今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

ディズニー復活の先鞭をつけた作品「ボルト」(2008)

ぷらすです。

今回ご紹介するのはディズニー3Dアニメ『ボルト』ですよー!
ナルトの息子じゃなくて、ワンコの方ね。
僕は「塔の上のラプンツェル」以前のディズニー映画って殆ど観てなくて、本作も何となく見逃してたんですが、先日TSUTAYAでDVD探してる時にふと目に入ったのでレンタルしてみましたよ。

https://eiga.k-img.com/images/movie/54192/photo/691ca79baf96f99f.jpg?1495097943

画像出典元URL:http://eiga.com

概要

大人気のテレビショーで活躍中のスター犬、ボルトが迷子になり、アメリカ横断の大冒険を繰り広げるアニメ。『ムーラン』の原案者クリス・ウィリアムズと『チキン・リトル』のアニメーター、バイロン・ハワードがタッグを組んでいる。主人公ボルトの声を担当するのは『ヘアスプレー』のジョン・トラヴォルタ。ボルトとテレビショーで共演する人間の女の子の声をマイリー・サイラスが務めている。お騒がせ犬ボルトら、登場する愛嬌(あいきょう)たっぷりなキャラクターたちに注目だ。(シネマトゥディより引用)

感想

ジョン・ラセター体制のディズニー初作品

ご存知、世界初の3DCG長編アニメ「トイ・ストーリー」の監督でピクサーのドンだったジョン・ラセター
ディズニーに入社したものの「CGアニメを作りたい」と言ったらクビになり、ジョージ・ルーカスのILMに入るも、彼の部署がスティーブ・ジョブズに売却されピクサーに改名。

そこで上手いことジョブズをだまs…ゲフンゲフン、乗せて制作した「トイ・ストーリー」が大ヒットして以降、次々とヒット作を量産すると、会社がディズニーに買収されてラセターは両スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)に就任し、瀕死のディズニーを立て直したんですね。

(まぁ、その後色々あったけどそこは割愛して)その第一弾となったのが本作「ボルト」だったわけです。

ざっくりストーリー紹介

科学者でペニーの父親に改造されたボルトは、ペニーと共に悪の化学者ドクター・キャリコに誘拐された父親を救い出すべく、悪の組織と戦い続けているスーパードッグ。

しかし、それはTVドラマで、ディレクターは迫真の演技を引き出すため、ボルトに自分が本物のスーパードッグだと思い込ませていたのだった。

そんなある日、ダンボールに紛れ込んでしまったボルトは、誰にも気づかれないままニューヨークに送られてしまうのだった。

というストーリー。

そしてボルトはペニーのいるハリウッドに戻るため、ニューヨークで出会った野良猫のミトンズ、キャンプ場で出会ったハムスターのライノと共に、長い冒険をするわけですねー。

https://eiga.k-img.com/images/movie/54192/gallery/origina_large.jpg?1396888383

画像出典元URL:http://eiga.com

最初は正直ナメてたんですが、実際に観たら凄くいい映画でしたよ!

キャスト

まず、何が驚いたかって主人公ボルトの声を演じているのが、あのジョン・トラボルタだったってこと。
僕の中のトラボルタは「パルプ・フィクション」や「パニッシャー」「フェイス/オフ」のイメージなので、この子犬の声がトラボルタだと知ってビックリでしたよ!

そんなボルトの飼い主で相棒のペニーを演じるのは、アメリカで大人気の歌手マイリー・サイラスで、EDテーマはこの二人が歌ってたんですねー。

www.youtube.com

 

ちなみに吹き替え版では、ボルトが佐々木蔵之介、ペニーは白石 涼子が演じ、野良猫のミトンズは江角マキコ(原語版ではスージーエスマン)、ハムスターのライノはキャイーン天野ひろゆき(原語版ではディズニーのストーリーボードアーティスト、マーク・ウォルトン)がそれぞれ演じています。

字幕版、吹き替え版のどちらもいい感じでしたが、キャラクターの声は吹き替え版の方が合ってたかもですねー。(ライノは原語版の方が好きだけど)

ヒーロー映画

先日の「タクシー運転手」でも、ヒーローがヒーローたりうる理由は、強さではなくヒーローであろうとする精神性と書きましたが、そういう意味で本作は間違いなくヒーロー映画でした。
映画のSFXだと気づかす、ニューヨークでも自分はスーパードッグだと思い込んでいるボルトですが、当然のことながら強靭な肉体も、目からビームも、必殺技のスーパーボイスも使えず、映画中盤で自分が本当はただの無力な犬だったことを知ってしまうボルト。

そんな彼をヒーローだと信じて疑わないライノと、普通の犬の振る舞いや楽しみをレクチャーしつつ、一緒に旅を続けるミトンズに励まされボルトは真実を受け入れて成長し、クライマックスでボルトは真のヒーローになるという熱いストーリーなのです。

https://eiga.k-img.com/images/movie/54192/gallery/bolt05_large.jpg?1396888383

画像出典元URL:http://eiga.com

途中、ある事情からミトンズとボルトが喧嘩別れをしたとき、ミトンズを動かすライノのセリフには、思わずグッときてしまいましたよー!

冒頭のマイケル・ベイ映画を彷彿とさせるアクションシーンが、そのままクライマックスへの伏線になってるのも、上手いなーと思いましたねー。

https://eiga.k-img.com/images/movie/54192/gallery/bolt02_large.jpg?1396888383

画像出典元URL:http://eiga.com

まさにストーリー第一主義のラセターが指揮した作品って感じでした。

2008年の作品なので、今見るとCGはまだ発展途上って感じだし、ディズニー作品としては地味目というかイマイチ評価低めな感じの作品ですが、この作品があったから後のベイマックスズートピアといった名作を生み出す現在のディズニーに繋がっていったんじゃないかと思いますねー!

興味のある方は是非!!!

