ぷらすです。
今回ご紹介するのは、スペイン発のスパイアクション・コメディー映画『スパイ・タイム』ですよー!
ネットのレビューでは酷評もある本作ですが、僕はそんなに嫌いじゃないなーって思いましたねーw
画像出典元URL:http://eiga.com/
あらすじと概要
本国スペインでは2015年制作公開のスパイアクション・コメディー映画。
マヌエル・バスケス・ガリェゴによる(原題と)同名コミック「Anacleto, agente secreto(英語版)」が原作。
主演はスペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞で主演男優賞に4度ノミネートされているベテラン俳優イマノル・アリアス。
監督はハビエル・ルイス・カルデラ。
スペイン諜報部伝説のスパイ アナクレート(イマノル・アリアス)は、引退を間近に控え、自身がかつて逮捕した極悪ギャング バスケス(カルロス・アレセス)の護送の任務につく。
ところが、何者かによる情報漏れでバスケスに先手をとられまんまと逃げられてしまった。去り際、バスケスは恨みを持つアナクレートと息子アドルフォ(キム・グティエレス)の命を奪うことを宣言。
伝説のスパイは、ギャングから息子の命を守るという最後の任務に立ち上がる。
感想
えーーーと、本作をざっくり一言で説明すると、007+キングスマン÷10みたいな感じの映画です。
とにかく、なにもかもがユルい
本作は、キングスマンと同じくコミック原作の実写映画化らしいです。
作者はマヌエル・バスケス・ガリェゴ。多分スペインの漫画なのかな?
ちなみに、こんな感じの漫画らしいです。
画像出典元URL:http://www.google.co.jp
この絵を見ていただければ大体分かるかと思いますが、本作はスパイを題材にしたコメディー映画なんですね。
引退間際の老スパイが本作の主役。彼はスペインでは伝説のスパイですが、国の財政難のため、彼の所属する時代遅れの諜報機関は閉鎖が決定しているらしいんですね。
で、諜報機関が有する極悪人を収容する刑務所? も閉鎖されるので、極悪ギャングのボス バスケスを普通の刑務所に移送するという任務に就くわけです。
ところが、何者かが情報を漏らしたせいでバスケスは逃亡。
しかも、去り際に自分を捕まえたアナクレートとその息子アドルフォを殺すと宣言して。
で、アナクレートとアドルフォ親子が、バスケス一味と対決するというお話。
こうやって書くと、なんか面白そうでしょ?
ところがこの映画、スパイアクションとしてもコメディー映画としてもどうにもユルいんですよねw
スパイ映画豊作の2015年に、よくこの映画を放り込んだなっていうw
いや、多分その辺は(多分ギャグマンガである)原作のテイストをそのまま出していこうという事なんじゃないかと思うんですけど、全体的に色々配分を間違えてるというか。
かっこいいシーンはバシッと決めて、でもたまにズッコケるみたいなバランスの映画なのかなーと観ていると、せっかくのアクションもしょーもない笑いが差し込まれていて、かといってギャグ一辺倒ってわけでもなく、かと思うと重要な人物がとんでもなく非道い目に会う残酷シーンを入れてみたり。
一体、どういうテンションで観ればいいんだ! っていうねw
原作を知ってる人なら「そうそう、アナクレートはこうだよねー」ってなるのかなー?
でもなんか嫌いになれない
ただ、一本の映画としてはそれなりにまとまってるので、なんじゃこりゃーヽ(`Д´)ノ
って怒るほど非道い映画って訳でもないんですよね。(少なくとも僕にとっては)
伏線の張り方や回収には普通に感心したし、オチもまぁ、それなりに納得できる感じではあるっていう。
コメディーシーンも、ベタだけど思わず笑っちゃうようなシーンもありましたしね。
なんていうか、ユルさの中にどこか嫌いになれない愛嬌があるんですよねー。
なので、個人的にはそこまで嫌いになれない映画ではありました。
時間も87分という、昨今の映画としては観やすい時間ですしねー。
この映画をメインで借りるのはキツいけど、お目当ての映画の他にもう一本くらい何か……って時に借りるには、手頃な映画なんじゃないかと。
というわけで、あまり積極的にオススメするほどではないけど、そこそこ楽しめた1本でしたよ。
興味のある方は是非