今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

腹八分目の面白さ「Mr.&Mrs. スパイ」(2016*日本ではビデオスルー)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、ガル・ガドットジョン・ハムザック・ガリフィアナキスアイラ・フィッシャーが共演するアクションコメディー映画『Mr.&Mrs. スパイ』ですよー!

観よう観ようと思っていながら、ほかの新作を観てるうちにうっかり忘れてたんですが、先日TSUTAYAで見つけて「あ、まだ観てないじゃん!」とレンタルしてきましたよ。

で、観た感想を一言で言うなら良い意味で「腹八分目」な作品でしたねー。

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画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp

あらすじ

夫はIBMの人事職員、妻は内装業を始めたばかりという、平凡なギャフニー夫妻の隣の家に、美男美女のジョーンズ夫妻が引っ越してくる。何から何まで完璧なジョーンズ夫妻を怪しむギャフニー夫妻だったが予感は的中。実はジョーンズ夫妻はスパイだったのだ。しかもジョーンズ夫妻の周辺を嗅ぎまわっていたことで、ギャフニー夫妻は国際的なスパイ活動に巻き込まれてしまう。

感想

何気に豪華メンバー

本作のメインとなるのは、正反対な二組の夫婦。

世界的なコンピューター会社「IBM」の人事課に務める夫ジェフ(ザック・ガリフィアナキス)と、最近家の内装デザイナーを始めた妻カレン(アイラ・フィッシャー)は、“袋小路”になっている住宅街に住む、極々普通の夫婦です。

2人の子供を持ち、ご近所付き合いも良好ですが、ある日、売り物件だったお隣の家に紀行ライターのティム・ジョーンズ(ジョン・ハム)と、料理ブロガーのナタリー(ガル・ガドット)夫婦が入居してくるんですね。

夫婦ともに高身長の美男美女の二人はあっという間にご近所でも評判の的に。
近所の住人が集まって行われるお祭り(というか大規模なホームパーティー?)でも、二人はちょっと浮いてるんですが、とはいえ驕ったところもなく感じの良い夫婦なのです。

しかし、ティムはジェフが話していないIBM社員の名前を知っていたり、ナタリーはダーツが異常に上手かったり、怪しげな男と密会していたり。
完璧な容姿も手伝って、どうも胡散臭いと怪しむカレンと、二人を完全に信じ込んでいるお人好しのジェフ。

そんなある日、引越しの挨拶で貰った吹きガラスのオブジェを割ってしまったカレンは中から盗聴器を発見し……。というストーリー。

ジェフを演じるのは「ハングオーバー」で髭面のアラン・ガーナーを演じたザック・ガリフィアナキス
その妻カレンを演じるのは、「華麗なるギャツビー」でマートルを演じたアイラ・フィッシャー
ティム役には「ベイビー・ドライバー」にも出演していた ジョン・ハム
そして、妻のナタリー役は「ワンダーウーマン」で一躍有名になったガル・ガドット姐さんという、何気に豪華なメンバー。

ガル姐さんは、この作品がコメディー初出演。ワンダーウーマンでは優しくて強い母性的な役柄の姐さんですが、本作ではドSなスーパースパイ役!
……うん、これはこれで…(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ(でもガスバーナーで股間を焼かれるのは勘弁w)

っていうか、姐さんのプロポーションはやっぱり凄くて、共演のアイラ・フィッシャーの背がそれほど高くないのもあるけど、なんかもう違う星の人みたいでしたねーw

そんな姐さんなので、銃の撃ち方も様になっていて車のサンルーフからマシンガンを撃つアクションシーンも超カッコイイのです。(元イスラエル軍人だし)

平凡な夫婦とスーパースパイの友情の物語

本作はごく平凡で善良な夫婦と、世界を股にかけて任務をこなすスーパースパイの夫婦。普通なら絶対に交わることのない二組の夫婦が出会い、なんやかんやあって友情を育むという物語で、そんなアホなっていう設定を可能にしているのが、巨大企業「IBM」の秘密と、人事課というジェフの職業です。

「IBM」のある秘密を探るため、ティムとナタリーはギャフニー夫妻と接触するんですが、企業の機密とは無関係で、社員のコミュニケーションを円滑に進めるのが仕事の人事課で働く、超のつくお人好しなジェフは、知らず知らずのうちに「ある事件」に巻き込まれているのです。

そしてジェフとティムは、物語が進むうちにお互いに足りない部分を認め合い、カレンとナタリーも、最初は反目し合っているものの、次第に女の友情が芽生えていくんですね。

良くあるといえば良くある物語で、特に目新しさはないんですが、そんなストーリーを盛り上げていくのがザック・ガリフィアナキスアイラ・フィッシャーの掛け合いやドタバタシーン。
特にザック・ガリフィアナキスは、愛すべきボンクラを演じさせたら本当に上手いんですよね。

腹八分目の面白さ

106分という時間(先日紹介した「ダンケルク」と同じ時間!)の中に、笑い、アクション、そしてほんのり感動も入った本作。
観終わったあとに何かを考えさせられたり…なんてことは一切なく、超面白くもないけど、つまらなくもなくて、少なくとも観ている時間は楽しめるっていう、全てにおいて腹八分目くらいの丁度いいアクションコメディー映画でしたw

アメリカンコメディーっていうと、やたらギャグが下品だったり、言葉遊びや引用が多くて日本人には分かりにくいものもありますが、本作はそんな事もなく、ファミリーで楽しく見られる作品になってましたしね。

この作品を目当てに観るっていうより、ちょっと重めの作品を観たあとの口直し的な感じで観るのがいいんじゃないかなって思いましたよ。

興味のある方は是非!

 

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第二次世界大戦の史実をクリストファー・ノーランが映画化「ダンケルク」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「ダークナイト」や「インターステラー」などのクリストファー・ノーラン監督が、第二次世界大戦の史実「ダンケルクの戦い」を劇映画化した話題作『ダンケルク』ですよー!

正直に言うと、面白かったのかつまらなかったのか、一回観ただけでは判断がつかない映画でしたねー。

ちなみに本作は、史実を元にした作品なので普通にネタバレしていきます。
なので、ネタバレ嫌という人は、先に映画を観てから、この感想を読んでください。

いいですね? 注意しましたよ?