 

▼よかったらポチっとお願いします▼


映画レビューランキング

 

 ▼関連作品感想リンク▼

note.mu

aozprapurasu.hatenablog.com

 

 

ファンタジーでホラーでミュージカル?「ゆれる人魚」(2018)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、ポーランド発、アンデルセンの「人魚姫」をアレンジした異色ホラー『ゆれる人魚』ですよー!

基本「人魚姫」に沿ったベーシックなストーリーなんですが、キッチュでグロテスクな絵面とか、80年代東欧の耳馴染みのない音楽、物語をぶつ切りにするような編集が相まって「俺は今、何を観せられているんだ」という気持ちになる映画でしたねー。

https://eiga.k-img.com/images/movie/87555/photo/205f87e09d4790ff.jpg?1508378630

画像出典元UL:http://eiga.com

概要

ポーランドアグニェシュカ・スモチンスカ監督がメガホンを取り、アンデルセンの「人魚姫」をアレンジした異色ホラー。共産主義時代のポーランドを舞台に、海から上がった肉食人魚姉妹が成長する過程をパワフルに映し出す。『アンナと過ごした4日間』『ソハの地下水道』などのキンガ・プレイスや、『愛の原罪』などのヤクブ・ギェルシャウ、テレビドラマなどで活躍するマルタ・マズレクらが共演。(シネマトゥディより引用)

感想

人魚姫+セイレーン

本作のストーリーをざっくり紹介すると、
共産主義下にあった1980年代のポーランド
人魚の仲良し姉妹、ゴールデン(以降、金さん)、シルバー(以降、銀さん)が興味本位で陸にあがり、ダンスとストリップが売りのナイトクラブに出演。

一夜で人気者になるも、妹の銀さんがバンド仲間の色男ミェテクに恋したことで、姉妹仲が悪くなっていき…。という物語。

本作に登場する人魚、金さん銀さんの造形は下半身の魚部分はくすんだ色でニョロニョロしてるし、主食は人間のオスだったり、あと、その歌声で人間の男を惑わせる能力があるっぽいので、「人魚姫」というよりも歌声で誘惑して船を難破させ、船乗りを食べるセイレーンをベースにしている感じで結構グロめ。

https://eiga.k-img.com/images/movie/87555/photo/d0e6359d17a2fc6b/640.jpg?1511742765

画像出典元UL:http://eiga.com  / 向かって左が金さん、右が銀さん

あと、二人は尾びれを人間の足に変化させられるという設定(水を掛けると元に戻る)なんですが、元々は尻尾なので、性器がなくて「バービー人形」みたいにツルツルだったりします。(ちなみに人魚姿の時は尻尾に性器というか排卵口?があるのが説明される)

最初、ボカシが掛かってるのかと思いながら観てたら、セリフで「バービー人形みたい~」ってあって「あぁ、そういう事なのね」って思いましたよ。

え、ミュージカル?

元々、アグニェシュカ・スモチンスカ監督は、ポーランドのインディ音楽シーンで有名なヴロンスキ姉妹(本作で音楽を担当)の伝記映画を考えていたそうですが、脚本家のアイディアで人魚の物語になったんだそう。

なので、劇中、監督が子供の頃に聴いていた80年代のテクノっぽい東欧音楽満載。
っていうか、この映画ミュージカルなのです。

https://eiga.k-img.com/images/movie/87555/photo/8c5cf1e85234c2c3/640.jpg?1511742767

画像出典元UL:http://eiga.com

冒頭、海辺で歌っているバンドメンバーの3人につられるように、金さん銀さんも歌に入ってくるんですが、その歌詞が「私たちはあなたたちを食べたりしない~。だから怖がらないで~」みたいな感じだったり。

以降も重要なシーンや、二人の心情は歌で語られていくんですが、曲調は80年代の電子音バリバリの東欧ポップス(?)

www.youtube.com  劇中で歌われる「You Were The Beat Of My Heart 」


独特で耳馴染みのないメロディーラインと「リザとキツネと恋する死者たち」を思い出すキッチュな背景美術、ストーリーの流れをぶつ切りにするような編集も相まって、アート映画っぽいというか「俺は今、何を観せられているんだ…」っていう不安定な気持ちにさせられるんですよね。
多分、監督は意図的にやってるんだと思いますが。

https://eiga.k-img.com/images/movie/87555/photo/055dfc6d7a845e5c/640.jpg?1511742774

画像出典元UL:http://eiga.com

そんな感じで、出だしは上々だった二人ですが、姉の金さんがナンパした男を食べてしまったことと、妹の銀さんが二枚目ベーシストのミェテクに恋したことで、事態は悲劇へと傾いていくんですねー。

ミェテクに告白すると、やんわり「魚類と恋とか無理」と断られた銀さんは、人間になる事を決意。「尻尾を失うと声が出なくなる」という金さんの忠告も無視して人間になるんですが、その方法が魔術師の婆さん人魚の薬とかじゃなく闇医者の外科手術。尻尾の代わりに人間の下半身を移植するというもの。

っていうか、移植なんて可愛いもんじゃなくて、電ノコで真っ二つにされて人間の下半身を乱暴に縫い付けられるっていう、中々のゴアシーンがミュージカル調に繰り広げられます。 一体何を観せられてんだホントw

で、めでたく人間になった銀さんとミェテクは初Hに望むわけですが、つなぎ目からドボドボ出血してる銀さんにミェテクはドン引き。他の女の子と結婚するんですねー。

そんな彼をやさしげな瞳で見つめる銀さんに「海の泡になるから、夜明けまでにミェテクを食べろ」と言う金さん。そして銀さんは――。って感じ。

少女から女性になる物語

まぁ、言うまでもなく金さん銀さんは、思春期の少女のメタファーでして。
要は一人の女性を、少女のままでいたい金さんと、愛を知って大人の女性になる事を選んだ銀さんという二人のキャラに分けて描くことで、思春期のゆれる乙女心を表現してるわけです。

「人魚姫」の物語は大抵の人が知っているだろうし、物語自体はシンプルなので観ていて混乱するような事はなく、あとはアグニェシュカ・スモチンスカ監督の描き方や世界観が好きか嫌いかで、この映画の評価は別れるんじゃないかと思いましたねー。

興味のある方は是非!

