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DCEUを救った女神再降臨!「ワンダーウーマン1984」(2020)

ぷらすです。

公開初日に劇場で『ワンダーウーマン1984』を観てきました!

コロナ禍の影響で、今年公開されるはずだったマーベル&DC映画が次々に延期されたことで、今年公開された唯一のアメコミヒーロー映画となってしまった本作が、この年の瀬についに公開されるということで、矢も楯もたまらず公開初日に行ってきましたよ!

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画像出展元URL:http://eiga.com

概要

ワンダーウーマン』のガル・ガドットパティ・ジェンキンス監督が再び組んだアクション。恋人を亡くして沈んでいたヒロインの前に、死んだはずの恋人が現れる。前作に続いてクリス・パインが恋人を演じ、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』などのクリステン・ウィグをはじめ、ロビン・ライトペドロ・パスカルらが共演。(シネマトゥデイより引用)

感想

ワンダーウーマンとは

ワンダーウーマンは、スーパーマンバットマンに次ぐアメコミ出版会社DCコミックスの古参ヒーローの一人です。
ギリシア神話に登場する女性だけの部族「アマゾネス」の王女で女神という出自を持つ彼女は、 1941年11月出版の「All Star Comics #8」で初登場。
嘘発見器を発明した心理学者で作家のウィリアム・モールトン・マーストン(PNはチャールズ・モールトン)によって生み出された彼女は、その出自からコミックの枠に収まらずフェミニズム運動や女性の地位向上のシンボル的存在として描かれてきたわけですが、マーストン自身の性的趣向を反映するようなボンテージコスチュームやキャラ設定から、本来味方であるはずのフェミニストの女性たちからも度々批判に晒されてしまうキャラクターでもあるんですね。

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そんな彼女が実写版としてスクリーンに初めて登場したのが、2016年公開のDCEM(DCエクステンデッド・ユニバース)作品第二弾「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で、長身の美人女優ガル・ガドット演じるワンダーウーマンは、まさにコミックから抜け出てきたような完璧なビジュアルだったので、何かと酷評されていた同作の中で彼女の登場シーンだけはファンが口を揃えて褒めたんですよね。

続く「スーサイド・スクワッド」で三度盛大にやらかしたDCEUは存続の危機に立たされるわけですが、その翌年公開された前作「ワンダーウーマン」はアメコミヒーロー映画初の女性監督パティ・ジェンキンスがメガホンを取った事や、ストーリー的にもポリティカル・コレクトネスやミートゥー運動など、時流の流れを踏まえたメッセージ性の高い物語がウケて大ヒット。特に女性から高評価を得て、結果世間のDCEUに対する風向きすらも変えたという、まさにDCEUにとっての救いの女神となったわけです。

本作は、そんな前作から引き続きパティ・ジェンキンス監督とガル・ガドットがタッグを組むということで、公開前から期待が高まっていたんですよねー。

ざっくりストーリー紹介

1984アメリカ。第1次世界大戦の裏で暗躍する敵を倒して世界を救ったワンダーウーマンことダイアナガル・ガドット)は、身分を隠しスミソニア博物館のキュレーターとして働きながら、密かにヒーロー活動を行っているんですね。

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そんなある日、ダイアナはショッピングモールに店を構える宝石店に入った強盗を捕まえるんですが、実はその宝石店は裏で盗品などを扱う違法な店だったのです。

で、店の倉庫に隠されていた盗品の鑑定を頼まれたのが博物館に着任したばかりの宝石学者バーバラ・ミネルバクリステン・ウィグ)。

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その盗品の中に、何でも一つ望みが叶うという石が紛れ込んでいて、バーバラは冴えない自分を変えダイアナのようになりたいと願い、ダイアナは前作で死別した恋人ティークリス・パイン)との再会を望んでしまう――というストーリー。

ところが、実はその石は持ち主の望みを叶える代償にいくつもの文明を滅亡させてきた呪いの魔石だったからさぁ大変。
劇中でも言われていますが、簡単に言えばこの石は「猿の手」的なアイテムだったわけです。

ワンダーウーマンの方向性を示した作品

ワンダーウーマンが他のヒーローと違うのは、彼女が「平和主義者」であるという部分ではないかと思います。
これは悪と戦うアクションコミックのヒーローとは、ある意味で矛盾する特徴でもあるわけで、実際前作ではストーリーの流れとクライマックスのチグハグさが目立ったというか、「ホントにいたんかーい!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ」っとツッコミを入れた人も多いのではないでしょうかw

あの展開は多分、DCEUの中の一本ということで脚本に何らかの横やりが入った結果だと思うし、パティ・ジェンキンス監督の本意ではなかったように思ったんですね。

しかし、DCEU自体は現在も継続しているものの、前作「ワンダーウーマン」の成功を踏まえたDCが、MCUのように作品と作品を繋げることを重視するスタイルから、作品単体としてのクオリティを重視する方針に舵を切ったことで、本作では要所要所にド派手でカッコいいアクションシーンは入るものの、作品のメインをバーバラとダイアナ、そして本作の事実上のヴィランであるマックスウェル・“マックス”・ロードペドロ・パスカル)それぞれのドラマと、ダイアナとスティーブのロマンスという二大要素に振り切ってみせたんですね。

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また、設定のロジックや細かい辻褄合わせよりも、物語やキャラクターのエモーションを優先させるストーリーテリングは、同じく女性作家が描く「鬼滅の刃」のストーリーテリングに通じるものがあるなーなんて思いました。
劇中に本当の意味での悪役(加害者)がいないというのも同じですしね。

何よりパティ・ジェンキンスは、平和主義者で愛の戦士であるワンダーウーマンというヒーローが進むべき物語の方向性を本作でしっかりと示したと思うし、あのオチのつけ方はDC・マーベルのどの作品とも違うワンダーウーマンならではの決着だったと思いました。

とはいえ

まぁ、だからと言って本作が文句なしの100点満点の映画というわけではなく、(個人的にはそんなに気にならなかったけど)やっぱ151分は流石に冗長だと思うし、
1984年を舞台にした意図は分かるけど、作劇的な意味はあまり感じられなかったというか。別に現代が舞台でも成立する物語なんだよなーと思ってしまいました。
まぁ、そこは大人の事情が絡んでるんでしょうけどもw

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 あと、キャラや物語の構造上仕方ないけど、ワンダーウーマン(ダイアナ)って若干オカンっぽいというか、正しさ・善良さゆえの説教臭さが出てしまうんですが、そこは監督も分かっていて、鏡像関係にあるバーバラに「説教なんか聞きたくない!」的なツッコミを入れさせてるのは良かったと思いました。

 正直、今年公開のアメコミ映画が本作だけなので他の作品との比較がないことや、もっと単純に新作映画を劇場で観れて嬉しい気持ちが乗っかって、多少評価が甘くなってるのは否めないけど、個人的に大満足な一作でした!

興味のある方は是非!!!

 

*12/26追記
文中、「アメコミヒーロー映画」と書いてますが、DC映画としては3月に「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」が公開されてました。(〃ω〃)>

 

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