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

第2次世界大戦で敢行された兵士救出作戦を題材にした作品。ドイツ軍によってフランス北端の町に追い詰められた連合軍兵士たちの運命と、救出に挑んだ者たちの活躍を描く。監督は『インセプション』などのクリストファー・ノーラン。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディ、『プルートで朝食を』などのキリアン・マーフィ、『ヘンリー五世』などのケネス・ブラナーらが出演。圧倒的なスケールで活写される戦闘シーンや、極限状況下に置かれた者たちのドラマに引き込まれる。

ストーリー:1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する。(シネマトゥディより引用) 

感想

ダンケルクの戦い」とは

ウィキペディアによれば、第二次世界大戦中、ドイツ軍のフランス侵攻の1940年5月24日から6月4日の間に起こった戦闘のことだそうです。

フランスに攻め込んできたドイツ軍に対抗する英仏軍でしたが、ドイツ軍は戦車や航空機を駆使した電撃戦を展開。連合軍はフランス本土最北端のダンケルクに追い詰められてしまいます。

英仏軍は、この戦闘でドイツ軍の攻勢を防ぎながら、輸送船の他に小型艇、駆逐艦、民間船などすべてを動員して兵士の救出作戦を実行。約40万人の将兵を脱出させたのだそうです。

本作では、そんな「ダンケルクの戦い」を106分の映画にしているんですねー。

状況を把握するだけで精一杯

そんな本作は、若き英兵士たちがダンケルクの町を歩いているシーンからスタート。
まるでゴーストタウンのような町の中で、ある兵士は家の前のホースから直接水を飲み、ある兵士は家の窓から手を入れて、残されていたシケモクを取って吸おうとし、ある兵士はドイツ軍がばら撒いた「降伏せよ」というチラシを、尻拭き紙用にポケットにねじ込んでいます。

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そこにイキナリ銃声が響き、慌てて逃げる兵士たちは一人また一人と銃弾に倒れ……。

そうして命からがら辿り着いた遮蔽物の何もない海岸線には、大勢の兵士たちが救助船を待っている状況なんですね。

ノーランはここまで、一切セリフを使わず、(字幕による簡単な説明と)映像だけで描いているのです。

イギリス人にとって、「ダンケルクの戦い」は恐らく一般教養として誰もが知っているだろうから、本作のタイトルと冒頭の映像を観れば、何が起こっているのか大体は分かると思うんですが、日本人で歴史に疎い僕なんかは、ただただ画面の中で起こっている状況を理解するので精一杯で、(少なくとも1回見ただけでは)ストーリーまではとても追いきれないんですよね。

まるでイキナリ自分が、(わけも分からないまま)戦場に放り込まれたような感覚だったし、それはまさにノーランの狙いでもあるわけです。

また、時計が針を刻む音が不安感を煽る激伴や、様々な音の演出も、自然と不安感を煽り立てるんですよね。

僕はテレビ画面で観ているのでそれほどでもなかったけど、劇場、特に大画面・大音量のIMAXで観ていた人は、本当に戦場にいるような感覚を味わったんじゃないかと思いましたねー。

異なる3つの「時間」

本作はざっくり、陸軍兵士のトミー (フィン・ホワイトヘッド)、英軍の要請を受けて兵士を救うため、自分の遊覧船でダンケルクに向かうミスター・ドーソン (マーク・ライランス)、英国の戦闘機“スピットファイヤー”を操縦し敵機を撃墜するファリア (トム・ハーディ)という三つの視点で物語が進みます。

トミーのパートでは「防波堤:1週間」、ミスター・ドーソンのパートでは「海:1日」、ファリアのパートでは「空:1時間」と、それぞれのパートの冒頭で表示されます。

これはつまり、映画開始時点から終了までの106分間にどれだけ時間が経過しているかという時間の流れを説明していて、トミーのパートはクライマックスの1週間前から、ミスター・ドーソンは1日前から、ファリアは1時間前から。それぞれのパートがスタートしているわけです。

なので、パートごとに昼間だったり夜だったりして、この仕掛けを理解するまでに結構時間がかかってしまいました。

そして、その演出は劇伴の時計の音ともリンクしているんですねー。

「戦争映画」ではなく「サバイバルサスペンス」

本作は戦争を扱った映画にも関わらず、敵のドイツ軍人は一人も登場しません
登場するのは、敵の戦闘機と機銃と魚雷くらいなのです。

なぜなら「これは戦争映画ではない。サバイバルに焦点を当てたサスペンス映画なんだ」とノーラン自身が言うように、本作が描こうとしているのは、登場人物たちがドイツ軍の攻撃から生き延びて海を渡り、自国(ホーム)に帰りつけるかどうかのサバイバルであって、(誤解を恐れずに言うなら)戦争そのものではないからです。

いつ、どこから敵の発射した銃弾や爆弾に襲われるかも分からないまま、彼らは生き延びるため必死に逃げ回っているんですね。

そんな中、トニーとギブソンアナイリン・バーナード)は、砂浜で見つけた負傷兵を担架に乗せて、人ごみを掻き分けて救助船に運びます。

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でもそれは、負傷兵の命を救う為ではなく、負傷兵と一緒に自分たちも船に乗り込んで逃げようという計算なんですね。

結局ふたりは船から下ろされてしまうんですが、次の救助船に乗り込もうと、桟橋の下に潜り込んで様子を伺います。

「戦争映画」として観れば、このふたりの行動は自己中心的で汚い行いに見えるかもですが、ふたりは切望的な状況から生き残るために知恵を絞って行動しているのです。

しかし、その後も何とか忍び込んだ船が沈没させられたり(そして海岸に戻るハメに)、やっと見つけた座礁船(潮が満ちたら浮くので逃げられる)に隠れていれば、敵の銃撃で船底が穴だらけになり、沈没したり。

一方、遊覧船のオーナー ミスター・ドーソンは危険を顧みずドーバー海峡を越えてダンケルク沖に向かいます。

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そこには「ある理由」があることが後半で明かされますが、序盤は何故、彼が危険を冒してまで英兵を救助に向かうか分かりません。
その途中で救った一人の兵士によって、ダンケルク湾にはドイツ軍のUボートが救助船を沈めようと待ち構えていることが分かります。

空軍のファリアは、ダンケルクに残された兵士や船を守るため敵機を撃墜するものの、敵の銃撃によって燃料計を破損。

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いつガス欠になるか(=自国に戻ることが出来ない)分からない状況で、自国の兵士を守るために、敵機と死闘を繰り広げます。

