ぷらすです。
今回ご紹介するのは、アメリカでは2014年に公開された近未来SF映画『マッド・ガンズ』ですよー!
ネットでお世話になってる方が褒めていたので、今回レンタルしてみましたー。
画像出典元URL:http://eiga.com/
概要
異常気象で深刻な水不足に陥った近未来を描いたSF映画。
「マン・オブ・スティール」でゾッド将軍を演じたマイケル・シャノン、「マッドマックス 怒りのデスロード」でニュークスを演じたニコラス・ホルト、「マレフィセント」でオーロラ姫を演じたエル・ファニング、「モールス」で主人公の少年オーウェンを演じたコディ・スミット=マクフィーなど、人気俳優や若手の注目俳優の起用でも注目された。監督・脚本・製作はジェイク・パルトロー。
あらすじ
異常気象により水不足が深刻化した近未来。水を奪い合う混乱の末、辛うじて生き残った大多数の人々は都市部へと移り住んでいた。
しかし、異常気象前の農園復活を夢見ながら、水源の発掘作業員達に政府の配給物資を運ぶことで生計を立てているアーネスト(マイケル・シャノン)はふたりの子供たちと三人で荒野の一軒家に暮らしていた。
ふたりの子供たちはどちらも多感な年頃であり、弟のジェローム(コディ・スミット=マクフィー)は父を慕っているが、姉のメアリー(エル・ファニング)は隣人の青年フレム(ニコラス・ホルト)との交際に夢中で、ふたりの交際に反対する父に反抗的な態度を取る。
そんなある日、配給物資を運んでいたロバが足を折ってしまい、仕方なくアーネストは荷物運搬用の4足歩行ロボットを購入。
ところが、しばらくしてそのロボットが配給物資とともに何者かに盗まれ、アーネストは作業員に物資泥棒の疑いをかけられる。
感想
本作は3章立てになっていて、それぞれアーネスト編、フレム編、ジェローム編と主人公が変わる構成になっています。
物語は平たく言えば「近未来西部劇」で、西部劇のテンプレートに荒廃した近未来設定を載せた感じ。
また、恐らくはかなりの低予算で作られた作品とみえて、荒廃し水不足の未来で生きる一家(と周りの人間)の物語に焦点を絞った極めて小粒な作品になっています。
邦題どうなの問題
本作の原題は「Young Ones」
若造とか半人前みたいな意味だそうです。
邦題の「マッド・ガンズ」は多分、水不足の近未来設定とニュークス役のニコラス・ホルトが出演していることから「マッド・マックス」を意識(というかほぼパクリ)してつけたんでしょうね。久しぶりに酷い放題をみました。
地味で静かで目新しさはない。でも嫌いじゃない
このタイトルや物語のあらすじなどを読むと、どうしてもマッドマックス的なサバイバルアクションをイメージしてしまうかもですが、そういう内容ではありません。
上記したように本作は恐らくかなりの低予算映画であり、内容も地味で静かな物語です。
その所為もあってかネットでは割と酷評が多いんですが、個人的には(その地味さも含め)割と好きな映画なんですよね。
最初、4足歩行のロボットが物語にどう絡んでいくのかと思いながら観ていたんですが、このロボットが後半で結構重要な役割を果たし、またその伏線も前半のうちにしっかり張ってましたし、映像に登場する大道具小道具の数々も中々いい感じでした。
市場でチョコっと出てくるロボットたちや、入院しているお母さんの補助器具なんかのデザインはかなりツボでしたよ。
ただ、確かに脚本自体に目新しさはなく、「多分こうなるんだろうなー」という、予想以上の展開が起こらないのはちょっと残念。
ただ、ド派手なアクションに持っていかずに、静かに着々と進むジェロームのある『計画』と実行の様子は好みだったし、ラストの幕の引き方も個人的にはかなり良かったと思います。
エル・ファニングかわいい
本作でアーネストの長女メアリーを演じるエル・ファニング。
僕は観てないんですが、「マレフィセント」のオーロラ姫役だったんですねー。
なので、この人を見るのは本作が初めてだと思うんですが、脚本上はかなりアレな子として描かれているものの、ベビーフェイスで透明感のある金髪美人でしたよ。
『美人』というよりは可愛らしい感じかな。
画像出典元URL:http://eiga.com/ エル・ファニング
ぶっちゃけ彼女や、マイケル・シャノン、コディ・スミット=マクフィー、ニコラス・ホルトなど、役者陣に助けられてる部分も結構あるんじゃないかと思いました。
とはいえ、100分と決して長い作品ではないわりに上手くまとまってるし、地味だけど観終わったあとに余韻が残るような作品でした。
なので、あまりハードルを上げずに観れば楽しめる作品じゃないかと思います。
興味のある方は是非!!