今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

「エージェント・ウルトラ」(2016) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2015年製作の米アクションコメディー映画『エージェント・ウルトラ』ですよー!
予告を観たときに何か面白そうだったので、観てみましたー。

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/80332/poster2.jpg?1444183394
画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

かつてCIAが極秘で行っていたと言われるマインドコントロールプログラム「MKウルトラ計画」を題材にした、アクションラブコメ映画。

コンビニのバイトで稼ぎ、妄想とドラッグを楽しみに毎日をのらりくらりと生きているダメ男マイク・ハウェル(ジェシー・アイゼンバーグ)は、彼の身を案じてくれる優しい彼女フィービー・ラーソン(クリステン・スチュワート)を愛していた。

そんなある日、コンビニにやってきた中年女性に、謎の言葉を聞かされたマイク。
女性が帰った直後、自分の車を荒らす二人組に注意すると、二人は突然マイクに襲いかかる。しかし、それまで何もしていなかったはずのマイクは、瞬く間に二人の命を奪ってしまう。

監督はニマ・ヌリザデ。脚本は「クロニクル」のマックス・ランディス

 

感想

本作は、確か日本公開時にテレビ番組で紹介してたのを観て、面白そうだなーって思ったんですよね。
で、TSUTAYAでレンタルが開始されたので早速観てみることにしました。

感想をざっくり一言で言うと「良くも悪くも大味な映画。でも嫌いじゃない!」って感じでしたよ。

MKウルトラ計画

本作のストーリーの主軸となるウルトラ計画。
劇中では、犯罪者を対象にCIAが極秘裡に行っていた実験で、ざっくり言うと洗脳でスーパー諜報員を作るっていうトンデモ設定なんですが、実はそのベースになっているのが、1950年代初頭から1960年代末まで、CIA科学技術本部とタビストック人間関係研究所が秘密裏に実際行っていた、洗脳実験「MKウルトラ計画」なんだそうです。

ざっくり言うと、被験者の同意なく、薬物や超音波、拷問や洗脳の研究をしていたっていう映画よりも非道い計画だったらしいです。

深夜アニメ的

そんな「ウルトラ計画」は被験者の精神に異常が多発したため凍結され、被験者だったマイクは記憶を消され、アメリカの田舎町でドラッグと妄想、そして彼女フィービーとイチャイチャするボンクラとして生活しているんですね。
そんな彼の抹殺計画がCIAで持ち上がり、その計画を阻止しようと町にやってきたウルトラ計画の元責任者のヴィクトリア・ラセター(コニー・ブリットン)によって覚醒したマイクが、同じくウルトラ計画でスーパー兵士となった『タフガイ』やCIAを相手に戦うという物語。
本作を観ながら僕が思ったのは「なんか、深夜アニメっぽいなー」と。

・一見優しいだけが取り柄のボンクラだけど、実は超スゴイ能力を持っている主人公と、そんな彼を母親のように優しく支える彼女。

・理由はよくわからないですが、殺されようとしている主人公を助けるため、組織に背いて彼を覚醒させる女性。

・同じ実験で殺人マシーンになった兵士“タフガイ“と、自分の心を持ったまま敵と戦う“特別“な主人公。(超強い)

 

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/80332/gallery/sub3_large.jpg?1444964772

画像出典元URL:http://eiga.com/ 覚醒直後の主人公マイク

…………ね? 深夜アニメっぽいでしょ?

主人公を高校生にして、ヒロインを幼馴染みにしたら、そのまま深夜アニメに使えそうな設定……っていうか、そんなアニメ死ぬほど観てきたわー(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ っていうw

そう考えると、本作もティーン向けに作られた映画なのかもしれませんねー。

ただ、深夜アニメなら、約30分x12・3話でじっくり描くような物語も、本作は96分。約1時間30分です。

なので、矢継ぎ早な展開で、深夜アニメの(ダイジェスト)劇場版って感じでした。

ド派手な映像

ただ、映像的には銃撃戦や格闘シーン、爆破シーンなど「おー、お金かかってんなー」と思うとにかくド派手なシーンの連続なので、観ていて退屈はしないメジャー感はあります。

ただ、あえて言えば、主人公マイクの覚醒前と覚醒後の身体能力の差が分かりにくいかなーなんて思ったりもしました。
もちろん、その違いを見せるシーンはあるんですが、もうちょっとケレン味のある斬新なアクションだとグッと面白くなったような気がしますねー。

物語やキャラクターもわりとベタで、新鮮味はないですしね。
特に後半のホームセンターの格闘シーンなんかは、「お、これは“イコライザー“的なホームセンターの売り物を使ったアクションが見られるのかな」と期待した分、ちょっと肩透かしを食らった感じ。

花火のシーンはフリも効いてたし、絵的にもカッコ良くてグッと盛り上がったんですけどねー。

主人公&ヒロインのキャラクターに助けられていた

そんな感じで、全体を通して観ると、良いところも悪いところもあるっていうか、若干雑さや大味さが目立つ作品ではあるんですが、それらがそれほど鼻につかなかったのは、主人公マイクとヒロインのフィービーのキャラクターがあったからじゃないかと思いました。
マイクの覚醒後も間の抜けてるところや、献身的ともいえるくらい一途なフィービーに、段々萌えてくるんですよねーw
こう、なんか応援したくなるっていうか憎めない感じ。

そういう意味では、キャラ萌え映画と言えるのかもしれませんし、この二人のキャラがハマらない人にはつまらなく感じてしまうかもしれません。

ともあれ、あまり期待しないで観れば、結構楽しめる面白い映画ですし、内容的にも時間的にも、気軽に観るには丁度いいんじゃないかと思いますよー!

興味のある方は是非!!