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「クローバーフィールド/HAKAISHA」(2008) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2008年の「ディザスタームービー(災害パニック映画)」
クローバーフィールド』ですよー!

実は僕、本作と2011年日本公開された『モンスターズ/地球外生命体』を混同しててて、すっかり観た気分でいたんですが考えてみたら今回が初見でした。
(〃ω〃)>

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画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp/

概要

突如、巨大生物がニューヨークを襲う様子を、逃げ惑う人々のカメラ視点で描いた擬似ドキュメンタリー形式のパニックムービー。

2500万ドルという(ハリウッドでは)低予算にも関わらず、アメリカでは公開3日間の興行収入が4000万ドルを超え、1月公開作品では歴代トップの成績となった。
制作は、JJ・エイブラムス・ブライアンパークが代表者を務めるバッド・ロボット・プロダクションズ。
監督は、『猿の惑星:新世紀』のマット・リーヴス

あらすじ

日本への栄転が決まったロブ(マイケル・スタール=デヴィッド)を祝うパーティーの最中、突如轟音が響き地震のような揺れが起こる。
状況を把握しようと、ビルの屋上に上った彼らが見たのは、炎に包まれるニューヨークの様子。そして見たこともない巨大生物の姿だった。

 

感想

本作は簡単に言えば、「襲われて逃げ惑う人たちの目から見た怪獣」映画です。
ただ、怪獣に襲われた恐怖の様子を“たまたま“ビデオカメラに収めたという体(てい)で描いていいて、基本ずっと登場人物が逃げ回るだけの映画なので、いわゆる日本の「怪獣映画」をイメージして観てしまうと肩透かしを食らうかもしれません。

個人的には、「怪獣映画」というより、「ディザスタームービー(災害パニック映画)」の色合いの方が強いような気がしましたねー。

9.11ショック

製作のJJ・エイブラムスは否定してますが、2001年の「9・11」が本作の下地になっている事は間違いありません。
なのでアメリカの人々にとって本作は、よりリアルな恐怖やショックを伴った映画なんじゃないかと思います。(日本人にとっての3・11のような感じ)

そのへん日本人の僕らとは、恐怖の度合いにかなりの温度差があるんじゃないかなーなんて思いました。逆に日本人はかなり冒頭で本作を『怪獣映画』として認識しちゃって割と冷静に観ちゃうような気がします。

テーマがハッキリしないモヤモヤ感

一応、ドキュメンタリーというか、素人がたまたま撮影した映像という体で流される本作ですが、その割にはしっかり作り込まれちゃってるなーと感じました。

設定では、主人公ロブとヒロインのベス(オデット・アナブル)のデートを撮影したビデオに、うっかりパーティーの様子を上書き録画してしまうんですが、怪獣に襲われた衝撃?で、所々元のデーターが残ってるんですね。

それが2人の関係性の説明にもなっているんですが、いい感じの場所でこのデーターが差し込まれることで劇映画感増し増しで、POV映像によるリアルな恐怖は薄れちゃう気がしました。

それは幸せだった日常と突如襲いかかる理不尽な非日常の対比を狙ってるんでしょうし、劇映画的な見やすさを良しとする人もいるんでしょうけど、個人的にはもっとパニック状態の街や混乱する人々の様子を細切れに観せるほうが、恐怖観はグッと増したんじゃないかなーと。

あと、生きてるか死んでるかわからない元カノを助けるために、ひたすら危険地帯に(仲間を巻き込んで)突っ込んでいくロブや、そんなロブについていく仲間たちに、正直、感情移入出来ないんですよね。
そうしないと物語が進まないから仕方ないのは分かるんですけどね。
正直、自己中なロブの言動にずっとイライラしっぱなしでしたw
あと、ビデオ係でもあり影の主役とも言うべきハッド(T・J・ミラー)の扱いが悪すぎるしねw

文化の違い?

本作を観て感じたのが、日本人とアメリカ人の感覚の違いです。
本作で登場する怪獣には無数の寄生生物がついていて、そいつらが人間を襲うという描写があります。
そして、そいつに“噛まれる“とウイルス的なものに感染して死んでしまうという設定。
で、ロブと仲間たちも、寄生生物に追いかけられたり襲われたりするんですが。

僕は、この件(くだり)が、なんか「エメリッヒ版のゴジラ」っぽいなーって思いました。エメリッヒ版ゴジラでは、無数に産み付けられた『ゴジラの卵』が次々と孵化してほぼ人間大のゴジラの子供たちが次々と人間を襲うというシーンがあるんですね。

あと、「ジュラシックパーク」でも、人間大の小さな恐竜に襲われるシーンもありますよね。

つまり、アメリカの人にとっては、巨大な何かに蹂躙されるより、人間とほぼ同サイズのモンスターに襲われるほうが、より恐怖にリアリティーを感じるのかなと思ったり。

そのへんは、日本とアメリカの宗教観や歴史、文化の違いなのかもしれません。
僕なんかは、この寄生生物が入ってくると、恐怖の焦点がボケて映画全体が散らかっちゃう感じがしたんですが、アメリカの人にとっては集団で襲いかかる等身大のバケモノの存在は必要不可欠なのかも。

いや、面白いんですよ?

とまぁ、文句は色々あるものの、観ている間は本当にハラハラするし面白いんですよ。
特に怪獣が出現したあと、パーティーの行われるアパートから逃げ出したロブたちの目の前に、吹き飛ばされた自由の女神の頭が転がってくるシーンはグッときましたし、エンディング曲なんかは、明らかなゴジラオマージュだったり、随所に怪獣映画に対するリスペクトも感じられました。

何より、怪獣映画を一市民の視点から描くという発想は、凄く面白いですしね。
あとは、本作を『怪獣映画』として観るか、『パニック映画』として観るかで、感想は変わってくるんじゃないかって思いましたよ。

興味のある方は是非!!

 

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