そんな感じで三者三様、まさに生き残りをかけたサバイバル映画といった作りなんですねー。

そして、この作品では、必ずしも善人が生き残り、悪人が死ぬわけではなく、最終的には運の強い奴が生き残ります。

劇映画としてはスッキリしない結末ですが、「戦争ってそういうものだろ?」というノーランの声が聞こえてきそうな結末だし、誰が生き残るか分からないことで、観客はより劇中のサスペンスにのめり込んでいくわけですね。

 実物主義者ノーラン

クリストファー・ノーランといえば、フィルム主義者でもあり、また出来るだけCGを使わず(可能な限り)本物を使うことで知られた監督です。

例えば「ダークナイト」では、本当の大型トレーラーの横転させ、病院を爆破していますし、多分観た誰もがCGだと思ったであろう、「インターステラー」の高次元描写も実際にセットを作って撮影しているんだとか。

そんなノーラン、本作では実物のスピットファイヤーや船を登場させ、実際に爆破したり沈めたりしたそうですよ。
魚雷が当たった船底に大量の海水が流れ込んで、大勢の兵士が飲み込まれていく様子もセットを使って撮影してるし、砂浜の爆破シーンもCGじゃなく本当に爆破させているのだとか。

また、本作はIMAX用のカメラで撮影してるんですが、不時着する戦闘機の内部にIMAXカメラを設置して着水シーンを撮影しようと思ったら、予想以上に飛行機が早く沈没したという話もあったそうです。(結局もうダメかと思われたフィルムは何とか復元できたそうです)

そうやって、(極力)CGではなく本物を使う事で、画面の中に「質量」を感じさせる大迫力の映像を撮影できたんですねー。(その分役者さんたちは大変だったと思いますがw)

この映画にドラマはあるのか

事ほど左様に、本作は106分という時間の中で、登場人物たちがどうやって生き残るかを描いた、ある種のシュミレーション的な映画で、キャラクターの背景やドラマなどは殆ど描かれません。

それは例えば、ジョージ・ミラー監督の「マッドマックス 怒りのデスロード」や庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」に近い作り方です。

それを持って、この作品にはドラマがないとか、登場人物に感情移入出来ないという意見もあるようで、それは確かにその通りかもと思うんですが(実際僕も最初はそう感じたしw)、しかし、ノーラン監督はそうしたシュミレーション的な状況の中で、彼らが背負っている背景や、心情、性格・信念が分かるような役者の表情であったり、うっかりすれば見逃してしまうような短いセリフを、そっと忍び込ませているのです。

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そして劇中、絶望的な状況の中、ボルトン海軍中佐 (ケネス・ブラナー)が言う「生きて故郷(ホーム)に帰ることが勝利」(意訳)と言うセリフは、そのまま本作の背骨とも言えるメインテーマになっているし、本作が凡百の「戦争映画」と一味違うところなんだと思います。

ところで、この記事の冒頭で「面白いのかつまらないのか判断がつかない」と書きましたけど、これだけ長い感想を書いてるって事は、きっと面白かったんでしょうねww

興味のある方は是非!!!

 

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ライカの長編劇場アニメ第1弾「コララインとボタンの魔女」(2010)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「KUBO/クボ 二本の弦の秘密.」や、このブログでもご紹介した「パラノーマン ブライス・ホローの謎」で知られるストップモーションアニメのトップランナー「ライカ」による長編劇場アニメ第1弾『コララインとボタンの魔女 』ですよー!

本作を一言で言うなら、ゴシック風ダークファンタジーという感じの作品で、監督は「ナイトメア・ビフォアー・クリスマス」のヘンリー・セリックです!

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あらすじと概要

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の鬼才、ヘンリー・セリック監督が手掛けるダークで幻想的なアニメーション。世界中で愛されている同名のファンタジー小説を映画化し、パラレルワールドに迷い込むヒロインの冒険と成長を生き生きと描く。ちょっと生意気な主人公の声を担当するのは名子役、ダコタ・ファニング。1コマごとに人形やセットを動かしつつ撮影するストップモーションアニメを、さらに3Dにした驚異の映像を目に焼き付けたい。

ストーリー:コララインは両親と新しい街に引っ越して来るが、二人とも仕事が忙しくてちっとも自分にかまってくれず不満に思っていた。一人で外出すると、ワイビーという少年が黒猫と共にどこからともなく現れ、また姿を消す。コララインは退屈しのぎに築150年のアパートの探検を始め、その最中にレンガで封印された小さなドアを発見する。(シネマトゥディより引用)

感想

本作は、ヒューゴー賞を受賞したニール・ゲイマンの児童文学作品「コララインとボタンの魔女」を原作に、「KUBO/クボ 二本の弦の秘密.」「パラノーマン ブライス・ホローの謎」のストップアニメーションスタジオ Laika, LLC.(ライカ)が制作した長編劇場アニメ。監督を務めるのは、ティム・バートン製作の「ナイトメア・ビフォアー・クリスマス」の監督として知られるヘンリー・セリックです。

 

圧倒的な映像のコンセプトアートを担当したのは日本人

ライカといえば、細部にまでこだわり抜いた精緻なストップモーションで、今やストップモーションアニメのトップランナー
そんなライカの劇場アニメ第1弾である本作は、後の2作の雛形とも言える作品で、動きだけでなく美術や色彩など、技術と工夫を凝らした映像はやっぱり凄いんですよね。

そんな本作のコンセプトアートを担当したのは、日本人イラストレーターの上杉忠弘。
僕は、本作を観たあとにネット情報で知ったんですが、言われてみれば桜並木や学生帽など、日本的な記号も入っていたりしましたねー。(学生帽の方は、来日の際に監督が息子さんに買ってきた学生帽を被って貰えなかったので、本作で主人公に被らせたらしいですけどw)

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ストーリーの方は、両親とともに築150年の「ピンクパレスアパート」に引越してきた11歳の少女コララインが、壁紙に隠された小さなドア見つけ、トビネズミに導かれて入っていくとそこはワクワクするような刺激的な世界で、現実では自分を相手にしてくれない両親もこの世界では優しいんですね。
でも実は、そこはコララインを罠に掛けようとしているボタンの魔女の作り出した世界だったという物語で、「不思議の国のアリス」や、「ヘンゼルとグレーテル」的でもあり、日本で言えば「千と千尋の神隠し」的とも言える、普遍的な物語です。