 

▼よかったらポチっとお願いします▼


映画レビューランキング

 

▼関連作品感想リンク▼

aozprapurasu.hatenablog.com

これはヒーロー映画だ!「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2018)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、1980年に韓国で実際に起こった光州事件を元に劇映画化した『タクシー運転手 約束は海を越えて』ですよー!

韓国最高の俳優と言われているソン・ガンホ演じるタクシーの運ちゃんが、光州事件に巻き込まれ、色々あって使命に目覚めるという胸熱な映画でしたよ!

https://eiga.k-img.com/images/movie/88117/photo/b910b81935746fa4.jpg?1517287419

画像出典元URL:http://eiga.com

概要

1980年に韓国で起きた光州事件でのドイツ人記者と韓国人タクシー運転手の実話を、『JSA』『密偵』などのソン・ガンホらの出演で映画化したドラマ。光州へ取材に向かうドイツ人ジャーナリストと彼をタクシーに乗せた運転手とのやり取りを、コミカルかつシリアスに描く。監督は『映画は映画だ』『高地戦』などのチャン・フン。『ヒトラー ~最期の12日間~』などのトーマス・クレッチマンのほか、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨルが共演する。(シネマトゥディより引用)

感想

光州事件とは

本作で取り上げられている「光州事件」を、恥ずかしながら僕はほとんど知らなかったんですが、これがどんな事件だったかというと、

朴正煕大統領の暗殺後、「ソウルの春」と呼ばれる民主化ムードが続いていた韓国では(済州島を除く)全国に非常戒厳令が宣布されていました。

そんな1979年12月、クーデターによって全斗煥保安司令官が韓国軍を掌握。
マスコミにも箝口令を敷き、海外のマスコミも完全にシャットアウトするわけです。

そんな軍事独裁政権に反発した労働者と学生による民主化要求デモが激しさを増す中、光州市では学生によるデモ鎮圧のため機動隊と空挺部隊を投入。
機動隊や軍隊の暴行によって逮捕者400人、負傷者は80人にも上り、これに怒った市民が角材、鉄パイプ、火炎瓶などを使用して軍部に対抗。
陸軍部隊と市民の衝突は市街戦の様相を呈していき、市民は武器庫を襲撃して武装蜂起し、内戦状態となった光州市では多くの死傷者を出した。という事件らしいです。(詳しくはこちら

軍部の情報統制と操作によって、この事件は当時、韓国国内でも殆ど知られていなかったらしいんですね。

ざっくりストーリー紹介

そんな、戒厳令最中のソウル市内。
個人タクシーの運転手キム・マンソプ(ソン・ガンホ)は、すっかり客足が減って生活に困っているシングルファーザー。

完全ノンポリな小市民の彼はデモを起こす学生に批判的なんですが、ある日、外国人ビジネスマンを光州市に送迎するだけで10万ウォンもの大金が貰える事を盗み聞きし、先回りしてドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマン)を乗せ、光州市に向かう。という物語です。

最初はただの呑気なオッサンのキムさんが、光州での地獄のような体験と、仲良くなった人々が傷つく様子を見て義憤に駆られ、(身の安全と使命感の狭間で葛藤しながらも)渦中に飛び込んでいくという物語なんですね。

名優ソン・ガンホの演技に涙

そんな呑気なタクシー運転手のキムさんを演じるのは、韓国最高の俳優と言われているソン・ガンホ

劇中、彼は終始ただの気の弱いタクシー運転手、つまり普通の人です。
病気で奥さんを亡くした彼は、11歳になる一人娘と二人暮らしなんですが、戒厳令やデモのせいで儲けがなく、娘に新しい靴も買ってあげられないし、家賃を4ヶ月も滞納している。

https://eiga.k-img.com/images/movie/88117/photo/6d712d36549d6980/640.jpg?1520582276

画像出典元URL:http://eiga.com / ちょっと頼りないけど良きパパなのです。

その家賃を稼ぐため、外国人記者のピーターを乗せて光州市に行こうとしたら、道路は全て封鎖されていて、ただならぬ雰囲気。
彼は、ピーターに運賃先払いを要求して払う払わないで揉めたり、まるで戦場のような光州市の有様に、ピーターを置いてひとりで逃げ出そうとしたり、一度は本当に逃げ出したりするんですよね。

しかし、一人娘をソウルに残している彼の気持ちを察して、責めることなく送り出してくれた光州市のタクシー運転手ファン・テスル(ユ・ヘジン)の優しさや、仲良くなった大学生ジェシ(リュ・ジュンヨル)、おにぎりを振舞ってくれた名も知らぬお姉さんや、気のいい町の人々を思うと、いてもたってもいられず。

https://eiga.k-img.com/images/movie/88117/photo/5ce91691c2250a14/640.jpg?1520582269

画像出典元URL:http://eiga.com / 左からファン・テスル(ユ・ヘジン)、キム・マンソプ(ソン・ガンホ)、ピーター(トーマス・クレッチマン)、ジェシク(リュ・ジュンヨル)

しかし、もし自分が死んだり捕まったりしたら、一人娘が孤児になってしまう。でも、ピーターが韓国を無事脱出して事件の全容を明るみにしなければ、光州市の惨劇は止まらないという葛藤に……。っていうシーンでのソン・ガンホの演技はホント素晴らしくて、もう号泣ですよ!・゜・(ノД`)・゜・アニキ-!

