ぷらすです。
今回ご紹介するのは、みんな大好きな“あの”スラッシャーホラーシリーズ最新作『ハロウィン KILLS』ですよー!
今回は、もしかしてシリーズ最多じゃないか?ってくらい景気よく人が死にまくってましたねー。
画像出展元URL:http://eiga.com
概要
ジョン・カーペンター監督作『ハロウィン』の続編として2018年に公開された『ハロウィン』の続編。前作で炎に包まれたマイケルが生還し、自身の過去が深く関わる街を恐怖に陥れる。監督に『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』などのデヴィッド・ゴードン・グリーン、キャストには『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』などのジェイミー・リー・カーティス、『フランクおじさん』などのジュディ・グリアら、前作のメンバーが結集している。(シネマトゥディより引用)
感想
映画「ハロウィン」とは
まず、この「ハロウィン」シリーズをご存じない方のためにざっくり説明すると、1978年公開ジョン・カーペンター監督の「ハロウィン」からこのシリーズは始まり、番外編やリブート版も含め全12作に及ぶフランチャイズシリーズになっています。
カーペンター版の第1作は、1963年ハロウィンの夜、イリノイ州の架空の町ハドンフィールドで6歳のマイケル・マイヤーズが10代の姉を包丁で刺し殺すというショッキングなシーンからスタート。
それから15年後、収容されていた精神病院から脱走したマイケルは、ハドンフィールドへ戻る途中にツナギとトレードマークのマスク、肉切り包丁を手に入れ、折しもハロウィンの夜に13人もの人々を殺していくという物語。
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この第1作は「悪魔のいけにえ」と並び、「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」など、後に一大ブームとなるスラッシャーホラー映画の元祖と言われています。
また、本シリーズの殺人鬼マイケル・マイヤーズはマスクを被った大柄な殺人鬼というビジュアルから、「悪魔のいけにえ」のレザーフェイス、「13日の金曜日」のジェイソンと混同されがちだったりもするんですよね。
しかし、本シリーズが他のスラッシャーホラーと一線を画すのがヒロイン、ローリー・ストロードの存在で、マイケルは何故か彼女に執着するんですね。
結果彼女は、「ハロウィン」(1978)「ハロウィンⅡ」(1981)「ハロウィンH20」(1998)「ハロウィン レザレクション」(2002)「ハロウィン」(2018)そして本作と、12作品中6作にマイケル・マイヤーズの宿敵として登場、「ハロウィンⅡ」で実はマイケルの妹だったという設定になりますが、2018年にリブートされた前作では、この妹設定はなかった事になっています。
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前作からのざっくりあらすじ紹介
高校生の時マイケルに襲われた事がトラウマになったローリーは、マイケルが再び自分を殺しに現れると確信。40年もの間、家を要塞化し、対マイケルのトレーニングを続ける。娘のカレンにもトレーニングを強要したせいで親子中は疎遠になっていたものの、ローリーの懸念通りマイケルがついに復活、孫のアリソンも加え母子3代で襲い掛かるマイケルを地下室に閉じ込め火を放ち、ついに返り討ちにしたかと思われたが――。
というのが前作の流れで、最後、燃え盛る家の中でマイケルの呼吸音が聞こえ、彼が生きている事が暗示されていたんですが、本作はまさに、その直後からスタートするんですね。
燃え盛るローリーの家に到着した消防隊が消火活動を開始。
しかし、1階床板の崩落で地下室に閉じ込められていたマイケルが脱出。
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消防隊11人を皆殺しにし、さらに近隣住人や通行人、子供などを次々に殺害。
事態に気づいた町の住民たちはパニック状態になり、40年前にマイケルに襲われながらも生き延びた人々を中心に自警団を結成します。
しかし、恐怖と狂気の伝播によって彼らはやがて暴徒化し――。
という物語。
こう書くと、78年の第1作や前作を観ていないと内容が分からないと思われるかもですが、過去作の流れやマイケル・マイヤーズというキャラクターについては冒頭部分でしっかり丁寧に説明されるので、本作だけ観ても十分楽しめるようになっていますよ。
過去と現在を行き来しつつ
そんな映画序盤は、40年前と現在のエピソードを行き来しつつ、マイケル・マイヤーズと彼に関わったハドンフィールドの人々を掘り下げていきます。
この序盤の時系列が入り組んだ構成は、観ていて若干混乱するものの、その後の展開に回収されていくのでストーリーが分からないというストレスはありませんでした。
前述したように前作で家ごと燃やされたマイケルは駆けつけた消防隊員11人をサクッと皆殺しに、さらにお隣に住む老夫婦やハロウィンでイタズラをしかける悪ガキ、自分の生家に住んでいたゲイカップル、マイケル退治に駆けつけた自警団の人々などを次々に殺害。
僕はこのシリーズを全作観たわけではないので断言は出来ませんが、もしかしたら本作の被害者はシリーズ最多かもしれません。実に景気よく人が死んでいくんですよねw
その一方で殺し方は割と雑というか、サクサクと殺している印象で、「あれ?『ハロウィン』ってこんな感じだっけ?」なんて思ったり。
現代的なテーマ
そんな、徐々に侵食してくるマイケルの恐怖と狂気に取りつかれた町の人々は徐々に暴徒化。無実のおじさんをマイケルだと思い込み、警察の制止も聞かずに追い詰め、最終的に死に追いやってしまうんですね。
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この、恐怖とフェイクニュースによって人々は冷静な判断を失い、分断と暴徒化が起こるという展開は実に現代的というか、今、日本を含む世界各国で起こっている問題を物語の中にメタ的に織り込んでいるんですよね。
そしてその中心にいる「マイケル・マイヤーズとは一体何なのか」へと、物語は集約されていくわけです。
次回作が楽しみ
2018年からのリブート版「ハロウィン」は3部作構想になっていて、本作はその第2弾です。
前作に比べ本作は物語的カタルシスは少なく、割と救いのないストーリーになってたりするんですが、次回の最終作で一体どういうオチになるのか、ローリーとマイケルの40数年に及ぶ闘いに決着はつくのか、次回作がとても楽しみです。
興味のある方は是非!!
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