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若き日のデ・ニーロ&アル・パチーノが熱演「ゴッドファーザー PART IⅡ」(1975)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督の代表作『ゴッドファーザー PART Ⅱ』ですよー!

ずいぶん前に前作を観てから、続編の本作も観なくてはと思ってたんですが、先日TSUTAYAでたまたま目に止まって「そういえばまだ観てなかったなー」とレンタルしてきました。

一言でざっくり感想を言うなら「面白い! でも長い!」ですね。

いくらなんでも200分はさすがにねーw

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

亡き父のあとを継ぎドンとなったマイケルの苦悩と復讐を、父ヴィトーの少年時代からやがて一大ファミリーを築くまでのエピソードを交えて描いた、名作「ゴッドファーザー」の第2作。幼いビトーが青年となり、やがてファミリーを築くまでの物語と、父のあとを継ぎドンとなったマイケルの、父がそうであった頃と全く変わってしまった時代の中でのドンとしての苦悩と復讐の物語を、巧みに交差しながら展開していく。(allcinema ONLINEより引用)

感想

ゴッドファーザー」とは

フランシス・フォード・コッポラ監督が、イタリアンマフィア「コルレオーネファミリー」の親子2代に渡るファミリーの栄枯盛衰と家族模様を3部作で描いた一大叙事詩です。
前作では、マーロン・ブランド演じるドン・ヴィトー・コルレオーネとアル・パチーノ演じる息子マイケルを軸に、家督争いによる裏切りや敵ファミリーとの抗争、コルレオーネ家の栄光と衰退を描き、記録的大ヒット。

続く本作では、前作の前後、若きヴィトー(ロバート・デ・ニーロ)とファミリーを継いだマイケルのエピソードを対比的に描き、シリーズ最高作の呼び声が高い作品です。

ストーリー

本作では、ヴィトーの少年時代から彼が「ゴッドファーザー」になるまでのパートと、ヴィトーを継いでドンとなった自分を裏切り暗殺しようとした犯人を探し、復讐するマイケルのパートを交互に見せていきます。

ヴィトーパートでは、少年時代に故郷シチリア島を牛耳っていたマフィアに、家族を殺され単身NYに逃げてきた過去から、やがて成長した彼がNYで自分のファミリーを作り上げていく様子を。

マイケルパートでは、ヴィトーの後を継いでファミリーのドンになったマイケルが、自分を暗殺しようとした黒幕を探し出し復讐するまでを。

それぞれ、たっっっぷり時間をかけて観せていくんですねー。

辛い少年時代を経て、真面目に働き貧しいながらも妻子と幸せな暮らしをしていたヴィトーが、後の仲間たちと出会って(生活のために)悪事に手を染め、街の顔役として当確を表していく様子と、前作であれほど嫌っていたマフィアの道に入り、次第に家族や仲間を失って孤独になっていくマイケルを並列に描くことで、二人の「ゴッドファーザー」を対比していくんですねー。

まだ無名だったデ・ニーロとアル・パチーノの熱演

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そんな若き日のヴィトーを演じたのは、当時まだまだ無名の役者だったロバート・デ・ニーロ。この役のために減量したのか、細くて長身の姿はまるでモデルのように格好良いんですが、そこは名優デ・ニーロ。
佇まいだけでなく、前作でマーロン・ブランドが演じたヴィトーのしゃがれ声まで似せて演じる熱演ぶりは見事で、この作品での芝居によって彼はアカデミー助演男優賞を取って一躍スターダムを駆け上がっていくんですね。

一方、前作から引き続きマイケルを演じたアル・パチーノは本作でも熱演。

前作の陽気さはなく、「ゴットファーザー」として貫禄を見せつけつつ、冷静な態度から一気に怒りを爆発させるシーンでは、観ているこっちが圧倒される迫力のある演技を観せてくれます。

3時間超えの長~~~~~い物語でも飽きずに観ていられるのは、この二人の若き名優たちの熱演によるところが大きいように思いましたねー。

巨額の制作費と徹底的にこだわった画作り

前作の大ヒットによって、“製作に関する全面的な決定権”“事実上無制限の予算”を勝ち取ったコッポラは、本作を思い通りに作ることが出来たそうです。

ニューヨークの1ブロックを丸ごと1917年当時のリトル・イタリーに造り変えて、数百人のエキストラがそこでずっと生活をしてきたかのように自然な姿で街を行き交い、エリス島移民到着センターの2分弱のシーンのために集められた、800人のエキストラを、コッポラ監督自らひとりずつ当時の移民に見えるかどうか念入りに点検したという、今では考えられないこだわり様。

そうしたリアルでリッチな空間の中だからこそ、演じた役者さんたちも自然と役に入って行けたのだろうと思うし、その演技がまた映像に反映されていって、結果、40年以上経った今も語り継がれ、アメリカ国立フィルム登録簿の保管作品に選ばれる名作になったんでしょうね。

ただ、いかんせん映画2本分の200分は流石に長い。
いざ観始めちゃえば面白いですが、観るまでに相当覚悟がいる映画ではありますよねw

しかも前作とあわせると377分=6時間超なので、2本連続で観たらほぼ1日潰れちゃうっていうハードルが高い作品なんですよねー。

ただ、大事なことなのでもう一度言いますが、覚悟を決めて観始めちゃえば面白いんですけどねー。

興味のある方は是非!!

 

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