ぷらすです。
今日、劇場に見に行ってきましたよ。
「ワイルドスピード/ジェットブレイク」をね!
いやー、間にホブス&デッカードW主演のスピンオフを挟んでいるとはいえ約5年ぶりのシリーズ最新作は、最初から最後まで見せ場山盛りアクション全部乗せって感じでしたねー!
画像出展元URL:http://eiga.com
概要
人気カーアクション『ワイルド・スピード』シリーズの9作目。主人公ドミニクと苦楽を共にしてきたファミリーの絆を揺るがす新たな試練が描かれる。ドミニク役のヴィン・ディーゼルをはじめ、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースターらおなじみの面々が集結し、『ワイルド・スピード ICE BREAK』に出演したシャーリーズ・セロン、プロレスラーのジョン・シナらが共演。『ワイルド・スピード EURO MISSION』などシリーズ4作の監督を務めたジャスティン・リンがメガホンを取る。(シネマトゥディより引用)
感想
ワイスピ・クロニクル
2001年公開の「ワイルドスピード」から約20年をかけシリーズ9作目となる本作は、本来昨年公開の予定がコロナ騒動で1年延期され、また劇中の人気キャラ・ホブス&デッカードW主演のスピンオフ作品「ワイルドスピード/スーパーコンボ」(2019)を挟んだとはいえ、前作「ワイルド・スピード/ ICE BREAK」(2017年)から約5年ぶり。まさにファン待望の新作になります。
今でこそマッスルカ―やスポーツカーを使ったド派手過ぎるおバカアクションが売りの本シリーズですが、2001年の第1作は低予算ではないけど今ほどビックバジェットでもなく、わりと中規模でストーリーもしっかり練られた硬派な映画という印象でした。
続く第2作「ワイルド・スピードX2」(2003年)では主役の一人ドミニク・トレット役のヴィン・ディーゼルと監督のロブ・コーエンが降りたことで、もう一人の主役ブライアン・オコナー役のポール・ウォーカーを単独主演にジョン・シングルトン監督で制作するも、前作ほどのインパクトや面白さには届かず。
3作となる「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」(2006)では、ヴィン・ディーゼルに続き、ポール・ウォーカーら前作までのメインキャストを確保できなかったことから、舞台を東京に移して独自の文化「ドリフト」にスポットを当てた作品を制作。
ここで初めて、後に6作目までシリーズを牽引することになるジャスティン・リン監督が初登板するんですが、そもそも主役の二人が出ない「ワイルド・スピード」の評価は低く、興行成績もイマイチの結果に。
一方、ヴィン・ディーゼルの方も、この間に出演した主演作がことごとく失敗。
そこで、ジャスティン・リンが監督を続投し、ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースターらオリジナルメンバーが再度集結する形で続く第4作「ワイルド・スピード/MAX」(2009)を公開。評価は割れたものの久しぶりのヴィン、ウォーカーのW主演ということで作品はヒットします。
続く5作目「ワイルド・スピード/MEGA MAX」では、ストリートレースやカーマニア要素はほぼ排して車を使った強盗アクションシリーズに転換。
銃撃戦や乱闘、強盗などのアクションとチームプレイがメインになり、また元プロレスラーで人気アクション俳優の“ロック様“ことドウェイン・ジョンソンがホブス捜査官として初登場した事でも話題に。
そして2013年公開の第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION」では、第4作で死んだはずのドミニクの恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)が実は生きていたり、ドミニカたちがレーシングカーやスポーツカーで戦車と戦うなど、盛りだくさんの内容に。
この勢いのまま製作に入った第7作「ワイルド・スピード/SKY MISSION」(2015)では、監督をジャスティン・リンから「ソウ」シリーズなどのジェームズ・ワンに交代。
ところが、撮影途中で主役格の一人ポール・ウォーカーが突然の交通事故により死亡。
残りのシーンを彼の兄弟などの協力を得て撮影し、また、ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサムら豪華キャスト集結ということで作品はシリーズ最高の興行収入を叩き出し、ここに「ワイルドスピード」シリーズは一つの頂点を迎えるんですね。
ちなみに、ポール・ウォーカーが演じていたブライアンは、劇中ではドムたちと分かれて家族と平穏暮らすことを選んだ(つまり生きている)という設定になっています。
続く8作目「ワイルド・スピード/ICE BREAK」(2017)では、敵役に「MADMAX:怒りのデスロード」のシャーリーズ・セロンを迎え、ついには車で潜水艦と戦ったり、魚雷を素手で掴んで敵に投げつけたりと、何かもう行くところまで行った感じでしたが、前作ほどのインパクトは残せずという印象。
そして、前述したようにホブス&デッカードを主役に据えたスピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」を挟む形で、2021年の今年、ヴィン・ディーゼルと共にワイスピシリーズを支えてきた功労者、ジャスティン・リンが2作品ぶりに監督に復帰して本作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」が製作・公開されたんですねー。
あらすじ紹介
