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シリーズ4作目の原点回帰「ソー:ラブ&サンダー」(2022)

ぷらすです。

先日、公開初日にMCU最新作「ソー:ラブ&サンダー」を観てきました!
MCU29作目にして単独シリーズ4作目となる本作は、まさにソーの原点回帰となる作品でしたねー。

という訳で今回は、まだ公開したばかりの作品という事もあり、出来るだけネタバレにならないよう気を付けて感想を書きますが、ネタバレは絶対イヤという方やこれから本作を観る予定の方は、映画を観てからこの感想を読んで下さいね。

いいですね?注意しましたよ?

 

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画像出展元URL:http://eiga.com

概要

クリス・ヘムズワース演じる、雷神ソーの活躍を描く『マイティ・ソー』シリーズの第4弾。いつしか戦いを避けるようになっていたソーの前に、神々を滅ぼそうとたくらむゴアが出現する。メガホンを取るのは前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』などのタイカ・ワイティティ。『PASSING -白い黒人-』などのテッサ・トンプソン、『ポップスター』などのナタリー・ポートマン、『バイス』などのクリスチャン・ベイル、『パパが遺した物語』などのラッセル・クロウらが出演する。(シネマトゥデイより引用)

感想

マイティー・ソーとは

本作の主役、マイティー・ソー北欧神話の神「トール」(Thor)をベースにしたマーベルヒーローで、アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ホークアイMCUファーストアベンジャ―ズの一員であり、人気キャラクターの一人。

 

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シリーズ1作目の「マイティー・ソー」では、惑星アスガルドの第一王子ながらちょっとおバカゆえに他星と乱闘事件を起こし、父オーディンによって地球に追放されたソー。
そこで天文物理学者のジェーン・フォスターと出会うことで成長し、ヒーローとしてアベンジャーズ入りをするんですね。

その後シリーズ2作目「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」、3作目「マイティ・ソー バトルロイヤル」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を経て、単独シリーズ4作目となる本作「ソー:ラブ&サンダー」ではかつての元カノジェーンとの再開を果たす事になるのです。

ジェーンもソーに!?そして敵は元バットマン!?

ここは予告編でも流れているので書きますが、今回、ソーの元カノ・ジェーンは色々あってソーの武器(ハンマー)ムジョルニアに選ばれ2人目の雷神ソーになります。

 

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そして、そんな二人と相対するヴィランゴアを演じるのは、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」3部作でバットマンを演じたクリスチャン・ベールなんですね。

ティム・バートン監督の「バットマン」2部作でバットマン役のマイケル・キートン演じる「スパイダーマン: ホームカミング」のヴィラン、バルチャーに続き、2人目のバットマン俳優のMCU登場となります。

そんな今回のヴィランであるゴアは、神殺しの剣ネクロソードを持ち、すべての神抹殺を目論む敵で、そんな彼がアスガルドを狙っている事を知ったソーは、「自分探しの旅」を中断。地球に戻ってくるのだが――というストーリー。

 

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前作「マイティ・ソー バトルロイヤル」の監督を務めたタイカ・ワイティティが引き続きメガホンを取り、笑いとド派手なアクションでシリーズ最新作を盛り上げてくれていますよ。

実は辛く重いストーリーを笑いで包んでカラリと

ソーは、MCUの中でも1・2を争う明るいキャラクターであり、コメディリリーフでありながら、実は背負っている背景はMCUでも1・2を争うほど重く辛い物だったりします。

両親・弟(ロキ)・仲間・故郷・国民の大半を失い傷ついた彼は「アベンジャーズ/エンドゲーム」の後、王の座をヴァルキリーに譲り、ガーディアンズのメンバーと共に“自分探しの旅”に出たんですね。

 

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一見、明るく大らかで細かい事は気にしない(気づかない)おバカなソーですが、実は愛する人を失う事を恐れ、自ら距離を取る繊細な一面も。

本作ではそんなソーと元カノ・ジェーンのこれまでの半生を、映画序盤でさらりと描いているので、これまでのシリーズやMCU作品を観てなくても物語に置いて行かれることはない構成になっています。

また、タイカ・ワイティティ監督の、キャスト同士のアンサンブルを大事にする演出は、見ようによってはおふざけが過ぎて見えるため好き嫌いの分かれるところですが、一見ふざけ倒しているように見えて、格差や分断、侵略などで悪化する現代社会の状況を冒頭の神と人間の関係性で寓話的に描き、今回のヴィラン・ゴアとジェーンを鏡合わせの存在として描きながら、それぞれの正義と普遍的な愛の形を過不足なく入れ込んでいるんですよね。

そしてあらすじだけ見れば悲劇的なラストも、持ち前のユーモアセンスで物語の湿度が上がり過ぎないようにバランスをとりつつも、各キャラクターにしっかりファローを入れながら描いていて、さすがワイティティは映画上手男だなーと個人的には思いました。

演技上手男クリスチャン・ベール

そして、そんなタイカ・ワイティティの演出を下支えしているのが、今回ゴアを演じたクリスチャン・ベールの圧倒的演技力で、彼がシリアスパートを一手に担っていることで、他のキャストは安心してコメディ部分を演じる事が出来るのではないかと思いました。

特に今回MCU初登場の ラッセル・クロウは嬉々として笑いを取りに行ってましたからねw

あと、前作にも登場していた“あの男”も、再びカメオ出演してますよ。

“継承“ではなく“原点回帰“

*ここから軽くネタバレするので気を付けてください。

本作の予告編を観た時、フェーズ4に入って以降のMCUの流れもあって僕は「ジェーンが2代目ソーを継承する物語なのかな」と思っていたんですが、実際はこれまで流転してきたソーが、1作目で彼をヒーローに導いたジェーンとの再会によって原点回帰を果たす物語になっていましたね。

それについては「また女性キャラクターに母親的役割を負わせるのか」という批判がありそうだなとも思いますが、でもジェーンの場合、これまでのナターシャ(ブラック・ウィドウ)やワンダのそれとはちょっと意味合いが変わった感じもあるような?

うーん、今のところ個人的にはちょっと判断しかねている感じなので、その辺気になる方は是非、劇場でお確かめください。個人的には大満足の作品でした。

興味のある方は是非!!

 

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