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圧倒的なリアリティーに震える! 「エンド・オブ・ウォッチ」(2013) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、デヴィッド・エアー監督作品
エンド・オブ・ウォッチ』ですよー!
TSUTAYAで何度も手には取ってたものの、中々タイミングが合わずに今まで観てなかったんですが、今回やっと観ることができましたー!

 

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画像出典元URL:http://eiga.com/

概要とあらすじ

ロサンゼルスきっての危険地帯を巡回中に犯罪組織の秘密に触れたことで、命を狙われるはめになった警官コンビの運命を描くクライム・アクション。犯罪最前線で常に死と隣り合わせの危険な任務に当たる警官たちの日常と固い絆を、臨場感あふれる演出で浮き彫りにする。

ストーリー:ロサンゼルスの重犯罪多発地区サウス・セントラルを担当する白人巡査テイラージェイク・ギレンホール)とメキシコ系巡査ザヴァラ(マイケル・ペーニャ)は、固い絆で結ばれた警官コンビ。パトロール中に通報を受けて向かった家で、図らずもメキシコ麻薬カルテルの秘密に触れてしまう。組織の怒りを買った二人は命を狙われてしまい……。

監督は『フューリー』のデヴィッド・エアー。役づくりのため5か月間ロサンゼルス市警の巡回に同行し訓練を受けた、主演のジェイク・ギレンホールマイケル・ペーニャの熱演に圧倒される。(シネマトゥデイより引用)

 

感想

今回、前々から気になりつつも、中々手が出せなかった本作をレンタルしたのは、監督のデヴィッド・エアーが、先日劇場で観た『スーサイド・スクワッド』の監督でして。
で、『スーサイド~』があまりにもアレな出来だったので、逆に過去作が気になっちゃったんですよねw

今まで僕が観たデヴィッド・エアー作品を上げると、
シュワちゃん主演の『サボタージュ
ブラピも出演してる戦車映画『フューリー』
やらかしちゃった『スーサイド・スクワッド

脚本で関わってる作品だと、
デンゼル・ワシントンが悪徳刑事を演じた『トレーニング・デイ』
ロスの走り屋が世界中で暴れる『ワイルド・スピード

くらいかな?……って、わりと観てましたw

『スーサイド~』を除けば、全部面白かったような気がします。

で、本作ですよ。

ファウンド・フッテージ形式で描かれる『ロス警察24時』

本作をざっくり一言で説明するなら、ロサンゼルス版『警察24時』っていうんですかね。
ロス市警に務める二人の警官(バディ)のブライアン・テイラージェイク・ギレンホール)とマイク・ザヴァラ(マイケル・ペーニャ)が、パトロール中に色んな事件に遭遇、追跡、逮捕する様子を、ドキュメンタリータッチで追っていく制服警官映画です。

主人公二人が制服警官なので、大事件を捜査、黒幕との対決みたいな大きな流れはなくて、ひたすら目の前で起こる事件に対処していく様子が淡々と描かれていく、まさに『警察24時』って感じなんです。

が、二人が担当してるのがロスで最も治安が悪いと言われているサウス・セントラル地区なので警官のお仕事も超ハード。

本作はフィクションですが、登場するギャングには本物も混じってたり、そもそも監督自身が青春時代をサウス・セントラル地区で過ごしていて、なおかつ「悪そうな奴らは大体友達」という経歴を持つ人なので、作品から漂うヒリヒリするような緊張感が超リアルなのです。もう、ドキュメンタリー以上にドキュメントしてるというか。
ぶっちゃけ超怖い。

パトカーの中でバカ話をして盛り上がったりしてたと思えば、カーチェイスしたり、ヤバげな民家に突入したり、火事から子供を救い出したり、人身売買の現場を発見したり、そんな超ヤバイ目に合ってるのに、彼らは全然引きずってない(というか、意識的にオンオフしてる印象)

本作では、そんな様子をブライアンやその他の登場人物が持ってるデジカメで撮影してるという体で、迫力満点の映像で観せてくれます。

そんな『警官』としての彼らの日常と並行するように、ブライアンとマイクのプライベートの様子も流されるんですよね。
幸せいっぱいの二人の様子と警官してる時の彼ら、後半に登場する麻薬カルテルのボスが不穏な電話している横に小さな子供が映ってたり、ヒスパニックギャングのリーダーにも母親がいることが示唆されてたり。考えてみれば当然なんですが、警官にも、極悪なギャングにも、愛する家族と家庭がいるんだということを、本作では映像で示してるんですよねー。

主演二人の警察“感“がスゴイ

本作で警察官の役作りのため、主演のジェイク・ギレンホールマイケル・ペーニャは、実際に5ヶ月間も訓練を受けたんだとか。

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画像出典元URL:http://eiga.com/

それが、本作のリアリティーに繋がってるのは間違いがなくて、例えば銃やライトの構え方、突入時の身のこなしなど、いわゆる映画的なケレンが一切ないんですよね。

それだけじゃなく、パトカーの中での知らない人が見たらケンカしているように見えるじゃれあいだったり、バカ話をしてる二人が、本部からの無線で一瞬にしてお仕事モードになる瞬間の表情の変化とか。

もちろん僕はロス市警の警官が実際どうなのかは分かりませんけど、そんな門外漢の僕が観ても「うわ、リアル!」って思わせる説得力が二人の演技にはありましたよ!

内容が内容なので、好き嫌いは分かれるだろうし、決して爽快感のあるような物語ではないですが、個人的にはデヴィッド・エアー監督の過去作の中では一番衝撃的で印象に残る映画でした。

興味のある方は是非!!

 

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