そんな本作のあらすじをざっくりご紹介すると、息子のリトルB(なんとヴィン・ディーゼルの実の息子らしい)と人里離れた田舎で平穏に暮らすドム(ヴィン・ディーゼル)とレティ(ミシェル・ロドリゲス)夫婦のもとに、ある日、チームの仲間テズ(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)、ローマン(タイリース・ギブソン)、ラムジー(ナタリー・エマニュエル)の三人が訪ねてきます。
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と言うのも、彼らの素にCIAのミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)から救難要請が送られてきたというんですね。
どうも、ノーバディーは専用機で超ヤバイ兵器(というかガジェット)を輸送中に襲われたようで、彼らがGPSを辿って墜落場所に着くと、当然のように襲い掛かってきた敵の中に、なんとドムの実の弟ジェイコブ(ジョン・シナ)の姿が。
画像出展元URL:http://eiga.com プロレスラーで俳優のジョン・シナと前作から引き続き登場のシャーリーズ姐さん
ちなみにそのヤバい兵器とは、世界中のコンピューターをハック出来る装置らしく、ジェイコブと仲間たちはそれを使って世界転覆を企んでいるらしい。
ドムと仲間たちは、そんなジェイコブらの計画から世界を守るため世界を駆け巡り――という物語。
うん、まぁ、つまりはいつものワイスピですよw
これは予告編でもバンバン流れているのでネタバレじゃないですが、第9作目にしてドムに弟がいたとか、3作目で死んだハズの仲間ハン(サン・カン)が実は生きてたとか、もう今さら驚きもしませんよ。
画像出展元URL:http://eiga.com すっかりオッサンになったサン・カン演じるハン
ワイスピシリーズでは後付け設定なんて普通だし、死んだハズのキャラは実は生きてた――も当たり前ですからね。
とはいえ一応、今回語られるドムとジェイコブの過去の因縁(の原因)については、第1作で語られてはいるんですが、これは第1作の時点で本作の構想(ドムに兄弟がいる設定)を考えていたわけではなく、多分、本作の設定を考えてる時に第1作で語られた設定を思い出したって感じなんでしょうね。
さらに本作では、第3作「TOKYO DRIFT」の主役ショーン・ボズウェル(ルーカス・ブラック)を始め過去作で登場したキャラクターたちが次々に登場。
画像出展元URL:http://eiga.com こちらもすっかりオッサンになったルーカス・ブラック
さしずめワイスピ版「アベンジャーズ」的なお祭り感満載なんですよね。
というのも、本作はワイスピ最終章三部作の第1作に位置付けられていて、残り2作でワイスピはシリーズの幕を閉じるという事らしいです。
車大喜利ここに極まれり!
さて、そんなワイスピのもう一つの魅力と言えば、ドムが駆るマッスルカ―、ダッジ・チャージャーを始めとしたスーパーカーを使って何が出来るのかっていう、いわば”車大喜利“。
その始まりは多分、第5作「MEGA MAX」で、巨大金庫を二台のチャージャーSRT-8で街中引っ張りまわすというカーアクションからだと思うんですね。
で、これでリミッターが外れたというか、続く「EURO MISSION」ではハイウェイ上で戦車と戦い、第7作「SKY MISSION」では車でスカイダイビング。高層ビルと高層ビルの間をジャンプ、そしてクライマックスでは軍事ヘリを撃破。
あげく「ICE BREAK」では潜水艦と戦闘・撃破するなど、本数を重ねるごとに大喜利はインフレを重ね、そして本作では車でバンジーしたり超強力磁石を使ったり、そしてクライマックスではとうとう――。
と、その先は是非ご自身の目で確かめて欲しいんですが、もうね、さすがに行きつくところまで行きついちゃったっていうか、それ以上はありませんよっていう。
ただ、ここでそれをしたのがテズとローマンってところが、第1作から追っているファン的には熱い展開でしてね。
画像出展元URL:http://eiga.com 古参キャラとしてワイスピを支えるテズとローマン
2人は第2作から登場している古参キャラながら、次々に新キャラが登場する本シリーズでは(元々の資質もあるけど)徐々に脇に追いやられている感じだったんですが、本作では割と序盤からフューチャーされていて、そしてクライマックスではヘタレのローマンがついに男を見せるっていう。
その辺は、やはり4作目~6作目にかけてシリーズやキャラクターをずっと支えてきたジャスティン・リン監督だからこそって感じの展開なんですよねー。
とはいえ、2時間25分はさすがに長すぎるとは思ったりしましたけども。
リアルだからこその迫力
で、本作の白眉でもある超強力磁石を使った街中でのカーチェイスシーン。
予告編でも使われているので観ている人も多いと思うんですが、実はこのシーン、ほぼほぼCGではなく実車を使ってのカースタントなんですよね。
YouTubeで探すと公式で短いメイキングが観られるんですが、走行してる車や停車してる車をワイヤーで引っ張って衝突させたり、跳ね上げ機を使って車を吹っ飛ばしたり。
画像出展元URL:http://eiga.com
もちろんCGは使われてるんでしょうけど、それはあくまでワイヤーを消すとか補助的な役割であって、実はワイスピってシリーズ1作目から、人間と実車によるスタントやアクションにこだわっているし、だからこそ車の質感や質量を伴ったリアリティーと迫力溢れる映像になってるんですよね。
まぁ、さすがにやり過ぎてて毎回笑っちゃうんですけどもw
あと、本作でもブライアンがちゃんと“いる”ことにしてくれているところは、思わずグッときてしまいました。
そんなわけでシリーズも残すところあと2作。楽しみにしたいと思います!
興味のある方は是非!!
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