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今日観た映画の感想

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「100円の恋」(2014) 感想

映画レビュー

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、映画好きの間で高い評価を受けている邦画『100円の恋』ですよー!
噂には聞いていたし、パッケージもとても気になっていたんですが、ホント
圧倒的な「安藤サクラ」力

すっかりKOされてしまいましたー!(上手いこと言ったつもり)

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/80512/poster2.jpg?1411522876
画像出典元URL:http://eiga.com/

概要

山口県周南市で開催されている市民映画祭『周南「絆」映画祭』で2012年に実施された脚本賞「第1回松田優作賞」グランプリに選ばれた足立紳の脚本を映画化。
本家 第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表に選ばれ、主演の安藤サクラは、この作品で第39回日本アカデミー賞で、最優秀主演女優賞を受賞した。
監督は武 正晴。

 

あらすじ

弁当屋を営む実家に暮らす斎藤一子(安藤サクラ)は、32歳になってもひきこもりの自堕落な生活を送っていた。
そんなある日、子供を連れて実家に出戻り帰ってきた妹の二三子(早織)と大喧嘩した一子は、家を出て一人暮らしを余儀なくされる。

アパートを借り、夜な夜な通っていた100円ショップでアルバイトを始めた一子だったが、うつ病の店長(宇野祥平)や煩くてしつこい先輩バイトの野間(坂田聡)、元店員だが店の金をくすねてクビになり毎晩廃棄される焼きうどん弁当を盗みに来るホームレスのオバさん(根岸季衣)など、周囲はおかしな人間ばかり。

そんな中、一子はいつもバナナを買いに来る引退間際のボクサー狩野祐二(新井浩文)と出会い、そこから彼女の人生は少しづつ変わっていく。

 

感想

圧倒的な「安藤サクラ」力!

本作の魅力は何といっても、主演女優 安藤サクラの演技力に尽きると思います。
僕は知らなかったんですが、彼女は俳優 奥田瑛二の娘さんだったんですね。

ご本人は美人さんなんだと思いますが、本作の彼女はお世辞にも美人とは言えません。
緩んだ体、黒と茶色の斑になっているボサボサの髪、無愛想でボソボソとしか喋らず、家の手伝いもしないで一日中部屋着で過ごす、おそ松さんもビックリのダメ人間です。

そんな彼女が、息子を連れて出戻ってきた妹と大喧嘩。
ついに家を追い出されるところから物語は始まります。

もう、この時点では主人公 一子にまったく感情移入出来ないし女性的魅力もゼロなんですが、物語が進むにつれどんどん魅力的に見えてきて、ラストシーンはすっかり彼女に感情移入して泣いてしまいました。

 

女版「ロッキー」

一子が勤め始める100円ショップでは、店長はうつ病が悪化して辞めちゃうし、先輩アルバイト野間(坂田聡)にはレイプされるし、店長の変わりにやってきた本部の社員 佐田(沖田裕樹)は嫌な奴だし、後から入ってきたアルバイトは「マジっすか」しか言わないし。
どいつもこいつも、どうにもならない奴ばっかりで、嫌~~~~~~~~なリアル感があって、もうね(#`皿´)イーーーーーーー!! ってなるし、この前半部分は一子自身も含めてアイタタタタタ!!!ってなるんですよね。

そんな一子の転機となるのが、引退間際のボクサー狩野祐二(新井浩文)との出会いです。コイツがまた、なんていうかダメなやつなんですね。
37歳になっても6回戦ボーイで、乱暴で身勝手。一子が『断らなそう』っていう理由でデートに誘ったり(だからといって気があるわけでもなさそう)一子が観に行った引退試合でも、ボコボコのKO負け。

負け犬からの脱却?

しかし、そのボクシングの試合を観た一子は、(半分流されるように)ボクシングを始めます。最初はパンチの打ち方も知らない一子ですが、ふとした事からアパートで同棲を始めた狩野が仕事先の女に鞍替えし、フラれてしまった事をキッカケにボクシングに打ち込み、ボクシングの上達とリンクするように成長していく彼女は、父の頼みで実家の弁当屋を手伝うようになり家族との関係も良好になっていきます。

つまり本作は、前半ではボロボロの負け犬だった一子が、ボクシングを通して人間的にも成長していく物語です。

この、ボクシングがどんどん様になっていく過程は本当に素晴らしくて、最初はパンチもおぼつかなかった彼女が、後半では見事なステップを踏みながらシャープなパンチを繰り出すまでになっていくんですね。(多分、相当なトレーニングを積んだんだと思います)

その変わり様はまさに女版「ロッキー」と言っても過言ではないと思いました。

ただ……

ただ、あえて難点を挙げるなら、ちょっと冗長な感じがしました。
後半の熱い展開を盛り上げる『前フリ』として、また、本作のテーマを描くためにも、前半の描写をじっくり描く必要があるのはよく分かるんですが、それにしてもちょっと無駄に間延びした部分が多い気がしました。
全体的にもうちょっと物語をシャープにして、90分くらいの作品としてクライマックスに向けて一気に駆け上がるような展開になっていたら、大げさじゃなく日本映画史に残る名作になっていたかも。

正直、女性には嫌悪感を感じる方もいらっしゃる作品だと思いますが(R-15だし)、主演の安藤サクラさんは今年4月から始まる日本テレビの連続ドラマ『ゆとりですがなにか』で初のヒロイン役を務めるらししいので、その前に本作で安藤サクラさんを『予習』しておくといいかもですよ!

興味のある方は是非!!

 

 

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