ビジュアルの方は、「ナイトメア~」的なので、ティム・バートンの世界感が好きな人なら楽しめるんじゃないかと思いましたねー。

誰でも一度は考える原初的な恐怖

そんなボタンの魔女の世界は、ぱっと見、現実のピンクパレスアパートと同じに見えるんですが、そこの住人たちは皆、目がボタンになってるわけです。

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もちろんコララインのママもパパも目がボタンになっていて、コララインの望みが全て叶う夢のような世界にも関わらず、常に不穏な雰囲気が漂っているんですね。

これは、「自分の母親は本物ではないかもしれない」という誰でも子供時代に一度は考える原初的な恐怖や不安が物語の根底になっているから。

僕が子供の頃に呼んだ永井豪先生のマンガで、ある日突然母親が自分を殺そうとするというのがあって、小学生の僕は震え上がった記憶がありますww(今だったらコンプラ的に絶対出版できないw)

子供にとって母親は絶対的な存在ですからねー。
その母親が自分を害する存在になるのって、子供にとっては超怖いですよね。

本作では、そんな不安感を印象づけるために、冒頭でぬいぐるみの人形を解体して主人公そっくりに作り直す様子が描かれていて、それがまた、何とも言えない不安感を煽るのです。

っていうか、それをストップモーションアニメでやるのも凄いですけどもw

結局、不思議世界のママの正体はボタンの魔女で、コララインは“野良猫”や、(現実世界)の住人たちの助言や助けを借りながら魔女と対決するんですが、物語前半では(大人視点だと)自己中心的で、何ならちょっと嫌な感じにさえ見えるコララインの性格が、このクライマックスに役立つし、この「冒険」を通して、前半ではただの変人だと思っていたアパートの住人たちや、同い年の男の子ワイビー(ワイボーン)の「本当の姿」に気づくという展開になっていくんですねー。

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ただ、僕が「パラノーマン~」から遡って観ている事もあって、ストーリーの方は少々食い足りなさは感じましたけども。

それでも、ストップモーションアニメのクオリティーや、映像の美しさなど見どころは多い作品なので、観ておいて損はない作品だと思いますよー(´∀`)ノ

興味のある方は是非!!

 

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微妙な出来だけど志は高い「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」 (2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「攻殻機動隊」TVシリーズや「東のエデン」などの監督として有名な神山健治のオリジナル長編劇場アニメ『ひるね姫』ですよー!

この作品、公開時の評判があまり芳しくなかったので、スルーしようかとも思ったんですが、攻殻機動隊TVシリーズは好きだったので、一応、観てみる事にしましたよー!

今回は後半部分でネタバレする予定なので、これから観る予定の方は後半部分は映画を見た後に、読んでくださいねー。

いいですね? 注意しましたよ?

 

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

攻殻機動隊』『東のエデン』シリーズなどの神山健治監督が手掛けたアニメーション。岡山県倉敷市児島を舞台に、瀬戸大橋のたもとののどかな町で暮らす親子の絆を、夢と現実を結び付けつつ描写する。NHK連続テレビ小説とと姉ちゃん」などの高畑充希が、主人公の森川ココネの声を担当。そのほか、満島真之介古田新太前野朋哉高橋英樹江口洋介といった面々がキャスト陣に名を連ねる。

ストーリー:高校生の森川ココネは家でも学校でも常に眠気に襲われ、ついウトウトと居眠りばかりしていた。2020年、東京オリンピックが間近に迫った夏の日、彼女の家族は事件に見舞われる。実は両親にはココネも知らない秘密があり、その謎を解く鍵は彼女の夢の中にあった。(シネマトゥディより引用)

感想

神山健治とは

アニメーション監督、脚本家、演出家であり、現在は「株式会社クラフター」代表取締役共同CEOでもある、日本を代表するアニメ作家の一人です。

PRODUCTION I . Gの精鋭を集めて行われた押井守主催の「押井塾」では「級長のような存在」だったという彼の作風は、個人的に「ストーリーテラー」という印象。

事実、TV版 攻殻機動隊「 STAND ALONE COMPLEX」「 S.A.C. 2nd GIG」では、スタッフと共に徹底してストーリーのアイデアを煮詰める姿を特集番組などで見ています。

そんな彼が監督・脚本を担当した初の劇場用オリジナル長編作品ということで、本作の公開前はかなり期待値が上がってたわけですが、いざ公開されると、どうにも評判が芳しくなかったんですよねー。

で、今回自分の目で本作を観てみた結果、うーん…確かに微妙な作品でした。

いや、面白いんですよ?

ただ、神山健治作品にしては、随分とストーリー運びが乱暴な印象だったんですよね。

ざっくりストーリー

本作の主人公、森川ココネ(高畑充希)は、岡山に住む高校三年生。
そんな彼女は、家でも学校でもいつも眠気に襲われ居眠りばかりしてるんですね。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 主人公のココネ(高畑充希

で、そんな彼女の夢に登場するのは「ハートランド」という、国民全員が自動車を作る国営会社に勤めている国で、彼女はそこの王女らしい。

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画像出典元URL:http://eiga.com

そんなある日、地元で小さな自動車修理工場を営む父親のモモタロー(江口洋介)が、ある容疑をかけられ警察に捕まってしまい、ココネの夢と現実も徐々にリンクして……というストーリー。

設定自体は面白いと思うし、この作品で神山監督が言いたいこと、やりたい事も分かるんです。が、登場するキャラクターの行動がおかしいので、本来サスペンスフルになるであろうシーンも、緊張感のない間抜けなだけのコメディー風味になってて、ストーリー作りに定評のある神山健治作品にしては(´ε`;)ウーン…って感じなのです。

それで、観終わったあとにネットで作品解説のサイトを読んでいたら、こんなレビューを発見しましたよ。

www.jiyuuniikiru.com

こちらのブログによれば、本編で削られた? 大事なエピソードが、『エンシェンと魔法のタブレット ~もうひとつのひるね姫~』という30分ほどの短編として、hulu限定で公開されているらしいんですねー。(僕は未見)

何故、そんな事になったのかは分かりません。
単純に、本編に入れるには長すぎるという判断かもしれないし、最初からそういう(本編補足としての短編をネット公開する)計画だったのかもしれないし、もっと他の、何か大人の事情が関わっていたのかもしれませんね。

というわけで、ここからネタバレですよー!