ヒーローとは

僕の好きなアメコミヒーローが、ヒーロー足りうる定義っていうのは、能力や武器の強さではなく、例え何の力もなくても、理不尽や巨悪に立ち向かうため、自分のなすべきことをする意思や精神の強さだと思うんですね。

だから、バットマンは超人のスーパーマン以上の人気を博しているわけです。

その根底に有るのは、理不尽な暴力から自分たちの権利を自らの手で守るというビジランテ(自警団)精神なのです。

本作は、まさにそうした人々を描いた物語であり、そういう意味で本作はまさにヒーロー映画なのです。

 もちろん、劇映画としてかなり盛ってる部分や変更を加えている部分も多々あるようだし、正直、最後の逃走劇は流石にちょっと蛇足では? とも思うんですが、ドイツ人記者と成り行きで彼を乗せたタクシー運転手のキムさんは実在し、この二人のおかげで光州事件が世界に知られることになったのは紛れもない事実ですからね。

 あと、ソン・ガンホ演じるキムさんが、途中から急にヒーロー然と振舞うのではなく、あくまでもタクシー運転手として、一市民として、なけなしの勇気を振り絞って使命を果たすという描き方も好感が持てたし、軍部の中にも上層部のやり方に疑問を持っている人がちゃんといるという描き方のバランスもいいなって思いました。もちろん劇映画としても超面白かったですよ!

 

興味のある方は是非!!

 

▼よかったらポチっとお願いします▼ 


映画レビューランキング

“ポリス・ストーリー”ではないが大満足「ポリス・ストーリー/REBORN」(2018)

ぷらすです。

観てきましたよー!
ジャッキー最新作『ポリス・ストーリー/REBORN

まぁ、事前に「ポリス・ストーリー」シリースではないというのは耳に入ってたんですが、それを知ってても、度肝を抜かれる超展開だったし、近年のジャッキー作品の中では、一番満足度の高い作品でしたねー!

というわけで、今回は公開直後の映画なので、出来るだけネタバレは避けるように書きますが、内容的にある程度踏み込む部分もあると思うので、これから観に行く予定の方や、ネタバレは嫌!って人は、映画を観てからこの感想を読んでくださいね。

いいですね? 注意しましたよ?

https://eiga.k-img.com/images/movie/89510/photo/97a806f582e81a0e.jpg?1533805593

画像出典元URL:http://eiga.com

概要

ジャッキー・チェンが主演を務めたアクション。香港の国際捜査官、犯罪組織、ハッカーらが因縁のバトルを展開する。『人魚姫』などのショウ・ルオ、チェリストとしても活動しているオーヤン・ナナ、エリカ・シアホウらが共演。ジャッキーは、オペラハウスの屋上で撮影された危険なスタントや、カーチェイスなどを披露している。(シネマトゥディより引用)

感想

「ポリス・ストーリー」ではない

まず、この映画は邦題では「ポリス・ストーリー」になってますが、原題は「机器之血/機器之血 英題:BLEEDING STEEL」で、ポリス・ストーリーシリーズではないんですね。

ポリス・ストーリーのオリジンシリーズは、

『ポリス・ストーリー/香港国際警察【警察故事】(1985)

『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』【警察故事 續集】(1988)

『ポリス・ストーリー3』【警察故事III/超級警察】(1992)

『ファイナル・プロジェクト』【警察故事4之簡單任務】(1996)

の4本で、この4本とは別設定、別世界だけど、ポリス・ストーリー(警察故事)のタイトルがついてるのが、

香港国際警察/NEW POLICE STORY』【新警察故事】(2004)

『ポリス・ストーリー/レジェンド』【警察故事2013】(2013)

の2本。別作品だけど邦題に「ポリス・ストーリー」がついてるのが、

『新・ポリス・ストーリー/Pom Pom』【神勇雙響炮】(1984

『新ポリス・ストーリー』【重案組】(1993)

そして本作『ポリス・ストーリー/REBORN』【机器之血/機器之血】(2017)の3本で、本作の場合、日本では『ポリス・ストーリー』ユニバース10本目を飾る記念作という形で公開されているんだそうです。

まぁ、まったく関係のない海外作品が、邦題ではシリーズものにされるのはよくある事(「サスペリア」と「サスペリア2」や、サモ・ハン主演だと全部「デブゴン」にされるとか)だし、ぶっちゃけコッチも慣れっこなんですが……

なんと、本作はまさかのSF!

これには流石に度肝を抜かれましたねー!ww

いや、確かにCMでもそれっぽい人出てきてたけどさw

あと、本作ではジャッキー自ら収録し直した「英雄故事」(ポリスストーリーのテーマソング)を主題歌にしてるのも、色々とややこしさに拍車をかけてるんですよねw

ここ数年で一番ジャッキーらしいアクションが楽しめる作品

でもね、そんな事はどーでもいいんですよ!
ジャッキーが刑事を演じてれば、それはもう「ポリス・ストーリー」でいいのです。

で、ここ数年。具体的に言うと『ポリス・ストーリー/レジェンド』以降のジャッキー出演映画の中で、本作は一番“ジャッキーアクション”を堪能出来る作品になってます!

冒頭、敵に狙われる証人を保護するシークエンスでの、ド派手な銃撃戦&爆発シーンや、女幹部率いる敵軍団とオペラハウスの舞台での格闘シーン。

そしてCMでも使われているオペラハウス屋上からのスタントなどなど。

https://eiga.k-img.com/images/movie/89510/photo/beb4f32ed7f1d609/640.jpg?1533805575

画像出典元URL:http://eiga.com

基本シリアスな内容ながら、アクションの中にしっかりコメディー要素を入れたり、お得意のアクションをセルフパロディーしたり、カーチェイスまで。

もちろん老齢に差し掛かっているジャッキーなので、スタントダブルやCGは使ってるし、ワイヤーなどを使用して安全面も考慮されてるけど、爆発シーンなんかはセットの中で実際に爆発させたりしててグッとリッチな映像になってるし、ハリウッドのやり方を取り入れたアクション+ジャッキーのアクションって感じで、見応えは充分。もう、大・満・足!

でしたよー!!

https://eiga.k-img.com/images/movie/89510/photo/11c39837a175d12a/640.jpg?1533805578

画像出典元URL:http://eiga.com

「英雄故事」の流れるエンドロールではちゃんとNG集も入っていて、何かちょっと泣きそうになりましたねー。

近年のジャッキーは、若手俳優と組んで、自分は一歩引いた感じの役柄も多かったんですが、本作ではジャッキー全開って感じで、そういう意味では久しぶりにジャッキー映画観てるなーって感じがしました!

