ぷらすです。
今回ご紹介するのは、ブルース・ウィリス“ 最新作 ”『アクト・オブ・バイオレンス』ですよー!
元軍人の男が、誘拐された弟の婚約者を救い出すため人身売買組織を相手に戦うというアクション映画です!
画像出典元URL:http://eiga.com
概要
ブルース・ウィリスが人質を救出するために奮闘するベテラン捜査官を演じるクライムアクション。大切な女性を奪われた男たちと捜査官が、巨大な闇の組織を追い詰める。出演はブルースのほか、『タイガーランド』などのコール・ハウザーや『X-MEN』シリーズなどのショーン・アシュモアら。製作・出演の『スピーク』のほか、監督作もあるブレット・ドノフーがメガホンを取る。(シネマトゥディより引用)
感想
えー、いきなりネタバレしますけど、この映画の主役はブルース・ウィリスではありません。
ポスターや予告では、いかにもウィリス主演みたいな感じですけど、本作の主役はコール・ハウザーで、ウィリスはハウザー演じる元兵士の三兄弟をサポートするベテラン捜査官役。なんですが、最後の美味しいところだけはちゃっかり持って行ってました。
さすがはウィリスw
ざっくりストーリー紹介
冒頭、ウィリス演じるベテラン捜査官エイヴリーと女性捜査官が女性を誘拐し売りさばく人身売買組織のアジトに踏み込むところからスタート。
すったもんだアクションシーンの末に、ビルから落ちそうになっている敵を見殺しにするところから、エイヴリーがこの組織をいかに憎んでいるかがわかります。
画像出典元URL:http://eiga.com 女性捜査官に「落としたの?」と聞かれ「まさか」とシラを切るウィリス
一方、PTSDで平和な生活に馴染めない退役軍人のデクラン(コール・ハウザー)と、結婚して幸せいっぱいの退役軍人ブランドン(ショーン・アシュモア)は、人身売買組織に誘拐された弟ローマン(アシュトン・ホームズ)の婚約者を救おうと銃撃戦を展開するも救出失敗。
「警察なんぞに任せておけない」と三兄弟は武装して人身売買組織を相手にドンパチを繰り広げるのだが……。というストーリーでした。
「ローリング・サンダー」+「ダーティーハリー」?
デクランとブランドンは、子供の頃に弟と婚約者(婚約者は幼馴染)を追いかけるいじめっ子をフルボッコにする正義感の強い兄弟で、当然のように兵役につき(多分)湾岸戦争帰りの元軍人。
ブランドンの方はその後美人の嫁さんと結婚して幸せになったものの、デクランの方ははPTSDで苦しみ、平和な生活に溶け込めずにいるんですね。
そんな時、バチェラーパーティー(結婚前夜にハメを外すパーティー)中に誘拐された、弟ローマンの婚約者を救おうと人身売買組織と銃撃戦になったデクラン。
ここで火が付いたデクランは、渋るブランドンを説き伏せ、弟ローマンに即席の訓練をして、兄弟3人で人身売買組織相手に「戦争」を始めるわけです。
敵と戦うデクランは非常に生き生きしていて、婚約者を救いたいっていうよりも、“戦争の理由”が出来てイケイケドンドンヒャッハー状態。心なしか嬉しそうにさえ見えます。
「こんな映画どこかで…」と思い返したら、ちょっとだけ「ローリング・サンダー」に似てるんですよね。
ちなみに映画「ローリング・サンダー」は、
ベトナム戦争で過酷な捕虜生活を体験した男が、帰国後、平和の中で自分の居場所を失ってしまうが、メキシコから来た強盗集団に妻子を殺され自身も片腕を失うという理不尽な暴力に遭ったことで、復讐という闘争の中にカタルシスを求める。(ウィキペディアより)
という内容。
もしかして、本作の監督ブレット・ドノフーは、本作で現代版「ローリング・サンダー」がやりたかったんじゃないかって思ったりしました。
主人公が全てを失うことで強盗集団相手に戦争を始める「ローリング~」とは逆に、本作ではデクランが始めた「戦争」によって大きな代償を支払うことになるっていうオチも中々良かったです。
一方、デクランに「わしら警察が彼女取り戻しちゃるけ、お前らは家で大人しくしとりんさいや」と大見得を切ったウィリスは、警察上層部の圧力で敵組織に手出しが出来ない状態に。そこで、こっそり三兄弟をサポートするも……となり、結局警察に愛想を尽かして辞めちゃったりします。
こっちはなんかこう、ほんのりダーティー・ハリー風味って感じでしたよw
まぁ、(低予算だからかもしれませんが)、全体的にテレビ映画っぽいなーって思ったし、途中若干ゴチャゴチャしてる部分もあったけど、銃撃シーンもど派手で90分と程よい長さなので、(ウィリス主演ではないけど)アクション映画として、まぁまぁ楽しめましたねー。
興味のある方は是非!
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