという内容で、その会話の中で徐々に二人の背景が分かってくるというストーリー。

僕は原作未読だったんですが、観終わったあとググって観たら菅田将暉池松壮亮の両名はかなり原作に近いキャスティングと言う印象で、物語もほぼほぼ原作のエピソードをそのまま映画に落とし込んでいるみたいですねー。

内向的でクールな内海と天然で外交的な瀬戸と言う対照的な二人の、オフビートな笑いを誘う掛け合いのテンポも良くて、中々楽しめました。

また、中盤以降で二人が出会いが描かれた第0話や、瀬戸が憧れているマドンナ的存在である樫村一期中条あやみ)の視点で描かれる第7話(最終話)を入れることで、物語や二人のキャラクターに厚みを持たせる展開も原作を忠実に映像化しているみたいです。

映画サイズに合ってない?

ただ、(これは好みもあると思うけど)個人的にはそれぞれのエピソードが若干長くて正直少し間延びしているような印象を受けました。
多分、1話あたり5分くらいでグッとタイトに絞った方が、二人の掛け合いの面白さが活きたんじゃないかなと。

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っていうか、この章立てという構成がそもそも映画と言う媒体のサイズに合ってなくて、30分くらいのドラマで1話につき3本構成とかでやるほうが物語に合ってるんじゃないかと。

って思ったら、映画の後に別キャストでドラマ化されてました

映画だとやっぱ動きがないと画が持たないし、それを補うためにか回想シーンがわりと頻繁に入れ込まれてるのも観てて若干気が散ってしまう。

例えば冒頭で背景的に出てきた人物が最後のオチ部分で重要な役割を担うなど、脚本で工夫はしてるんだけど、それも似たような展開が続くと途中で飽きちゃうんですよね。

もっと端的に言えば、コッチは映画である理由が欲しいというか、映画でなければ出来ないような映像や物語が観たいわけで、深夜ドラマのノリをそのまま映画にされてもなー(´ε`;)ウーン…っていう。

劇場版の「聖☆おにいさん」でも似たような事を思いましたけども。

まぁ、原作があるものだし多分予算もそんなに多くない小作品なので、言っても仕方ない部分もあるとは思いますけども。

ただ、75分と映画としては短くユルイ物語なので、サクッと何も考えずに観るには丁度いいかもですけどね。

興味のある方は是非!

 

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