そりゃぁ全盛期のジャッキーに比べれば、動きは重いしキレだってあまり良くないんですけど、足りない部分はハリウッド式のやり方やCGなどを柔軟に取り入れてカバーしつつ、今現在の全力アクションを観せてくれるジャッキーはやっぱり映画人として凄いって思いましたねー。

興味のある方は是非!

 

▼よかったらポチっとお願いします▼


映画レビューランキング

 

▼関連作品感想リンク▼

aozprapurasu.hatenablog.com

aozprapurasu.hatenablog.com

東映“実録ヤクザ映画”の流れを汲む新作「孤狼の血」(2018)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「凶悪」や「日本で一番悪い奴ら」を手がけた白石和彌監督の最新作『孤狼の血』ですよー!

仁義なき戦い」を始めとした、東映が得意とする“実録ヤクザ映画”の流れを汲むバイオレンス映画です。

https://eiga.k-img.com/images/movie/86671/photo/2c3e68bd3e373bf5.jpg?1522630171

画像出典元URL:http://eiga.com

概要

『凶悪』などの白石和彌監督がメガホンを取り、柚月裕子の小説を映画化。暴力団対策法施行以前の広島県を舞台に、すさまじい抗争を起こしている暴力団と彼らを追う刑事たちのバトルを活写する。役所広司が主演を務め、松坂桃李真木よう子滝藤賢一田口トモロヲ石橋蓮司江口洋介らが共演。昭和の男たちが躍動する。(シネマトゥディより引用)

感想

東映お家芸とも言うべき“実録ヤクザ映画”

元祖 実録ヤクザ映画にして日本ノアール映画の金字塔「仁義なき戦い
「仁義なき~」を観たことがない人でも、♪チャララ~チャララ~という、あの印象的なテーマソングを聞いたことがないという人は少ないのではないでしょうか。

www.youtube.com

仁義なき戦い」は、菅原文太松方弘樹千葉真一北大路欣也などなど、当時の二枚目スターたちが一堂に介して、戦後広島で起こった暴力団同士の抗争を描いた大人気シリーズでした。

テレビの普及や社会情勢の悪化、不景気などなど、様々な要因から系映画苦しくなってきた映画会社は、それぞれの方針で生き残りを模索するわけですが、元々華やかな時代劇を得意としていた東映は、その後、高倉健らスターを主演に据えた任侠シリーズを経て、美能幸三が網走刑務所で書き綴った手記をベースに、飯干晃一が連載したノンフィクションを映画化。

当時若手だったスターたちが広島のヤクザに扮し、まだ若手監督だった深作欣二が手がけた、暴力団が血で血を洗う抗争を描いたこのシリーズは異例の大ヒットを飛ばし、以降東映は実録ヤクザ路線に舵を切り、レンタルビデオが始まるとVシネマに舞台を移し、「実録ヤクザ映画」は現在まで綿々と続いているんですね。

そんな東映実録ヤクザ映画をスクリーンに復活させたのが、本作「孤狼の血」なのです。

ヤクザ映画といえば、近年だと北野武監督の「アウトレイジ」シリーズを思い出す人もいるかと思いますが、アウトレイジの大ヒットが、本作の制作に繋がったといえるかもしれません。

日本を代表する「いい顔」のオッサンが大集合

そんな本作でマル暴の刑事 大上を演じるのは名実ともに実力派俳優の役所広司
その大上と組む大卒キャリアの新米刑事 日岡役を松坂桃李が務めるんですね。

https://eiga.k-img.com/images/movie/86671/photo/72b07f1b3aeaf861/640.jpg?1519695288

画像出典元URL:http://eiga.com  / 主演の二人。

まさに、日本版「トレーニングデイ」ですよ!

他にも、名脇役 石橋蓮司、「凶悪」以降白石組常連のピエール瀧など、“いい顔のオッサン”たちが大集合でしたねー。

ざっくりストーリー紹介

昭和63年。暴力団対策法成立前夜の広島呉原市では、地元暴力団の尾谷組と五十子会傘下の加古村組の因縁が高まり、いつ抗争に発展してもおかしくない状況だった。

https://eiga.k-img.com/images/movie/86671/photo/9f2921d770444c61/640.jpg?1519695303

画像出典元URL:http://eiga.com / 安心の石橋蓮司

そんな呉原市のマル暴刑事になった大学出のキャリア日岡は、ベテランながら法律無視の刑事 大上と組まされ、両暴力団の間を行き来するはめに。

暴力・賄賂・恐喝・放火と、捜査のためならやりたい放題の大上に反発しながらも、日岡は次第に、大上に惹かれていくのだが…。という内容です。

呉原市は架空の町なんですが、全編モデルとなった呉市でオールロケを敢行したというから、その本気度が伝わりますね。

ディテールへのこだわり

例えば、警察車両が白のマークⅡだったり、まだ携帯がなくて日岡がポケベルを持ってたりというディテールだけでなく、当時のザ・昭和な風景を残す呉市で撮影を行ったのは大正解だと思いました。

また、一連の事件の発端となる、冒頭の豚小屋での拷問シーン。
しっかり痛い&グロいシーンで嫌な感じを見せる演出で、その後も要所要所で痛グロいシーンをしっかり見せていくのは、さすが白石監督だなーと思いましたねー。

https://eiga.k-img.com/images/movie/86671/photo/855467917cc6fd0d/640.jpg?1519695296

画像出典元URL:http://eiga.com / 道産子の星 音尾琢真も熱演

原作ではなかったという、クライマックスからのラストシーンを付け加えたことで、大筋は変わってなくても、映画のカタルシスはかなり上がってるんじゃないでしょうか。

あと、随所に東映実録ヤクザ映画のオマージュが入っているのも、「仁義なき~」とかを観ている人たちなら思わずニヤリとしてしまうんじゃないでしょうか。

全編に漂う物足りなさ

ただ、作品としては文句なしに面白い要素が揃っているハズなのに、観終わってみると何故か、物足りなさを感じてしまうんですよねー。

その理由が何なのかと考えてみた結果、全体的にゲス味が足りないんじゃないかなーって思いました。

例えば、冒頭豚小屋で拷問され殺害されたサラ金経理担当の妹が捜索願を出して、大上と話すシーン。
大上は日岡を部屋から追い出してその妹とエッチするんですけど、そのシーンは一切描かれてないんですよ。
事後に部屋から出てきた大上が、ズボンのチャックを上げる描写に留めてるんですね。

で、その間は、日岡と他の刑事の会話で、大上は女性の取り調べは必ず二人きりでするみたいな説明を入れるんですけど、何か物足りないんですよねー!

