ぷらすです。
今回ご紹介するのは、あの「ワイルド・スピード」シリーズの人気キャラ、ルーク・ホブスとデッカード・ショウが主人公のスピンオフ作品『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』ですよー!
いまやハリウッドを代表するニ大ハゲマッチョ、ロック様ことドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムがW主演、しかもバディ映画ですからね!
これはもう、ワイスピファンならずとも注目の作品だと思うし、僕もワクワクしながら観に行ったんですが、結論から言うと正直物足りなさが残る出来でしたねー。
というわけで、今回はまだ公開されたばかりの作品なので、出来るだけネタバレしないように気をつけて書きますけど、これから本作を観る予定の人やネタバレは絶対に嫌!って人は、先に映画の方を観てから、この感想を読んでくださいね。
いいですね? 注意しましたよ?
画像出典元URL:http://eiga.com
概要
世界的ヒットを記録してきたアクション『ワイルド・スピード』シリーズの通算9作目。元FBI捜査官のルーク・ホブスと元MI6エージェントのデッカード・ショウが組み、敵に立ち向かう。監督は『デッドプール2』などのデヴィッド・リーチ。ホブス役のドウェイン・ジョンソン、ショウ役のジェイソン・ステイサムのほか、敵役として『マイティ・ソー』シリーズなどのイドリス・エルバらが出演する。(シネマトゥディより引用)
感想
ハリウッドが誇る2大怪獣が共闘!
今やハリウッドを牽引する2大アクションスター、ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサム。
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後の作品では、片や巨大ゴリラと組んで怪獣2匹を退治し、片やナイフ1丁で超巨大ザメを屠る。そんな最強の二人が初めて共演を果たしたのが「ワイルド・スピード」シリーズ7作目となる「~ SKY MISSION」です。
あのロック様とステイサムの共演。しかも直接対決ということでそれはもう大興奮したものですよ。
プロレス仕込みのパワーファイトが売りのロック様と、カンフーベースのアクションを繰り出すステイサム。
仮面ライダーで言えば技の1号(ステイサム)、力の2号(ロック様)、怪獣映画で言えばゴジラ(ロック様)対キングギドラ(ステイサム)。
続く前作「~ICE BREAK」ではお互い敵対しながらも共闘してシャーリーズ・セロンの野望を打ち砕き、そして本作で(スピンオフながら)ついに二人がメインを張る事になったんですね。
しかも今回の敵は「ダークタワー」「パシフィック・リム」「マイティー・ソー」シリーズでもお馴染みイドリス・エルバですからね。
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アクション映画好きとしては期待せずにはいられない作品というわけです。
荒唐無稽、支離滅裂なストーリー
映画冒頭、MI6女性エージェントのハッティ(ヴァネッサ・カービー)は、任務中に謎の男ブリクストン(イドリス・エルバ)の手に、世界を危機に陥れるウィルスを渡さないため、自分にウィルスを注射して逃走します。
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一方、ロサンゼルスで娘・サマンサと暮らす元DSS特別捜査官のルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と、ロンドンで優雅な生活を送る元MI6エージェントのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)は、CIAから“仲間を殺してウィルスを奪ったハッティ”の捜索を以来されるんですね。
互いを嫌っているホブスとショウは、コンビを組む事を断固拒否するも、ウイルス回収を最優先するため、やむなくコンビを組む事に――というストーリー。
ちなみに、MI6のハッティのフルネームはハッティ・ショウ。
デッカードの妹です。
そして、ウィルスを手に入れるため3人を執拗に追うブリクストンは、“人類救済”を掲げてウィルスによって弱者や自分たちに逆らう者たちを抹殺しようと企むカルト集団エティオンのメンバーで、エティオンが作り出した“強化人間”(というか実質サイボーグ)なんですね。