 

ただの夢あふれるファンタジー映画ではない

本作を見た人なら、この作品が単なる夢があふれるファンタジーではないと分かると思います。
ココネの夢に登場するハートランド王国は、日本最大の自動車製造会社であるシジマ自動車であり、それてって、そのまんまTOY〇TAを始めとする日本の自動車業界なんですよね。

そして、日本は、自動車の輸出でのし上がってきた国でもあるので、この王国はそのまま日本のメタファーでもあるわけですね。ハートランド→シジマ自動車→自動車業界→日本っていう連想ゲームみたいなメタファーになっているわけです。

そこの王女であるエンシェンはタブレットで魔法を使える魔女という設定で、そんな彼女のせいで王国には定期的に巨大な鬼が攻めて来るのを、相棒となるピーチという「海賊」と共に撃退しようとしているんですね。

場面変わって、ココネが目を覚ますと、そこは岡山県のある小さな町。
父親のモモタロウは、居住空間までエンジンのパーツが転がっているような小さな自動車整備工場を営んでいて、ココネのお母さんはココネが赤ん坊の頃に亡くなっていることが分かります。

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画像出典元URL:http://eiga.com  / ココメの父親モモタロウ(江口洋介

で、このモモタロウは町の老人たちの車を(ほぼ無料で)自動運転車に改造してるんですね。

テレビでは2020年東京オリンピック開幕間近のニュースが流れ、そこでシジマ自動車開発の自動運転自動車のデモンストレーションが行われる予定にも関わらず、開発が難航している事も分かり、父親には「タブレットを渡さないと訴える」っていう謎の電話が掛かってくるわけですよ。

つまり、ココネの夢に出てくる王国は日本最大の「シジマ自動車」で、魔法のタブレットは自動運転のコードデータが入ったタブレット。王国を攻めて来る鬼は、(恐らく)自動運転に先進的な海外企業なのでしょう。

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画像出典元URL:http://eiga.com / ココネと共に東京に向かう幼馴染のモリオ(満島真之介

さらに物語が進むと、自動運転など必要ないという考えの社長と、未来のために自動運転自動車の開発をするべきという娘(ココネの母親)の対立があり、結局、父の反対を押し切って娘は系列の子会社? で開発を続け、(映画のEDロールの中で)志半ばにしてテスト走行に事故で亡くなってしまう事も分かります。(ハッキリとは描かれてませんが)

残されたモモタロウ(子会社のテストドライバーで娘と駆け落ち)は、以降シジマ自動車とは縁を切って娘の意志を継ぎ、ついに自動運転のシステムを完成させたわけですね。

で、タブレットを欲しているのは、反社長派閥の渡辺という男で、彼は自分(もしくは自分の派閥の長)が手柄を立てることで支持を集め、現社長を引退させるために、独断でモモタロウが持つタブレットをあの手この手で奪い取ろうとしているのです。

つまり、この作品はシジマ自動車のお家騒動に、モモタロウとココネが巻き込まれるという物語なんですね。

神山監督はそんな生臭い話を、夢(ファンタジー)描写を交え寓話的に描くことで、誰もが楽しめるような作品にしようと頑張ってはいるんですが、それが上手くいっているかといえば、上記のとおり正直、微妙な出来なのです。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 夢でも現実でも重要な役割を果たすぬいぐるみのジョイ(釘宮理恵

それは随所に見られるご都合主義な展開だったり、キャラクターの行動に統合性はないのが主な理由で、「ファンタジーコメディーなので」と言われても、色々飲み込みづらいんのです。

っていうか、神山監督が作るんだから、もっとゴリゴリの硬派なアニメにする手もあったと思うし、その方が監督の資質も活かせたんじゃないか? なんて思ったりもするんですが、まぁ、それだとファミリー向けアニメにはならないし、ポスト駿を探してる日テレ絡みの作品だからって事もあるのかも? ですね。

この作品で神山監督が言いたかったこと

では、この作品を通して神山監督が言いたかった事は何かといえば、「老害がいつまでものさばってると日本は壊滅する!」……ではなく(いや、それも多少はあるだろうけどw)、「今までの成功体験にすがるのではなく、新しい発想や技術を受け入れる柔軟な姿勢が未来の日本を救う」的なことじゃないかと。

とすれば、鬼の正体は、海外企業でもあると同時に、また新しい事に挑戦する人たちを(無知ゆえに)邪魔する、世間の風評やマスコミだったりするのかもしれません。

そういう意味では、庵野監督の「シン・ゴジラ」に通じる部分もあると思うし、ある意味で、3・11以降の日本を批評的に描いた作品といえるかもしれませんね。

いや、全然読み違えてるかもですがw

同時にこの作品は、コミュニティーの絆の大切さを描いていて、その象徴が、ココネの家族や彼らのクラス町の人々で、それは大企業のシジマ電気や東京との対比になっているんですねー。

そういう意味でも3・11以降の物語として考えられていると思うし、(色々文句はあるけど)少なくとも観ている間は楽しめる作品でしたよー。

それと、ココネ役の高畑充希を始め、キャスト陣はみんな良かったし、高畑充希の歌う「デイ・ドリーム・ビリーバー」も良かったですねー。(´∀`)

 

興味のある方は是非!

 

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「SW」のドキュメントを2本!「ピープルvsジョージ・ルーカス」(2012)&「I AM YOUR FATHER アイ・アム・ユア・ファーザー」(2017)

ぷらすです。

今回は「スター・ウォーズ」のドキュメントを2本ご紹介しますよー!
1本目は、「SW」の生みの親ジョージ・ルーカスとファンの愛憎入り混じった関係を描いた『ピープルvsジョージ・ルーカス
もう1本は、「SW」ファンの監督が、ダース・ベーダーの中の人デビッド・プラウズや当時のキャストや製作陣のインタビューから、「SW」の暗部に光を当てていく『IAM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー
です。

ベクトルは正反対の両作ですが、「SW」関連のドキュメント作品ということで、ファンだけでなく、映画好きな人には興味深い映画だと思いますよー!