いや、別に役所広司がエッチしてる様子を映し出さなくてもいいんだけど、例えば刑事と日岡の会話の最中に女性の喘ぎ声やテーブルが軋む音が聞こえて、刑事たちが┐(´д`)┌ヤレヤレみたいな顔をするとか。

そういう描写が一個はいるだけで、主人公大上のゲス感が出るじゃないですか。

日岡の目に映る大上は、とんでもないゲス野郎かつ悪徳警官でないといけなくて、その割には彼のゲスさが出ていないというか、役所さんのいい人感が出ちゃってるというか。

本来、観客は日岡と同じ視線のハズなのに、役所さんのいい声で言われると、なんか納得しちゃうのですよw

それは役所さんの演技がまずいのではなくて、多分、ちょっとした演出が足りてないんじゃないかな? って思うんですよね。

それは他の役者さんにも言えて、なんていうか、脚本通りっていうか、やらされてる感言わされてる感みたいのを感じてしまって、ハラハラしないのです。

https://eiga.k-img.com/images/movie/86671/photo/554bc70f0b3ca48d/640.jpg?1519695346

画像出典元URL:http://eiga.com / クライマックスの江口洋介は怖くて良かった。

まぁ、「仁義なき~」と比べてしまっているからそう思うのかもですが、でも、実録ヤクザ映画を謳って、東映映画として公開してるんだから、それは比べるなっていう方が無理ってもんでしょ。

もしかしたら、時世的に女性客が引かないようにっていう配慮なのかもですが。

あと、これだけは言いたいんですけど、“ある事”が起こって、その調査をしてる松坂桃李が、“ある物”を見つけて、「うあぁぁぁ!!」と叫びながら犯人に殴りかかるシーンがあるんですけど……

だから、叫ばせるなと何度言えば…。

物語的エモーションが欲しかったのかもだけど、俳優に叫ばせる演出は心底ダサいから!

例えば、犯人は証拠が出るはずがないとタカをくくっていて、そこで“ある物”を見つけた松坂桃李がそれを握り締めながら犯人に歩いていく後ろ姿をカメラで追うっていう方が、より彼の怒りが伝わるんじゃないですかねー?

ほんと、(特に若手俳優に)叫ばせると映画が安くなるから、いい加減やめた方がいいと思いますよ。

とはいえ、今の日本で作られたノワール映画がヒットするのは、やはりそれだけ需要があるからだろうし、個人的にもこれだけ尖った内容の作品がヒットするのは素直に嬉しいです。

すでに続編の制作も決まってるらしいので、今から楽しみですよー!

興味のある方は是非!!!

 

▼よかったらポチっとお願いします▼


映画レビューランキング

 

“NYウロウロ映画”かと思ったら…「さよなら、僕のマンハッタン 」(2018)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「アメージング・スパイダーマン」や「gifted/ギフテッド」のマーク・ウェブ監督作『さよなら、僕のマンハッタン』ですよー!

観る前は「どうせアレだろ? 主人公がNYをウロウロする映画なんだろ?」と、若干ナメてたんですが、実際観てみたら結構好みな映画でしたよー。

https://eiga.k-img.com/images/movie/88212/photo/0d4f5cc92fe412c1.jpg?1518150414

画像出典元URL:http://eiga.com

概要

(500)日のサマー』などのマーク・ウェブ監督が、サイモン&ガーファンクルの名曲「The Only Living Boy In New York」に乗せてつづるラブストーリー。ニューヨークを舞台に、親元を離れた青年が隣人との交流や恋愛、父親の不倫を経て成長していく姿を描く。『クィーン アンド カントリー』などのカラム・ターナーが主人公を演じ、『アンダーワールド』シリーズなどのケイト・ベッキンセイル、『007』シリーズなどのピアース・ブロスナン、オスカー俳優ジェフ・ブリッジスらが脇を固める。(シネマトゥデイより引用)

感想

僕は何となく、ニューヨークの映画というとミニシアター系の私小説映画っていう勝手なイメージがありまして。

一時期、ミニシアター系の映画ばっか観ていた時期があって、その時の印象が強かったのかもしれません。

で、ニューヨークを舞台にしたミニシアター系映画で言うと、「主人公がNYをウロウロする系映画」っていう系譜があるような気がするんですよね。

売れないミュージシャンが猫とニューヨークをウロウロする「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」(2014)とか……うーん、あとはちょっと思い出せないですけど。

で、最初この映画もそういう「NYウロウロ映画」だと思ってたわけですよ。

特に大きな事件は起こらないけど、夢も目的もない青年がNYをウロウロして、小さな出会いを繰り返すうちに少しだけ成長する的なヤツかと。

で、実際観たら、全然違う映画でしたねー。(いや、当たらずとも遠からずなのかな?w)

ざっくりストーリー紹介

大学を卒業して一人暮らしを始めた青年トーマス・ウェブ(カラム・ターナー)は、一夜を共にしたガールフレンドのミミ(カーシー・クレモンズ)にご執心だけど、ミミの方には遠距離恋愛の彼氏がいて、近々夢を叶えるためニューヨークを離れるのでつれない様子。

そんなトーマスは、彼の暮らすアパートに引っ越してきたW.F.ジェラルド(ジェフ・ブリッジス )というオッサンと仲良くなり、色々アドバイスを貰うようになり、次第に仲良くなっていきます。

https://eiga.k-img.com/images/movie/88212/photo/107bae396280c5ff/640.jpg?1518150504

画像出典元URL:http://eiga.com

そんなある日、トーマスは偶然、父親のイーサン(ピアース・ブロスナン)の浮気現場を目撃してしまい……。という内容。

で、確執のある父親の浮気相手を探るうち、トーマスは自分の出生の秘密を知るわけですね。

マーク・ウェブの半自叙伝?

