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今日観た映画の感想

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「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 」(2015) 感想

映画レビュー

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、マンガ、小説、アニメなど、メディアミックスの先駆的作品として多くのファンを掴んだ『機動警察パトレイバー』の後日譚となる、実写版『THE NEXT GENEPATION パトレイバー/首都決戦』ですよー!

まず注意事項ですが、今回はネタバレしますので、これから本作を観る予定の方は、感想部分は鑑賞後に読んでください。
あと、なんとなくお察しかもですが、今回はほぼ全て悪口になると思います。
なので、本作のファンの方には、本当にスイマセン。

いいですね? 注意しましたよ?

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/79683/poster2.jpg?1426154291
画像出典元URL:http://eiga.com/

概要

1988年のアニメOVAを皮切りに、マンガ、小説、TVアニメ、劇場版アニメと、様々な分野に渡り、メディアミックスを展開した作品『機動警察 パトレイバー』の後日譚を実写映画化。

2014年4月5日の第一章を皮切りに、2015年1月10日の第7章までの短編をBSデジタル・スターチャンネル放映と連動しながら随時劇場公開。
2015年5月1日に劇場長編の本作が公開され、10月10日にカットされた27分を加えた、ディレクターズカット版が公開された。(らしい)
劇中に登場するロボット(パトレイバー)98式AV イングラムの実寸モデルを作ったことでも注目された。

監督は、劇場版『攻殻機動隊』や『パトレイバー』アニメ劇場版の監督でもある押井守

 

あらすじ

バビロンプロジェクトの各種建築などに多用された汎用人間型作業機械「レイバー」もバブル崩壊によって過去のものになって久しい2013年。
レイバーによる犯罪を取り締まるため、警視庁に作られたパトロールレイバー隊『特車二課』も第2小隊のみが、レイバーの運用スキルを後世に継承するという目的で辛うじて残っていた。
そんな第二小隊も、プロジェクトの全盛期に数々の伝説と悪名を轟かせた「栄光の初代メンバー」が全員去り、その後に初代がやらかした行状の後始末に追われた「無個性の二代目メンバー」を経て、現在は「無能の三代目」と陰口されるメンバーたちがお台場の片隅で毎日ヒマを持て余し、いつ部隊が解体されてもおかしくない状況。

そんなある日、突如東京上空に陸自から強奪された戦闘ヘリ「AH-88J2改 グレイゴースト」が襲来。レインボーブリッジを攻撃する。

 

感想

その前にざっくり『パトレイバー』解説

機動警察パトレイバー』とは

東京湾に横断道路を兼・巨大堤防を建設、さらに湾内の大部分を干拓し使用可能な用地に変えるという、国家的な巨大土木事業バビロンプロジェクト」が進められている東京が舞台。

この巨大なプロジェクト推進のために、汎用人間型作業機械「レイバー」という建設用ロボットが開発・運用され、それに伴ってレイバーによる犯罪も増加。

そんなレイバー犯罪に対応するため、警察も『パトレイバー』というロボットを導入。
そのパトレイバーを使って犯罪に対処する部隊、『特車二課』のメンバーの活躍と葛藤を描いた物語です。

本作は、『パトレイバー』の劇場版2作目『機動警察パトレイバー2 the Movie』の続編という位置づけになっているようです。

で、ここからが感想(ネタバレ有り)

押井守監督といえば、劇場アニメ『うる星やつら/ビューティフルドリーマー』で脚光を浴び、その後『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や続く第2作『イノセンス』などで海外でも高い評価を受けたアニメ監督であり、数々の実写映画も監督している人です。

押井監督が原作ありの作品を手がけるとき、

その作品を知らない人は観てもまったく意味がわからないという特徴があります。

しかも大抵の場合、なんの説明もなく、いきなり最終回になってるんですね。

つまり、「一見さんお断り」の小料理屋みたいな感じです。

その分、その作品が好きな人にとっては、たまらないクオリティーの高い作品でもあるので、ファンにとっては嬉しいのかもしれませんが、その作品を知らずに劇場に観に行った人は、最初から最後まで「何のこっちゃ」と戸惑い続けるハメになります。
もちろんこれは、押井さんに限った話ではなくて、TVで人気のアニメの劇場版全般の問題で、一般のお客さんには、その魅力が伝わることは稀なんですよね。
最近では、所見のお客さんでも楽しめるように工夫されてる劇場版もあるんですが、それでも、TVアニメという縦軸を知らないと、それほどハマれないんじゃないかなって思うし、それはTVアニメ劇場版の性ともいえるんですが。

本作はまさに、そんな押井節全開で、パトレイバーという作品の歴史という縦軸を知らない人は、正直あまり楽しめない(かなり控えめな表現)と思います。

独自の展開

本作はパトレイバー実写版のプロジェクトの総仕上げ的に制作されてます。
約45分の短編を7本劇場公開し、世界観やキャラクターを浸透させた上で、長編劇場版である本作に繋げる試みのようです。