 

ピープルvsジョージ・ルーカス

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画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp

あらすじと概要

スター・ウォーズ』シリーズの熱狂的ファンであるアレクサンダー・O・フィリップが監督を務めた異色ドキュメンタリー。世界中の『スター・ウォーズ』ファンたちが、その生みの親であるジョージ・ルーカスに抱く愛憎渦巻く複雑な心理をインタビューで浮き彫りにする。出演者もダース・ベイダー役のデヴィッド・プラウズをはじめ、映画製作者や作家など多岐に渡る。激論を戦わせつつもその根底に横たわる傑作映画への愛の深さに感じ入る。

ストーリー:1970年から1980年代にかけてジョージ・ルーカスが発表した『スター・ウォーズ』最初の3部作には誰もが熱狂し、圧倒的な賛辞を惜しまなかった。やがてその映画は新しいアメリカ文化ともいうべき大々的ムーブメントを各地で巻き起こす。だが、特別篇と新3部作の話になると、コアなファンたちの態度は手の平を返したように冷たくなるケースも出てきて……。(シネマトゥディより引用)

感想

この作品、ずっと観たいって思ってたんですが地元のレンタル店になくて観ることが出来ずにいたんです。
でも今回、生まれて初めて利用したYouTubeの有料動画サービスを利用して、やっと観ることができましたよー!

レンタル店の棚から下げられちゃった古めの作品を観るには便利ですね。YouTube

で、この映画がどんな内容かをざっくり一言で言うと、「愚痴かと思ったらノロケかよ!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ」的な作品でしたw

「SW」の洗礼を受けて育ったファンたちが、SW旧三部作の偉大さについて熱く語り、「特別編」の改悪を罵り、プリクエル公開時のトキメキと観終わったあとの絶望、ジャージャー・ビンクスへの憎しみやミディ=クロリアン設定ってなんだよ!という文句を1時間30分に渡って愚痴り続け、でも最終的には「SW」もジョージ・ルーカスもやっぱり大好き! っていう内容。

SWの熱狂的なファンって、ほんっっっっっっとにめんどくせー!! って思いつつも、「うんうん、ファンってそういうもんだよねー」と、その気持ちは痛いほど分かってしまうっていうねw

ただ、それだけならファンの愚痴映画になってしまうところですが、本作はそうしたインタビューやファン映像などから、「一般に公開された作品は誰のものなのか」とか、「SWとは何なのか」といった深いテーマに切り込んでいく良作でしたねー。

何より、画面からSWシリーズへの愛が溢れ過ぎてて、最後は感動してしまうのです。

あ、あと、サイモン・ペグも登場してましたよw(何やってんだw)

ぶっちゃけ僕は、そこまでSWの熱狂的なファンってわけじゃないですが、やっぱリアルタイム世代のオタクですからねー。
彼らの気持ちも分かるし、SWに熱狂した時代の空気みたいのも分かるので、懐かしさも手伝って面白かったですねー。

あと、一応、プリクエル3部作や特別編の話題では反対派と擁護派の意見を交互に並べるなど、意見が一方に偏らないように気を使ってるのも好印象でした。

 

I AM YOUR FATHER アイ・アム・ユア・ファーザー

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

スター・ウォーズ」屈指の人気キャラクター、ダース・ベイダースーツアクターを務めた俳優デビッド・プラウズの素顔に迫ったドキュメンタリー。「スター・ウォーズ」オリジナル3部作(エピソード4~6)で、ダース・ベイダースーツアクターとして活躍したプラウズは、ある時期から「スター・ウォーズ」公式イベントへの出入りを禁止されてしまう。その真相を探るべく、ダース・ベイダーを愛する「スター・ウォーズ」世代のクリエイターたちがカメラを手に、プラウズの栄光と光を描き出していく。日本では、2016年・第29回東京国際映画祭の「WOWOW映画工房×ジャパンプレミア feat. スター・ウォーズ in 東京国際映画祭」で上映され、17年1月にヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」で劇場公開。(映画.comより引用)

感想

「ピープルvsジョージ・ルーカス」がSWの光? を描いたドキュメンタリーだとしたら、こちらはSWの影に迫る作品になります。

SWのみならず映画界最強の悪役にして一番の人気キャラクター、ダースベイダーの“中の人”デビッド・プラウズや当時のキャスト、スタッフのインタビューを通して、旧三部作でダースベイダーを演じ続けた功労者にも関わらず、プラウズがルーカスフィルム側からSW公式イベントへの出入りを禁止されている「ある理由」の真相に迫り、また、プラウズが長年抱えていた「念願」を、本作の監督マルコス・カボタらでSW世代のクリエイターたちが叶えるというドキュメント。

この作品、ジョージ・ルーカスやルーカス・フィルムが取材を拒否している事もあって、どうしてもデビッド・プラウズ側の言い分がメインになっているし、正直、欠席裁判的な内容になっている感は否めないですよね。

(真実かどうかは別にして)プラウズがSW公式イベントへの出入りを禁止されている理由は、「ジェダイの帰還」でダースベイダーが死ぬことを、彼がマスコミにリークした事にルーカスが激怒したから。と言うことらしいんですが、本作では、そのネタを掲載した雑誌の記者にもインタビューをして、それが冤罪であることを証明しています。

また、「ジェダイの帰還」のベイダーのマスクを取るシーンで、素顔のベイダーをセバスチャン・ショウが演じた事にずっとわだかまりを感じていたプラウズのために、監督のマルコス・カボタらSW世代のクリエイターたちによって、「あるプロジェクト」が行われるのが本作のクライマックスなんですけど、その件は個人的に胸熱でしたねー!

作品の性質上、どうしてもルーカスフィルム側が悪者っぽく見えてしまうし、真実は当時作品に関わった人たちにしか分からないですが、少なくとも巷で噂されているプラウズの冤罪を晴らせたこと・長年のわだかまりを少しでも解消出来たのは良かったんじゃないかと思いました。

 

事ほど左様に、ベクトルはまったく正反対の両作ですが、どちらもSWファンによる作品でもあり、その根底にはSWの愛があるのは間違いないし、SWという「現象」をより深く知りたい人にはオススメできる作品だと思いました。

僕自身は、普段はほとんどドキュメント映画は観ないんですが、映画関係のドキュメントはメイキング的要素が強いので観ていて楽しいんですよね。(メイキング大好き)

興味のある方は是非!!

 

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早世の天才、伊藤計劃の名作小説をアニメ映画化「虐殺器官」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2009年に34歳の若さでこの世を去った小説家・伊藤計劃の作品をアニメ化していく、「Project-Itoh」の第1作として放たれるSFアクション『虐殺器官』ですよー!