この作品は、 “ブラックリスト”(映画化が実現していない優秀脚本リスト)の中から、監督のマーク・ウェブが「いつか映画化したい」と、長編デビュー作「(500)日のサマー」より前から温めていた作品だそうで、今回ついに念願叶ったんだそうですね。

また、「(500)日のサマー」で一躍脚光を浴び、「アメージング・スパイダーマン」で失意のどん底まで落ち、「gifted/ギフテッド」で初心に帰って、本作でアメスパの本拠地であるNYに舞い戻ったマーク・ウェブが、主人公トーマス・ウェブに自身を投影した半自叙伝的な物語と言えるのかもしれません。

https://eiga.k-img.com/images/movie/88212/photo/b023d106ee077d36/640.jpg?1520502016

画像出典元URL:http://eiga.com

物書きの道を父親(編集者)の一言で諦め、自分は父親に嫌われてると思い込んでたけど、実はそうじゃなかったっていう内容ですしね。

とはいえ、本作の評価はあまり高いわけじゃないみたいですが。

まぁ、物語自体は結構ベタなメロドラマでもあり、よくある話っちゃあよくある話で、それ以上でもそれ以下でもないって感じですし、僕も「この映画サイコー!」ってほどのテンションではないんですが、でも、そこまで悪くはないっていうか、好き嫌いで言えば、じんわり好きな映画だったりします。

父親のイーサン視点で観れば、結構グッときてしまう感じでしたしねー。

主役のカラム・ターナーを脇で支えるピアース・ブロスナンジェフ・ブリッジスが、個人的には良かったですねー。

90分弱という上映時間も、この物語のサイズ感としては丁度いい感じでしたよ。

興味のある方は是非!

 

▼よかったらポチっとお願いします▼


映画レビューランキング

 

▼関連作品感想リンク▼

aozprapurasu.hatenablog.com

note.mu

伝説のバンド クイーンに出会う「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)*完全ネタバレ

ぷらすです。

巷で話題の『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました!!

最初は「DVDでもいいかなー」なんて思ってたんですが、熱量の高いツイートを度々目にしたり、リアル友人からも熱くオススメされたりして、「これは、映画館で観るべき映画なのかも…」と思い直したんですよねー。

で、実際観たら……

うぉぉ!!(ノT△T)ノ フレディぃぃ!!!

ってなりましたねー!!

クライマックスの「ライブエイド」のシーンでは、全僕が、\(T△T\)ういーあーざちゃーーんぴおん(/T△T)/ういーあーざちゃーーんぴおん大合唱でしたよー!!(心の中でね!)

というわけで、今回は伝記映画なので、ネタバレとか(基本)気にしないで書きます。
っていうか、完全にネタバレしてます
なので、ネタバレは嫌!! って人は先に映画を観てからこの感想を読んでください。

いいですね? 注意しましたよ?

https://eiga.k-img.com/images/movie/89230/photo/7656841294d74f7b.jpg?1527120320

画像出典元URL:http://eiga.com

概要

「伝説のチャンピオン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった数々の名曲で知られるロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記ドラマ。華々しい軌跡の裏の知られざる真実を映す。『X-MEN』シリーズなどのブライアン・シンガーが監督を務めた。ドラマシリーズ「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」などのラミ・マレック、『ジュラシック・パーク』シリーズなどのジョー・マッゼロらが出演。フレディにふんしたラミが熱演を見せる。(シネマトゥディより引用)

感想

クイーンって、個人的感覚で言うと僕より上の世代が直撃していた印象で、だから僕自身は今までほとんど触れてきてないんですよね。

もちろんテレビやラジオで曲は聴いてるし、フレディ・マーキュリーの名前やビジュアルも分かるんですけど……。
うーん、何ていうか、ビートルズジョン・レノンと一緒で、バンドっていうより歴史上の人物みたいな感じなんですよねw

なので、そんなクイーンに興味がない僕が観に行って楽しめるんだろうか…? という不安を抱えながら映画館に行ったわけですが…。

蓋を開けたらそんなのまっったくカンケーなかったです!

本作は、“往年のファンが昔を懐かしむ映画”というより、“クイーンを知らない人達がクイーンやフレディに出会う映画”という風にチューニングされているんですね。

とはいえ、往年のファンは楽しめないのかといえば、多分そんなことはなくて、まず、20世紀フォックスのオープニングファンファーレを、ブライアン・メイロジャー・テイラー(本人)が新録したクイーン・バージョンでスタートっていう、ファン感涙モノの大サービスでスタートしますからねー!

つまり、昔馴染みも初めましても、みんな一緒に楽しんでくれよな! っていうマインドの、映画というよりライブに近い作品なのです。

ざっくりストーリー紹介

1970年のロンドン。インド系移民という出自と自分の容姿に強いコンプレックスを持つフレディ(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラーベン・ハーディ)のバンド「スマイル」に自分を売り込む。

https://eiga.k-img.com/images/movie/89230/photo/252533aeb44df012/640.jpg?1540450436

画像出典元URL:http://eiga.com

フレディの歌声に魅了された二人は彼をバンドに迎え、さらにベーシストのジョン・ディーコン(ジョゼフ・マゼロ)も加わり「クイーン」と名前を変えて活動開始。

やがて「キラー・クイーン」のヒットによって彼らはスターダムにのし上がるが、フレディは自らのセクシャリティーから孤独に苛まれ……。というストーリー。

ご存知の方も多いと思いますが、フレディは精神的には恋人メアリーを愛しながらも、肉体的には男性を求めてしまうバイセクシャルで、音楽で成功しメンバーを“家族”と呼びながらも、フレディ自身の孤独は深まり、酒やドラッグに溺れ、やがてメンバーの承諾を得ずにソロ活動の契約をしてしまいます。

https://eiga.k-img.com/images/movie/89230/photo/3835a00adc52421c/640.jpg?1540450438

