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看板に偽りあり?「リディック:ギャラクシー・バトル」(2014)*ちょいネタバレあり

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、みんな大好きヴィン様ことヴィン・ディーゼルの「リディック」シリーズ第3弾、『リディック:ギャラクシー・バトル』ですよー!

このブログでは第1作「ピッチブラック」と続編「リディック」を後追いで観て感想を書きましたが、やっと最新作に追いつきましたねー。

あと、今回はちょいネタバレありで書いていきますよー。

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

ヴィン・ディーゼル主演によるSFアクションの第3弾。圧倒的戦闘能力を誇る極悪人リディックが、凶暴なモンスターがひしめく惑星から脱出を図る姿を賞金稼ぎたちとの戦いを交えて活写する。監督と脚本は前2作も手掛けた、『パーフェクト・ゲッタウェイ』などのデヴィッド・トゥーヒー。『スター・トレック』シリーズなどカール・アーバン、『コロンビアーナ』などのジョルディ・モリャら、実力派が共演する。モンスターや賞金稼ぎが入り乱れるバトル描写に加え、リディックの過去が絡む物語も見ものだ。

ストーリー:ネクロモンガー族の最高位に就くも、司令官ヴァーコ(カール・アーバン)の策略によって見知らぬ惑星に置き去りにされたリディックヴィン・ディーゼル)。灼熱(しゃくねつ)の大地がどこまでも広がり、凶暴な水棲(すいせい)エイリアンが牙をむく、この星からの脱出を決意した彼は無人のシェルターで発見した非常用無線を発信。それに釣られてお尋ね者である自分を捕らえようと惑星に降り立った賞金稼ぎたちの宇宙船を奪おうとする。激しい攻防を繰り広げる賞金稼ぎ軍団とリディックだが……。(シネマトゥディより引用)

感想

ピッチブラック」の続編

このシリーズ、第1作「ピッチブラック」では、宇宙船の事故によって不時着した惑星で生き残ったメンバーが、凶悪生物相手にサバイブするっていう、「エイリアン」的なSFホラーサスペンスでした。

続く第2作「リディック」では、リディックの過去と出自を明らかにする物語で、全宇宙征服を企む狂信的集団ネクロモンガーとリディックの闘いを描いた壮大なスペースオペラ? で、前作とはまったくテイストの違う英雄譚になっていたんですね。

多分、1作目が当たって予算もついたのでやりたかった事をやろうとしたんだと思うんですが、正直「おいおい風呂敷広げすぎじゃね?」と思ったし、ネタバレになりますが敵の大将を倒して自分がネクロモンガーの大将になっちゃうオチには、この後いったいどうやって続きを作るつもりなのかとビックリしましたよ。

そして「リディック」から10年ぶりとなる第三弾の本作は、あっさりネクロモンガーの罠にハマり、知らない惑星で死にかけてるところから物語がスタートします。

なので、ネクロモンガーの出番はリディックの回想(数分)で終了。

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画像出典元URL:http://eiga.com / ネクロモンガーは回想でちょこっと登場するだけ

その後リディック無人惑星0円生活」が始まります。

傷を治しつつ、襲い来る凶悪生物と闘い、釣りをして、拾った子犬を育ててと、スローライフを満喫するリディック

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画像出典元URL:http://eiga.com / ワンコ一緒にと無人惑星でスローライフを満喫するリディック

しかし、嵐が来ると、地下に眠る大量の凶悪生物が活動し始める事を察したリディックは、惑星内にあった無人のシェルターを発見し、惑星脱出のために非常用ビーコンで、賞金稼ぎを呼び寄せて宇宙船を奪う計画を立てるのだが……って、
これピッチブラックじゃね?

