ぷらすです。
前回の「酔拳2」では、実在の武術家ウォン・フェイフォンをジャッキーが演じていましたが、今回はブルース・リーの師匠として知られる詠春拳の達人、葉問(イップ・マン)をドニー・イェンが演じる「イップ・マン」シリーズの最新作『イップ・マン 継承』ですよー!
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あらすじと概要
ブルース・リーの師匠でもある武術家イップ・マンを主人公に据えた人気アクションの第3弾。1950年代末の香港を舞台に、悪徳不動産業者に挑む彼の姿を、家族との絆を絡めて描く。監督にこれまでのシリーズ同様ウィルソン・イップ、キャストに『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などのドニー・イェンや、リン・ホンら前2作のメンバーが結集。ドニー・イェンが見せる立ち回りに加え、ボクシングの王者としてその名をとどろかせてきたマイク・タイソンの出演も見どころ。
ストーリー:武術家イップ・マン(ドニー・イェン)が、イギリス人ボクサーと死闘を繰り広げてから9年。妻や息子と静かな毎日を送ってきた彼は、都市開発を進める悪徳不動産業者が息子の通う小学校の土地を狙っているのを知る。強引に土地買収を行う不動産王とその手下から、小学校を守ろうとするイップ・マン。暴力も辞さない手下たちをけ散らしていく彼だったが、妻が病に倒れてしまう。愛する家族を守るべきか、自分たちが暮らす町のために戦うべきか、そのはざまで思い悩む彼は……。(シネマトゥディより引用)
感想
ドニー兄貴の「イップ・マン」が帰ってきた!(*゚∀゚)=3
本作は、実在の武術家でブルース・リーの師匠としても知られる葉問(イップ・マン)を描いた「イップ・マン 序章」(11)「「イップ・マン 葉問」(11)に続くシリーズ第三弾で、主演は「スター・ウォーズ/ローグワン」や「トリプルX 再起動」にも出演し、今や国際的アクションスターとなったドニー・イェンが務めています。
「~葉問」の後に「イップ・マン誕生」「イップ・マン 最終章」の2作が公開されてますが、こちらはドニー版とはなったく別のシリーズらしいです……って、
紛らわしいわ!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ
「~序章」では詠春拳の達人イップ・マンの故郷、広東省仏山市を占領した日本軍とイップ・マンの闘いを、続く「~葉問」では終戦後に移り住んだ香港での武術会に認められるまでとイギリス人ボクサーとの闘いを描いています。
そして本作「~継承」では、マイク・タイソン演じる屋集団や詠春拳の使い手と戦ったり、奥さんとのラブストーリーを描いているんですねー。
「~葉問」の大ヒットで続編の製作が期待されていたものの、ドニー兄貴は「パート2で最高点を極めた感があるので、続きを作って観客をがっかりさせたくない」と乗り気ではなかったようなんですが、紆余曲折あって2014年3月に本作の製作が正式に発表され、日本では今年4月に公開されたんですねー。
やっぱりイップ・マンはドニー兄貴じゃないとね!
ストーリー
前2作を引き継ぐ形の本作では、道場経営も安定し香港武術会でも顔役となったイップ・マンの晩年期を描く物語。
自宅に、若き日のブルース・リーが弟子志願にやってくるところから物語はスタート。
ちなみに本作でリー役を演じるのは、中国中央電視台(CCTV)の連続ドラマ『ブルース・リー伝説』でも同役を演じたチャン・クォックワンという人らしいです。
まぁ、ファンへのちょっとしたサービスですが、このシーンでの二人の軽いアクションで、老成したイップ・マンの実力をサラッと観せてるのは上手いなーって思いました。
そして本編。
ある日、次男が同級生とケンカをするんですが、その同級生の父親の張天志(マックス・チャン)は詠春拳の同門で、男手ひとつで息子を育て車夫をしながらも武術で身を立てる夢のため、賭け闇試合に出て金を稼ぐ日々を送っているんですね。
一方、アメリカからきた地上げ屋のフランク(マイク・タイソン)は、イップ・マンの息子が通う小学校の土地を狙っていて、手下を使いあの手この手で土地を手に入れようと放火や誘拐、さらに邪魔者のイップ・マンを狙い刺客を差し向けます。
フランクから地元の小学校を守ろうと昼夜を問わず警備に励むイップ・マンでしたが、妻の張永成(リン・ホン)が重大な病に犯されていることが分かり……。という物語。
正直、敵のボスは別にマイク・タイソンでなくても何の問題もないと分かってはいても、やっぱりブルース・リーの登場やマイク・タイソンvsドニー兄貴の闘いは格闘映画ファンとしては燃えますよね!
画像出典元URL:http://eiga.com / タイソンvsイップ・マン
アクション
本作を観ていて、気になったのがカンフーアクションのシーン。
前2作と何かアクションの演出や見せ方が違うなーと思ったら、アクション監督がサモ・ハンから数々のカンフー映画でアクション指導を務めるユエン・ウーピンに交代してました。
だからなのか、前2作では、激しいながら(特に集団戦などは)華のあるアクションだったわけですが、本作では良く言えばリアル。悪く言えば若干バタついた感じがしましたねー。
とは言え、前2作(特に「~葉問」で顕著だった)“いかにも”なワイヤーアクションはほとんどなくて、詠春拳の動きや強さを見せる感じのアクションだったので、どちらが良い悪いではなく、観る人の好みかも。
画像出典元URL:http://eiga.com / 詠春拳vs詠春拳
個人的には前2作でのイップ・マンの必殺技、高速連打パンチを見せるシーンが少ないのがちょっと寂しいなーと思いながら観ていたんですが、クライマックスの闘いでイップ・マンが「1インチパンチ(寸勁)」を炸裂させるシーンは超燃えましたよ!(;゚∀゚)=3ハァハァ
ただ、本作での本当の白眉はそれらのアクションシーンではなく、奥さんとイップ・マンが二人でダンスを踊るシーンなんですよね。
セリフのないこのダンスシーンに、前2作に渡って描かれてきた奥さんとの愛情が凝縮されてると言っても過言ではなくて、思わずグッときてしまいましたよ!(そして何気なく前半の伏線の回収にもなってるんですよね)
ドニー兄貴の「イップ・マン」最終章!?
つまり本作の主軸はあくまで、朴念仁のイップ・マンと奥さんの愛の物語なんですね。
なので後半は二人が愛情を交わす様子を静かに、しかしエモーショナルに描いています。それでいて、アクションシーンもしっかり見せてくれたので個人的には大満足でしたよー!
恐らく、本作がドニー兄貴の「イップ・マン」としては最終章になるかと思いますが、三部作の締めくくりにふさわしい作品になってるんじゃないかと思いました。
興味のある方は是非!!
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