僕は原作は未読なので、あくまでアニメだけを観た印象で言うと、「メッセージ」+「攻殻機動隊」+「フェイト」(っていうか奈須きのこ作品)って感じでしたねー。

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

2009年に34歳の若さでこの世を去った小説家・伊藤計劃の作品をアニメ化していく、「Project-Itoh」の第1作として放たれるSFアクション。内戦や虐殺を裏で操っているとされる謎の人物、ジョン・ポールを追い掛けるアメリカ軍の特殊部隊大尉クラヴィス・シェパードの姿を描く。監督には数多くのガンダム作品に携ってきた村瀬修功、キャラクター原案には「ビビッドレッド・オペレーション」などのredjuiceが集結。謎が謎を呼ぶストーリーもさることながら、緻密なビジュアルや迫力満点の見せ場にも圧倒される。

ストーリー:開発途上にある国々で頻発する紛争や虐殺の背後に存在する、ジョン・ポールという謎に包まれた男。アメリカ軍の特殊部隊大尉クラヴィス・シェパードは特殊暗殺部隊を率いて、彼の行方を追跡していく。(シネマトゥディより引用)

感想

伊藤計劃とは

本作は、SF作家 伊藤計劃の小説をアニメ化するプロジェクト「Project-Itoh」の第一弾として製作されました。
ウィキペディアによると、伊藤計劃は2004年1月から「はてなダイアリー」にて映画・SF評論ブログを開始したそうで。ご本人はかなりのシネフィルだったそうです。
Webディレクターの傍ら執筆した同名小説が、2006年第7回小松左京賞最終候補となり、ハヤカワSFシリーズ Jコレクションより作家デビュー。
同作は『SFが読みたい! 2008年版』1位、月刊プレイボーイミステリー大賞1位、日本SF作家クラブ主催の第28回日本SF大賞候補になったそうです。

また彼は、ゲーム「メタルギアソリッド」の大ファンでもあり、同ゲームの生みの親で親交も深かった小島秀夫氏から直接『メタルギアソリッド4』のノベライズを依頼される程だっとか。

デビューからわずか2年、肺がんのため34歳という若さで亡くなった彼ですが、遺作となった『ハーモニー』で第30回日本SF大賞を受賞。
同作の英訳翻訳版はフィリップ・K・ディック賞の特別賞を受賞したそうです。

いわゆるオタク畑から登場したゼロ年代を代表するSF小説家の一人だったんですねー。

虐殺器官について

サラエボで発生した核爆弾テロによって世界中で戦争・テロが激化した近未来が舞台。
アメリカを始めとする先進諸国は、厳格な個人情報管理体制によってテロの脅威に対抗し、十数年後、先進諸国からテロの脅威が除かれるわけですね。

その一方、後進国では内戦と民族対立により虐殺が頻発。
その裏には、常に一人のアメリカ人の影があり……。

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画像出典元URL:http://eiga.com

本作の主人公、クラヴィス・シェパード大尉はアメリカ情報軍に所属する軍人で、政府の命令によって謎のアメリカ人で元言語学者のジョン・ポールを追ううちに、恐るべき世界の真理を知る……というストーリー。

言語が人の脳や行動に影響を与えるという設定は、昨年公開の「メッセージ」に近い気がするし、謎のテロリスト?を追うというストーリー構成や、光学迷彩などのガジェットは「攻殻機動隊」を、内紛や虐殺を起こさせる“法則”の解説なんかは「Fate」など(というか、奈須きのこ虚淵玄)の魔術の解説に近いものを感じました。

ここからは、ほんのりネタバレ風味になりますw

 

科学と魔術

ジョン・ポールは、様々な言語、特に虐殺を行ってきた為政者が国民を駆り立てる言語にある一定の法則を発見します。
それは、言語の違いに限らない普遍的な法則で、言語というよりも「音」の波長によって、人間の脳の中にある『虐殺器官』を刺激するというもの。

つまり、ジョン・ポールは言語を研究する学者であると同時に、ある種の呪術というか、魔術士的な存在なんですね。

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画像出典元URL:http://eiga.com

一方、シェパード大尉らアメリカ情報軍の兵隊たちは、政府の科学的な処置によって感情の起伏や痛覚、恐怖心までもシャットアウトされているんですね。
そして、ジョン・ポールの『魔術』とアメリカ政府の『科学』の根底は同じものだと指摘され、シェパード大尉は激しく動揺するわけです。

つまり、感情や恐怖などを司る脳の器官を恣意的にコントロールすることで、人間という種が持つ「生存本能」が刺激され、虐殺のスイッチが入るらしいです。多分。

では、ジョン・ポールは一体何のために、後進国を渡り歩き虐殺を誘導しているのか。というのが、本作最大の謎になってるんですねー。

個人的には面白いんだけど

とまぁ、本作は肝の部分の設定がかなり複雑でややこしいので必然的に会話劇になり、そこが好き嫌いの分かれるところかなと思いました。

個人的には、こういう理屈っぽい映画は嫌いじゃないので楽しめたんですが、言語と脳の関係性云々の説明シーンは、これが小説だったら耳馴染みのない単語でも字面で理解出来ると思うけど、セリフとして耳で聞くのは正直辛いなーとw

言葉の意味を頭が理解する前に物語が進んでしまうので、観ている最中は何となく分かったような気になっているんですが、観終わったあと思い返してみると「あれ? 結局どういうこと?」ってなっちゃうんですよねw

「ざっくりこんな感じ」というのはイメージ出来るんですが、言葉の意味をちゃんと理解しようと思ったら1回観ただけでは難しいかもしれません。

もしくは字幕をONにして、一時停止しながら観るとか。

まぁ、そこまでするなら原作を読めって話ですけどねw

本作にどのくらい原作が反映されているかは分かりませんが、本作を観た印象としては、かなり映像化に対して苦労している様子が伺えたし、おそらく原作ファンにとっても、原作未読の人にとっても、大満足とはいかない作品なのかな? と思いましたねー。

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画像出典元URL:http://eiga.com

とはいえ、様々なガジェットやアクションは新鮮だったし、R-15指定だけあってゴア描写も容赦なくて。何より、劇中にハッキリしたメッセージ性があって考えさせられる内容だったので、個人的には面白い作品でしたよ。

興味のある方は是非!!