僕は、この短編第1作をDVDで観たんですが、正直、「え、なんだこれ?」と思いました。ドラマでも映画でもなく、1クールのテレビアニメをそのまま実写にしたような作りだったからです。

いや、だったらアニメでやればよくね? と。

言い忘れてましたが、押井さんの特徴その2として、アニメは実写的に、実写はアニメ的に作りたがる困ったクセg(ry ゲフンゲフン。

ネットでも公開されていた第0話では、アニメ版で整備員だったチバシゲオの声優、千葉繁さんが、昇進し工場長の役で登場しますしね。

他にも、特車二課のメンバーが代替わりして三代目になっているという設定なんですが、まぁ、ほぼ全員初代アニメ版のキャラそのまんま。
演技も、(多分、押井さんの演出なんでしょうが)アニメ的オーバーアクトです。
もちろん、押井さんは狙ってわざとそうしてるんでしょうけど、だったら

アニメでよくね? と(2回目)

そして本作へ

なので、短編2作目から僕は観てないんですね。
だから、この感想もトンチンカンな事を書いてるのかもですが、あくまで本作のみの感想ということで、そこはご容赦を。

本作では、顔こそ出ませんがアニメ版で、第1小隊の隊長だった南雲しのぶ(渋谷 亜希声:榊原 良子)や、第2小隊隊長だった初代隊長 後藤喜一の名前も出てきます。

また、アニメ劇場版2作目で敵で、初代特車2課の活躍によって逮捕された元自衛隊員でテロリストの柘植行人シンパの元自衛官たちが今回の事件を引き起こすわけです。

つまり、本作は前述したようにアニメ劇場版2作目の直接的な続編なんですね。
もしかしたら、一章~7章の間に、今回の隊長、後藤田(筧利夫)と後藤・南雲との関わりや柘植が登場してるのかもですが、少なくとも本作ではハッキリとは描かれず、言葉で説明されるだけです。

まぁ、その辺は押井さんの通常運転なので今さら驚きませんが、この劇場版でもやはりアニメ的演出がされていて、正直辟易します。

登場人物のセリフ一個一個、物語の展開が、全部アニメ的。
それらが容認されたりカッコ良かったりするのはあくまで『アニメの中だから』で、実写で役者さんに演じさせたらリアリティーがなくなるのは当たり前。

光学迷彩で見えなくなる戦闘ヘリ「AH-88J2改 グレイゴースト」のパイロット、灰原 零(森カンナ)は暇さえあれば「Ash」のネーム入りバスケットボールで無意味にドリブルしてるし。(多分キャラづけのため)
後藤田は、全員元自衛隊で武装してる敵のアジトに部下を潜入させるし(しかも警官なのに何故かみんなライフルやらショットガンやら装備してる)。
整備員にパトレイバー用のでっかい拳銃で敵のアジトを撃たせるし。
パトレイバー1号機の操縦士で主人公?の泉野明(真野 恵里菜)は最後グレイゴーストを撃つとき「あったれぇぇぇぇぇ!!」って叫ぶし。
公安の高畑 慧(高島礼子)は、敵に情報聞き出すために投降した敵メンバーを機関銃で撃つし、当たり前に重火器でグレイゴーストを攻撃するし。
冒頭で明のレイバーの指揮官、塩原 佑馬(福士 誠治)に「首都圏でヘリが墜落したら大惨事になる」って言わせておいて、後半首都圏で自衛隊のヘリとドッグファイト始めるし。(しかも自衛隊のヘリが撃墜されて井之頭公園?に墜落する)

もう、ムチャクチャですよ。

もう一度書きますけど、アニメだったらギリセーフですよ。
でも、実写でそれやったらダメでしょていう話なんですね。
やっぱ、実写には実写の撮り方があるって思うんです。

結論

特に一番気になったのが、ラストのパトレイバーとグレイゴーストの対決。
ボートに乗った高畑 慧とロシアから来た研修生で2号機指揮官のカーシャ(太田 莉菜)が機銃やら対空ライフル?やらガンガン撃ちまくるんですけどー!

違うじゃん!

そこは万策尽き果てて、あとは残った1号機とグレイゴーストの1対1の対決のシーンでしょ!

誰の弾が当たったのか分かんないし、なんかもう、
色々とっ散らかるわ!

あとはまぁ、冒頭のミサイルのCGがビックリするほどショボイとか、パトレイバーが殆ど動かないとかは、予算の問題とか色々あるし、仕方ないです。
ただ、一つだけ言えるのは………

アニメでやればよくね?(3回目)

いやもう、文句ばっかでホントすいません。
一応書くと、僕が元々押井監督が苦手ってのもあるんで、話半分くらいに読んでいただければ。
だったら何故観たのかと言えば『もしかしたら面白いかもしれない』という淡い期待を抱いたからなんですけどね。
なので、押井監督の作品が好き。もしくはパトレイバーが大好きでアニメ版を全て観ていた人なら、結構楽しめるかもしれません。

興味のある方は是非!

 

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