画像出典元URL:http://eiga.com / クイーンが揉めたのは大体コイツのせい。

それでメンバーとフレディは大喧嘩になり、クイーンは実質的に解散寸前でしたが、フレディがエイズに侵されたこと、20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴエイド」に参加を決めたことで、再び “ファミリー” の絆を取り戻すのです。

https://eiga.k-img.com/images/movie/89230/photo/97e296f62f14e52d/640.jpg?1542606867

画像出典元URL:http://eiga.com

そして訪れるクライマックスのライブシーン。
7万5000人の観衆に埋め尽くされたスタジアムで、ほぼ完全再現されたクイーン伝説のパフォーマンスは、まさに映画館がライブ会場に変わった21分でしたねー!

もうね、それまでの流れを観ているだけに、このライブシーンで僕はずっと泣きっぱなしでしたよ!!゚(´;ω;`)

キャスト陣

そんな本作でフレディ・マーキュリーを演じたのは、「ナイトミュージアム」シリーズで若きエジプト国王アクメンラー役を演じたラミ・マレック

https://eiga.k-img.com/images/movie/89230/photo/96c8f330d5fca047/640.jpg?1540450537

画像出典元URL:http://eiga.com

フレディ本人と比べると、やや線が細い感じがしましたが、義歯でフレディの出っ歯を再現し、言葉のアクセントやライブパフォーマンスの振りなどを完全再現しただけでなく、ブライアン・メイロジャー・テイラーに生前のフレディについてインタビューして、内面までしっかり役作りしてフレディ役に臨んだんだそうです。

ただ歌声だけは、フレディのアーカイブ音声を合成したものと、フレディと歌声がそっくりと話題になったカナダ人アーティストのマーク・マーテルさんの歌声を使っているんだそうですね。

www.youtube.com

あと、イギリス人俳優のグウィリム・リーが演じた、クイーンギタリストのブライアン・メイも、ファンの間で本人ソックリと話題になりましたよねー。

 あの名曲・名盤の誕生秘話も

もう一つの楽しみは、本作を彩る数々の名曲ですが、そんな名曲やアルバムの誕生秘話も、劇中で描かれます。

バンドの移動に使っていたバンを売り払い、そのお金で作ったファーストアルバム『戦慄の王女』では、ドラムやピアノの上にコインをばら撒いてそれが跳ねる音を収録したり、音を左右に振るなど斬新な方法を試し、映画タイトルにもなっている『ボヘミアンラプソディー』は、バラードからオペラ、そしてグラムロックが融合した約6分もある曲で、この曲をシングルカットするしないでプロデューサーと揉めに揉めたり。

https://eiga.k-img.com/images/movie/89230/photo/8892bf8afb5ea3ee/640.jpg?1540450534

画像出典元URL:http://eiga.com

最初は違う意図で作られたハズのこの「ボヘミアン~」が、クライマックスのライブのオープニング曲として出だしのバラード部分だけ歌われ、まったく同じ歌詞なのにも関わらず、紆余曲折あったフレディ自身の心情を素直に表しているのが、もう、泣けて泣けて。

そしてブライアン作曲の「レディオガガ」からお得意のコール&レスポンスを挟んで、ロジャー作曲の「ハマー・トゥ・フォール」をノリノリで歌い上げ、最後は「伝説のチャンピオン」を7万5000人の観客とともに大合唱

サイコーかよ!!(ノT△T)ノ ウォォォー! 

こんなに感動するのには、映画的に重要な曲にちゃんと字幕がついていて、今まで漠然と聞いていたクイーンの歌詞の意味が分かったのも、かなり大きかったと思います。

ボヘミアン~」「伝説のチャンピオン」寄る辺なき者たちや負け犬たちの歌だったんですねー!!

そしてライブの最後でフレディが、「バイバイ、愛してる!」と言って、メンバーを振り向いたところでこの映画は終わります。 

https://eiga.k-img.com/images/movie/89230/photo/8580e43c9cdd8f38/640.jpg?1532401244

画像出典元URL:http://eiga.com

 それはきっと、その後エイズによる肺炎で亡くなるフレディの最後を暗示しつつ、彼の人生で最も満ち足りた瞬間を最終カットに選んだんだと思いましたねー。

そしてエンドロールでは、フレディ本人が歌う「ドント・ストップ・ミー・ナウ」(映像付き)と「ショー・マスト・ゴー・オン」が流れます。

ドント・ストップ・ミー・ナウは「俺は今最高に楽しいから止めないでくれ」という内容で、ショー・マスト・ゴー・オンは1991年の死の淵にいたフレディが「それでも命ある限り舞台に立つんだ」という内容だそうです。

フレディ・マーキュリーの半生を描いた本作のエンディングに、こんな相応しい2曲はないんじゃないでしょうか。

 

煩さ型のファンの人達にしてみれば、ここが違うとかあそこは時系列が云々とか、色々言いたい事もあるでしょうが、前述したようにこの映画は、往年のファンと昔を懐かしむための映画ではなく、クイーンに初めて出会う“ファン”のための映画なんだと思うんですね。

だから、事実と違う部分もあるだろうし、クイーンやフレディのドロドロしすぎてる部分はあえて描かないチューニングをしながら、スト20分にクイーンの魅力の全てを集約させているんだと思います。

きっと、この映画を観て、初めてクイーンやフレディを知って、ファンになった若者も沢山いるんじゃないかな。

僕も家に帰ってすぐに、YouTubeで「ライヴエイド」の動画を観ちゃいましたよw

事ほど左様に、この映画は観る映画というより、ライブ体験に近い作品です。
なので、出来るだけ音響の良い劇場の大画面で観るのがオススメ!!

興味のある方は是非!!!!

 

▼よかったらポチっとお願いします▼


映画レビューランキング