 

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こじらせティーンの面倒くさい日常「スウィート17モンスター」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、思春期こじらせ17歳少女の青春を描いたコメディー映画『スウィート17モンスター』ですよー!

コーエン兄弟の西部劇「トゥルー・グリット」で、14歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされた女優で歌手のヘイリー・スタインフェルドが空回りしまくりの主人公を快演する、痛々しくも愛おしい物語でしたー!

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

トゥルー・グリット』などのヘイリー・スタインフェルドが主演を務めた青春ドラマ。恋愛未経験ゆえに妄想を膨らませている17歳の少女が、さまざまな出来事を通して成長する過程を描く。監督は、脚本家として活躍してきたケリー・フレモン・クレイグ。『メッセンジャー』などのウディ・ハレルソン、『愛に迷った時』などのキーラ・セジウィックらが共演する。青春まっただなかにいるヒロインのリアルな言動が見どころ。

ストーリー:恋愛に関する妄想を膨らませては何かと騒動を起こし、情緒不安定気味の母親(キーラ・セジウィック)や教師のブルーナー(ウディ・ハレルソン)らを翻弄(ほんろう)している高校生ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)。親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)と一緒にいるときだけ安らげると思っていたが、彼女が人気者でエリートの兄ダリアン(ブレイク・ジェナー)と恋仲になり……。(シネマトゥディより引用)

感想

超面倒くさい、こじらせティーンの日常

本作の主人公ネイディーン・フランクリンは、出来の良くて勝ち組の兄ダリアンにコンプレックスを持ち、コミュ障で皮肉屋で母親と衝突しまくりで、唯一の理解者だった父親は天国に行っちゃって、それでもたった一人の親友クリスタがいるから、何とか学校生活を送れている、思春期こじらせまくりの17歳。

それなのに、クリスタがよりにもよって天敵の兄と付き合い始めたからさぁ大変。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 天敵の兄と親友がベットイン!?

「ぼっち」になってしまったネイディーンは、いよいよ空回って暴走し……。という物語。

そんな超面倒くさい「こじらせ女子高生」を演じるのは、コーエン兄弟監督の西部劇「トゥルーグリッド」で14歳にしてアカデミー賞にノミネートされたヘイリー・スタインフェルド。多分ハリウッドで一番むくれ顔が似合う女優さんです。

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画像出典元URL:http://eiga.com / ネイディーン役のヘイリー・スタインフェルド

チャーミングだけど美人系ではなく、不器用で生意気でいつも空回っていて、ひねくれてて面倒くさいけど、どこか憎めなくて、物語が進むとだんだん可愛く見えてくる。そんな17歳の女の子を、見事に演じていましたねー。

そして、そんな自分を持て余して、空回ったり自己嫌悪したりと忙しい彼女の言動に、現役ティーンは何処かしら自分を重ねるだろうし、昔ティーンだった人たちは、昔の自分を思いだして赤面したり、もしかしたらネイディーンのお母さんに感情移入してしまうかもしれません。

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画像出典元URL:http://eiga.com / ネイディーンの奇行に手を焼くお母さん(キーラ・セジウィック

本作は、特別なことは起こりませんが、そんな「自分」を持て余している思春期ティーンの「あるある」が詰まった甘酸っぱくて可愛らしい青春コメディーなのです。(/ω\)キャッ

監督について

そんな本作で脚本と監督を務め、制作にも携わったのは、本作がデビュー作となる新人のケリー・フレモン・クレイグ。
コメディーらしくデフォルメしつつも、主人公の複雑で繊細な心情を細やかに描いていたし、自ら手がけた脚本も本当に素晴らしかったです。

この世界感は女性監督の彼女だから描けたんじゃないかと思いましたねー。

傷つけ傷つきながら成長していく物語

主人公のネイディーンは、幼い頃から兄に対して劣等感を抱えています。
かっこよくて、スポーツもできて、母親のお気に入りで、周囲の評判もいい兄と自分を比べて勝手に劣等感を持って拗ねているんですね。

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画像出典元URL:http://eiga.com / ネイディーン唯一の友達で親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)

ただそれは、裏返してみればある種のブラコンでもあるわけで、だからこそ唯一の親友クリスタを奪った兄が許せないし、心の底では大好きな兄を奪ったクリスタも許せない。一方で素直に二人を祝福できない自分も許せないっていう、何とも複雑で面倒くさい状況に陥ってネイディーンはパニックになってしまうんですね。

そして色々キャパオーバーして暴走した彼女は、母親や先生に当たり散らしたり、自分に好意を持っているクラスメートのアーウィン(ヘイデン・セットー)とデートしてみたり、あこがれの上級生ニック(アレクサンダー・カルヴァート)に、うっかりエロメールを送ってイタいサイコ女扱いされたり、大切なクリスタや兄にも当たり散らし、傷つけたり自分も傷ついたりと、もう散々。

まぁ、それもこれも全部彼女の自業自得なんですけどねw

そんな彼女を適度な距離感で良い方向に導いてくれるのが、担任のブルーナー先生(ウディ・ハレルソン)です。

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画像出典元URL:http://eiga.com / いざという時は頼りになるブルーナー先生(ウディ・ハレルソン

ネイディーンの繰り出すイヤミ攻撃にはそれ以上のイヤミで返し、皮肉には皮肉で返し、最初はただの無気力教師かと思うんですが、でもちゃんと最低限のフォローや助け舟はだしてくれるし、ネイディーンが本当に辛い時には、駆けつけてくれる良い先生なのですよ!・゜・(ノД`)・゜・センセー!

観てる間はネイディーンの言動に、「イタタタ…」って思ったり、「もー!お前ー!」って思ったりするけど、観終わってみると「うんうん青春ってそういうものだよね」と、なんとも清々しい気持ちになるんですよねー。

人は皆、傷つけたり傷ついたり、空回りしたり恥をかいたりしながら成長していくのです。(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )うんうん

ラストシーンも、現役でこじらせ中の人から見ればご都合主義に見えちゃうかもですが、そこ映画だし、思春期の絶望的に感じる苦しい状況だって、ほんの小さなキッカケで意外と簡単に解決してしまうものですしね。

普段、自ら進んで観るジャンルの映画ではないですが、とても面白かったし観て良かったと思える映画でしたねー。

興味のある方は是非!

 

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