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前作を越える完成度! 「パディントン2」(2018)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2016年公開の「パディントン」の続編『パディントン2』ですよー!

公開時、あちこちから絶賛の声が上がっていた本作でしたがタイミングが合わず、結局劇場で観られなくて今回DVDでレンタルしてきたんですが……。

劇場で観なかった事を激しく後悔してしまいましたよー!!・゜・(ノД`)・゜・

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概要

マイケル・ボンドの児童文学を実写映画化した『パディントン』の続編。ペルーの密林からイギリスに渡って暮らしていたクマのパディントンが、ある絵本をめぐる事件に遭遇する。監督のポール・キングパディントンボイスキャストを務めたベン・ウィショーら前作のメンバーが結集するほか、日本語吹き替え版も松坂桃李古田新太斉藤由貴三戸なつめが続投。新たに、『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』などのヒュー・グラント、『ヒットマンズ・レクイエム』などのブレンダン・グリーソンが参加する。(シネマトゥデイより引用)

感想

マイケル・ボンド原作の「くまのパディントン」を読んだことはなくても、赤い帽子とブルーのコートを着た小熊のイラストを見かけたことがある人は多いんじゃないかと思います。僕もそんな一人でした。
で、前作をTSUTAYAで見つけて、ビジュアルの可愛さに惹かれてレンタルしたんですよね。
前作は、ペルーのジャングルから“新しい家”を探してロンドンに出てきたくまのパディントンが、駅で出会ったブラウン一家と家族になるまでの物語。
パディントンは可愛らしいし、個人的にとても好きな作品です。

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で、続編となる今作では、ブラウン一家の家族としてすっかり街のコミュニティーに溶け込んだパディントンが、ペルー在住のもうすぐ100歳になるルーシーおばさんへの誕生日プレゼントに、ロンドンの名所を描いた飛び出す絵本を贈ろうとお金を稼ぐ→絵本泥棒に間違えられて刑務所送りに……。という物語です。

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公開時、ネットで(熱い)絶賛の声が出ていたので楽しみにしていたんですが、実際に観てみたら前作をはるかに越える面白さでしたねー!

全てが有機的に繋がり、加速度を増していく

ブラウン一家にも溶け込み、すっかり地元コミュニティーの人気ものになったパディントンの様子を冒頭一連のシークエンスで見せて(それが登場キャラの紹介にもなっているし後半への布石にもなっている)、ペルーのジャングルで老人ホーム暮らしをしているルーシーおばさんへの誕生日プレゼントを買うために働き始めるまでの流れで、今回の彼の目的をサラリと語る手際の良さにまず関心したし、一転、偶然通りかかった店でパディントンが買おうとしていた絵本を盗む泥棒を馴染みの野良犬に乗って追う西部劇のような追走シーンにワクワク。

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しかし、濡れ衣を着せられたパディントンが刑務所に入れられて、ルーシーおばさん直伝のマーマレードパディントンの大好物)と「教え」を守って囚人たちや看守と仲良くなり、街の人々の協力を得てブラウン一家とともに真犯人を追走するクライマックス。

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全てのシーンがその前のシーンやエピソードと有機的に繋がりながら、物語がどんどん加速度を増していく脚本は見事。

また、チャップリンバスター・キートンスラップスティックコメディー、西部劇、ミステリー、スパイ映画、ミュージカルなど、映画史を彩ってきた様々な要素を組み入れるオマージュも素晴らしいし、それらが全部物語の中で活きているんですよね!

あと、多くの人が書いてるけど、刑務所のシークエンスのあからさまなウェス・アンダーソン感は、それ自体がパロディーになってて笑ってしまったし、大団円のラストシーンはオチがわかっているのに思わず涙してしまいました。

本作はたった103分の中で、最小限のセリフや描写で最大限の効果を出し、その上でパロディーやオマージュを盛り込みながら観客をワクワクハラハラさせて、テーマまでしっかり語り切るという、映画的に高度な事をそうとは思わせないように、サラッとやってるように見せているんですねー。

マーマレードは甘いだけではない

では、本作のテーマは何かというと、前作に引き続き「多様性の受容」や「相互理解」ってことになるんですが、それを小難しい顔で声高に主張するわけではなく、「親切な人に世界は優しい」というルーシーおばさんの教えと、それを守るパディントンの行動によって変わる周囲の人々に集約して、端的に語っています。

ただし、やはり世の中には分かり合えない人もいて、その役割をパディントンを嫌い、何かと嫌がらせを続けるカリー(ピーター・カパルディ)というキャラクターが負っているんですね。

親切な人に世界は優しいという甘さの中に、ただし分かり合えない人もいるというほのかな苦味がある世界観はパディントンの大好物マーマレイドと同じバランスで、その辺はハリウッドとは違うイギリス映画らしいテイストなのかもしれません。

興味のある方は是非!!

*まだ観ていない人は、前作と合わせて観るとより楽しめると思います! (´∀`)ノ

 

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