………いや、ちょっと色々分からないことだらけで、どこから突っこめばいいのか。
まず、エティオンなる組織が人類を改造し進化させようとしていて、弱者や自分たちに逆らうものを抹殺しようとしている。ここは分かる。
でも、ウィルスを拡散したら人類絶滅しちゃうんだよね?っていう。
さらに、ハッティはウィルスを敵の手から守るため自分の体に注入するわけですが、まぁ、注入から発症拡散まで72時間の猶予があるってのはいいとして、体からウィルスを取り出す方法ってのが、謎の装置で血液からウィルスだけを吸い出すっていう無茶苦茶な設定。何か色々理屈はつけていたものの、いや、何かもう何でもアリかよっていうね。
まぁ、100歩譲ってそこはいいとして、中盤に出てくるエティオンの基地?が超でかいうえに、そのバカでかい基地を使って何をしているのかもよく分からないのです。
しかし、組織としての力はかなりあるようで、情報捜査でハッティやホブズ&ショウをあっという間に犯罪者に仕立てあげたり。
それに対して3人は、謎の技術で別人になりすまして普通に移動したりするし、あれだけ目立つ2人を見ても、だれもホブス&ショウとは気づかない。
なので、3人が指名手配されていてもまったく緊張感が生まれないのです。
なんか小学生男子が思いつきで書いたストーリーみたいなんですよねーw
具体的に敵がどういう組織で何をしようとしているかの詳細はまったく考えてなくて、場当たり的に雰囲気だけで乗り切ろうとしてるというか。
まぁ、それを言い出したら「ワイスピ」全部、そんな感じではあるんですが、ただね、確かに荒唐無稽ではあるけど、最低限のリアリティーラインや理屈、最低限の説得力はあって、だからこそ車で巨大金庫を引っ張り回しても、車でスカイダイビングしても、車で潜水艦に勝っても、(その無茶苦茶さにゲラゲラ笑いながらも)物語に乗れたんですよね。
ところが、本作は最初から最後まで全部雰囲気だけで乗り切ろうとしてるので、上手く物語には乗れないんですよ。
アクションシーン
とはいえ、ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムW主演の映画なんだから、大事なのはアクションでしょ。って話で、じゃぁ肝心のアクションはどうかと言えば、まぁ、ワイスピだなと。
いや、面白いんですよ。
ホブスとデッカードそれぞれのアクションを対比で見せたり、街中や敵の基地での大迫力のカーチェイスとか、クライマックスの車とヘリの綱引きとか。
確かに面白いんだけど、どれもワイスピで見たようなアクションで、そうなると逆にドムたちチームの仲間がいないのが物足りなく感じてしまうというか。
ホブズ&ショウの二人の物語なのだから、むしろワイスピでは観れないような独自のアクションを期待していただけに、ちょっと残念でした。
ホブス家&ショウ家
そんな本作はホブスとショウの“ファミリー”の物語になっています。
この場合の“ファミリー”は、ワイスピシリーズの「擬似家族」的ファミリーではなく、血の繋がった「家族」のこと。
前作でも登場した刑務所に収監されているデッカードのママ、マグダレーン・ショウ(ヘレン・ミラン)と妹のハッティ、対してホブスは愛する娘サム(エリアナ・スア)とLAで暮らしているけど、実はある確執から実の家族には長年合っていない事が明らかになります。
そんなホブスたちがピンチに陥った時に頼るのが、サモアに住む実の家族なんですね。
画像出典元URL:http://eiga.com / 鈍器で敵と戦うホブス一族のみなさん
本作の原題は「ホブス&ショウ」
これはそのまま、ルーク・ホブスとデッカード・ショウ二人の物語という意味ですが、もう一つホブス家とショウ家の物語というダブル・ミーニングなのかなと思いました。
ラストで、娘のサムとホブスママ(ロリ・ペレニース・ツイサーノ)が初めて抱き合うシーンは、思わずウルっときてしまいましたよ。
というわけで、個人的には期待通りとはいかず、正直残念な部分も多い作品でしたが、もちろん楽しい部分も沢山あったし、あの俳優もCIA役で登場しドウェイン・ジョンソンと絡んでいたりして、「これはもしかしてワイスピファミリー入り?もしくは“あの映画”にドウェイン・ジョンソンが出る伏線?」なんて今後が楽しみになりましたよ。
興味のある方は是非!!
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