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GBの魅力ここにあり「ゴーストバスターズ フローズン・サマー」(2024)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは「オッペンハイマー」と同日公開された『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』ですよ。

オリジナル版「ゴーストバスターズ」2作の正当続編となる2022年公開「ゴーストバスターズ/アフターライフ」
その続編となる本作「~フローズン・サマー」は前作のオクラホマ州からNYに舞台を移し、新旧キャストが大活躍する「ゴーストバスターズ」(以下GB)の魅力が詰まった作品でした。

というわけで今回はまだ、公開から間もない作品なので、出来るだけネタバレしないように気をつけますが、ネタバレが絶対に嫌という人はご注意ください。

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画像出展元URL:http://eiga.com

概要

幽霊退治に挑む科学者たちの姿を描くSFコメディー『ゴーストバスターズ』シリーズの第4弾。真夏のニューヨークを舞台に、瞬く間に全てを凍らせるゴーストと人間の戦いを描く。監督は、前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』で脚本などを担当したギル・キーナン。ポール・ラッド、キャリー・クーン、フィン・ウォルフハード、マッケナ・グレイスらが『ゴーストバスターズ/アフターライフ』から続投するほか、ビル・マーレイダン・エイクロイド、アーニー・ハドソンらオリジナルキャストも出演している。(シネマトゥディより引用)

感想

ざっくりゴーストバスターズの歴史

レイモンド・スタンツ博士役で出演もしているダン・エイクロイドとイゴン・スペングラー博士役のハロルド・ライミスが脚本を務め、アイヴァン・ライトマンがメガホンを取った1984年公開のオリジナル版「ゴーストバスターズ」は、オカルトと科学の融合や独自のガジェットの魅力、適度にオフビートな作風が時代の空気を味方につけて大ヒット。

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アニメやゲームなど数々のメディアミックスも行われたGBは映画の枠を超え社会現象となります。しかし、1989年公開の「ゴーストバスターズ2」は「前作の繰り返し」と評価は散々。

それでもGBオリジナルメンバーの登場を前提に「ゴーストバスターズ3」の企画が生まれては立ち消えを繰り返しますが、別作品でビル・マーレイとハロルド・ライミスがケンカ別れをしたことで続編は難しくなった2014年、ライミスは病気のため69歳で亡くなってしまいます。(ライミスが亡くなる直前、ビル・マーレイが彼の自宅を訪ねて二人は和解)

2016年にはメインキャストを女性に変えたリブート版GBが公開されるも、オリジナル原理主義ミソジニーおじさんたちに盛大に叩かれ撃沈。

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これでいよいよGBも終わりかと思われましたが、2022年にイゴン・スペングラー博士の孫娘フィービーが主役の正当続編「ゴーストバスターズ/アフターライフ」が、オリジナル版の監督アイヴァン・ライトマンの息子で映画監督のジェイソン・ライトマンがメガホンをとって制作・公開され、そのまま「~アフターライフ」のメンバーが続投する形で、続編である本作「フローズンサマー」が待望の公開となったんですね。

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ざっくりストーリー紹介

前作では、破壊の神ゴーザとの戦いに敗れ命を落としたイゴン博士の霊と孫娘で13歳の少女フィービーと仲間たち、そしてオリジナルメンバーが協力して世界を救い、最後にみんなで一緒に成仏するイゴン博士の霊を見送るという展開が、現実のハロルド・ライミスと仲間たちとの関係性も重なる、オリジナルファンなら号泣必死のエモーショナルな物語でした。

それから2年後を描く本作は舞台をNYに移し、フィービー一家がGBとして活躍しているところから物語はスタート。何とかゴーストドラゴンを捕らえた彼らでしたが捕獲の際盛大に器物を損壊。さらにフィービーはまだ15歳であることを理由にGBメンバーから外されてしまいます。

その一方、ある男性が真鍮製の球体をレイモンドの骨董店に持ち込むんですが、その中には世界を滅亡に追い込むほどの力を持ったゴーストが封じられていて――というストーリー。

前作ではまだ幼さの残っていたフィービーですが、今作では少し大人っぽくなって美人になっていましたね。前作の彼女は13歳という設定で、物語的にも3つ違いのお兄さんや同世代の仲間たちとともに怪事件の原因を追う、ジュブナイル的なストーリーでしたが、本作では前作にも登場したフィービーの兄トレヴァー、ポッドキャストとラッキーが続投。

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ポッドキャストはレイモンドの骨董店で手伝い兼YouTubeチャンネルのディレクターに、ラッキーは学校を卒業後、今や実業家であるゼドモア博士率いるゴースト研究所のインターンとしてニューヨークで働いているんですね。

前作では、少年少女の新GBメンバーが中心でオリジナルメンバーの出番は少な目でしたが、本作ではオリジナルメンバーの出番も増えて、丁度祖父母世代と孫世代がいい感じに協力しあっているのが、観ていてちょっと微笑ましいと思いました。

その二つの世代に挟まれている、前作ではフィービーたちの教師で、本作ではキャシーの恋人でGBメンバーになったゲイリーは、難しいお年頃のフィービーとの距離感に悩んでいるんですね。

そんな感じで、本作ではレイモンドらオリジナル世代と、フィービーら孫世代、キャシー&ゲイリーの親世代の三世代が登場。前作はかなりエモーションに寄っていましたが、対する本作は、観ててワクワクするガジェットの数々や、劇中の適度に抜け感があるのコメディーシーンなどもツボを押さえてて、オリジナルを観ていたオールドファンはもちろん前作から観始めた新規ファンも楽しめる物語になっているのではないかと思います。その辺は前作のジェイソン・ライトマンからバトンを受け取ったギル・キーナン監督の手腕もあるのかもしれませんし、 ダン・エイクロイド、 アーニー・ハドソン、アニー・ポッツらオリジナルメンバーの活躍もあるのかもしれませんね。

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まぁ、ビル・マーレイは相変わらずの省エネ運転でしたけどもw

しかしこうなると、もし次回作があるなら女性版GBメンバーも合流してほしいトコですが、アレはオリジナル版とはストーリーが繋がってないから無理なんでしょうね。

興味のある方は是非!!