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「君の名は。」(2016) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、現在大ヒット中のアニメ作品『君の名は。』ですよー!

超期待して劇場に観に行ったスーサイド・スクワッド』がアレ過ぎたので、こうなったら大評判の本作で口直しじゃーい!ヽ(`Д´)ノ  と観てきました。

というわけで、既に周回遅れではありますが観てきた感想を書こうと思います。

で、まだ劇場公開中の作品なので、出来るだけネタバレしない方向で感想を書きますが、もしもまだ『君の名は。』を未鑑賞でこれから観に行くという方は、映画を観た後にこの感想を読んでくださいませー。

いいですね? 注意しましたよ?

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画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

前作『言の葉の庭』から三年ぶりとなる新海誠監督の最新作。
新海作品としては始めての製作委員会方式を取り、前作は全国23館だったのに対し、本作では全国約300館で公開された。

東京四谷に暮らす男子高校生の立花瀧(神木隆之介)がある朝目を覚ますと、飛騨の山奥にある『糸守町』に暮らす女子高生、宮水三葉(上白石 萌音)になっていた。
一方、三葉の方は瀧に。
翌朝目覚めると元に戻っていたことから、ただの夢だと思っていた二人だったが、周囲の証言などから、二人は本当に体が入れ替わっていたと気づく。

最初は混乱していた二人だったが、何度も入れ替わるうちに、お互いの生活に支障をきたさないようルールを決め、入れ替わり生活を送るようになる。

それなりに刺激的な日々を二人が楽しみ、お互いに惹かれ始めた矢先、突然、瀧は三葉と入れ変われなくなってしまうのだった。

瀧役には人気俳優の神木隆之介、三葉役は女優で歌手の上白石 萌音が務める。

 

感想

僕が新海監督の作品でちゃんと観たのは、彼がほぼ一人で作り上げた約25分の短編アニメ『ほしのこえ』だけっていう、いわゆる新海誠弱者でして。

なので、その後の作品は違うのかもしれませんが、『ほしのこえ』で個人的に「この監督とは合わない」って思ったんですよね。

もちろんアニメ作品としてのクオリティーはすごく高かった(ほぼ一人で作ってる事を考えればとんでもない)んですが、ストーリーはいわゆるセカイ系ってやつで、ちょっとKeyのゲームっぽいなーなんて思っちゃって。
なんていうかこう、あの閉じた世界観が当時の僕には少しキツかったんですね。

で、そのまま新海監督の作品を避け続けていたので、正直、本作も受け付けないんじゃないかと心配してたんですが、実際観てみるとそんな事は全然なくて、とても面白い作品でしたよ!!

新海監督の『匂い』を残しながらも、エンターテイメントに昇華した作品

しつこいようですが、僕が観たのは『ほしのこえ』と本作だけなので、感想もこの2作を比較した感じになっちゃうんですが、僕の感じる新海監督作品の匂いを上げるとしたら、写実的で美しい背景美術、時空を超えた片思い、乙女感なのかなと。

本作でもこの匂いは残ってるものの、『ほしのこえ』で感じた内にこもる世界の狭さはなく、瀧と三葉がちゃんと世界と向き合ってる感じがしました。

あとコメディーシーンや、クライマックスの盛り上がり演出も素晴らしくて、きっちりエンターテイメントしてるじゃん! と思いましたねー。
特に冒頭、例のシーンでは、
「うんうん、揉むよなー! 分かる分かる!」と一気に瀧に感情移入してしまいましたよw
あと、もみもみのシーンでの、大きすぎず小さすぎず、硬すぎず柔らかすぎずなおっぱい描写に、新海監督との距離も一気に縮まったような気がしましたよ

そして、入れ替わりに気づいた二人が距離を縮めていくシーンから、突然入れ替わりが出来なくなるまでのシーンを、音楽とカットの繋ぎでテンポよく見せていくところや、「ある真相」にたどり着いた瀧が、何とか事態を解決しようと奮闘する疾走感あふれるクライマックスも、観ていてグイグイ引き込まれていきました!

もちろん全体を通して観れば、ところどころ「あれ?」ってなっちゃうおかしな部分も結構あるんですが、そういう細かいノイズは物語全体のテンポのよさや、キャラクターの魅力でほとんど気にならなかったですねー。

神木隆之介上白石萌音の好演

そんな本作の魅力を高めているのが、主役の神木隆之介上白石 萌音の好演じゃないかと思います。

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特に神木くんの乙女演技は、本作を見た誰もが認める素晴らしい演技だったんじゃないでしょうか。僕も不覚にも萌えてしまいました

その後、物語が盛り上がっていくにつれ上がっていく二人の熱演に引っ張られ、観ているこっちのテンションもグイグイ上がって行きましたよー。

ラストの蛇足感が……。

ただ、不満があるとすればあのラストですかねー。
正直、最後のセリフの取って付けた感は否めないし、せっかくそれまで物語とリンクするようにグングン上がっていた僕のボルテージも、ラストのシークエンスで冷めてしまうというか。
別に悪い終わり方ではないし、あのラストで感動した人も沢山いると思うんですが、それまでの展開が良かった分、個人的には蛇足だなーと思っちゃたんですよね。

もうちょい手前でサラッと終わってた方が、観客にも余韻が残ったんじゃないかなー? なんて思ったり。(〃ω〃)>

とはいえ、僕がこれまで新海監督に持っていた偏見を軽く吹き飛ばしてくれるくらい、十二分に面白いエンターテイメント作品でした!

興味のある方は是非!!