そう、ここから先は、第一作「ピッチブラック」とほぼ同じストーリーが展開するんですねー。

つまり、第2作のネクロモンガーとのアレコレは一旦脇に置いておいて、第1作の続編にしたわけです。
っていうか、ほぼ「焼き直し」と言ってもいいくらい既視感のある内容が続くんですけどね。(´ε`;)ウーン…

まぁ、そうは言っても第〇作を無かったことにするシリーズものは珍しくないし、そういう事もあるだろうとは思うんですが、ここで問題になるのがタイトル「~ギャラクシー:バトル」です。

看板に偽りあり

もし、前作を観た人がタイトルを見たら、絶対「ネクロモンガー相手に、リディックが大立ち回りを演じるんだな」って思いますよね。

なのに、実際はただの無人惑星(の小屋の中で)でまんまと釣られてやってきた賞金稼ぎ相手にリディックがすったもんだするだけの映画かよ! と。

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画像出典元URL:http://eiga.com / まんまと釣られた賞金稼ぎのみなさん

ただ、これは別に本作のスタッフが悪いんじゃなくて、多分、日本の宣伝部の人が勝手につけた放題なんですよね。(原題は Riddick)

まぁ、宣伝部の人も映画を売るのが大変だと思うし、あまりイチャモンはつけたくないですが、この邦題はさすがに「いかがなものか」と思いましたねー。

1作目の焼き直し

じゃぁ、肝心の映画は面白かったかと言えば、正直(´ε`;)ウーン…って感じで。
リディックが賞金稼ぎを呼び寄せる部分以外は前述したようにほぼ前作の焼き直しみたいな内容だし、リディックの最大の特徴である「瞳」もまったく機能してないですしね。(っていうか明るいところで普通に裸眼でいるし)

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画像出典元URL:http://eiga.com / 既視感のある展開

「ピッチ~」で死んだアイツのオヤジを登場させ、ラストの展開を変えて1作目との対比にする展開は一応納得はするけど、それほど上手いっていうわけでもなく。

唯一、ワンコを殺したゲスい賞金稼ぎにリディックが復讐するくだりは、スッキリしましたけどね。

(ちなみに本作公開の一年後、同じくワンコを殺したギャングに復讐する「ジョン・ウィック」が公開されます)

おそらく巨額の予算をかけた前作が大コケした(らしい)ので、もう一度低予算作品で仕切り直しみたいな感じなのかと思うんですが、正直、評価の高かった1作目の劣化版みたいな印象は否めないなーと。

その割に、続編やスピンオフのドラマ化の噂もあるっぽいので、一定数のコアなファンはいるのかもですが、個人的にはストーリーや設定が行き当たりばったりな感じで、どうも乗れないんですよねー。

特にリディックの瞳は確か、暗闇でも見えるけど、その分光に弱いっていう設定のはずなんですが、2作目以降はその設定は、ほぼ有名無実化してますしねー。

そもそもヴィン様はリディックに向いてない問題

あと、前作の感想でも書きましたが、個人的には孤高で陰性のアンチヒーローであるリディックというキャラクター自体が、ヴィン様に向いてない気がするんですね。

彼の当たり役って、「ワイルドスピード」のドミニクにしても、「トリプルXのザンダー」にしても、敵も仲間に取り込んでファミリーにしちゃうリーダー的資質の部分で、それって多分、ヴィン様自身の陽性なキャラクターが投影されてるから、荒唐無稽なキャラ設定にも実在感があるんだと思うんですよね。

つまり「地元密着型のマイルドヤンキー」感こそがヴィン様の魅力なわけで、リディックの「ぼっちの流れ者」みたいな陰性のキャラはあまり馴染まないっていうか。

なので、今後本当に続編が作られるなら、宇宙のワルを束ねたリディックが自慢の宇宙船を駆って、全宇宙を支配するネクロモンガーを相手に戦うみたいなストーリーにしていくのがいいかもですね。それこそタイトルは「リディック:ギャラクシー・バトル2」にして監督はジャスティン・リンで……って、
それワイルドスピードや!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ (セルフツッコミ)

興味のある方は是非!

 

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