ぷらすです。
今日の朝一番で『キングコング 髑髏島の巨神』を2D字幕版で観てきましたー!
先に書いちゃうと、これはアレですよ。
大画面大音響で観ないとダメなヤツです!!(;゚∀゚)=3ハァハァ
というわけで、まだ公開したばかりの作品なので出来るだけネタバレしないように気をつけて書きますが、これから本作を観に行く予定の方は、先に映画を観てからこの感想を読んでくださいね!
あと、一つだけ注意なんですが、本作はEDロールが始まっても席を立たずに最後まで観たほうがいいですよ!
いいですね? 注意しましたよ?
画像出典元URL:http://eiga.com
あらすじと概要
キングコングを神話上の謎の島に君臨する巨大な神として描いたアドベンチャー大作。島に潜入した調査隊が正体不明の巨大生物と遭遇し、壮絶な死闘を繰り広げる。監督は、主にテレビシリーズに携ってきたジョーダン・ヴォート=ロバーツ。調査遠征隊のリーダーを『マイティ・ソー』シリーズなどのトム・ヒドルストンが演じるほか、『ルーム』などのブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソンらが共演。巨大な体でリアルな造形のキングコングの迫力に圧倒される。
ストーリー:コンラッド(トム・ヒドルストン)率いる調査遠征隊が、未知の生物を探すべく、神話上の存在とされてきた謎の島に潜入する。しかし、その島は人間が足を踏み入れるべきではない“髑髏島”だった。島には骸骨が散乱しており、さらに岩壁には巨大な手の形をした血の跡を目撃する。そして彼らの前に、神なる存在であるキングコングが出現。人間は、凶暴なキングコングに立ち向かうすべがなく……。(シネマトゥデイより引用)
感想
東宝版キングコング!?
米国の「キングコング」は1933年の初出以来、同年に続編の「コングの復讐」、1976年にリメイク版「キングコング」、1986年に76年版の続編「キングコング2」、2005年にリメイクされた「キングコング」、そして本作と計6本が製作されています。
また、東宝が、1962年に「キングコング対ゴジラ」、1967年に「キングコングの逆襲」を製作・公開している人気のモンスターです。
僕が観たのは、多分1976版「キングコング」と86年の「キングコング2」の2本じゃないかな?
基本ストーリーは、未知の孤島で王として君臨していた大きなゴリラが、見世物としてニューヨークに連れてこられるも、大暴れの末に殺されるという悲劇でして、コングと美女とのロマンス? が入るのもお約束。
植民地制作が盛んだった1930年代の物語なので、キングコングは奴隷として欧米に連れてこられた黒人の暗喩であると言われ、差別的な物語として批判もされたりしていたようです。
対して本作は、2014年ハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」を作ったレジェンダリー・ピクチャーズ制作で、怪獣映画を同一世界観のクロスオーバー作品として扱う「モンスターバースシリーズ」第2作目(一作目がゴジラ)。
つまり怪獣版「アベンジャーズ」みたいなシリーズで、初代ハリウッド版「キングコング」を踏襲しつつ、東宝版「キングコング対ゴジラ」の流れにある作品なんですね。
舞台はベトナム戦争時の「髑髏島」
なので過去作品とは時代設定も変わり、本作はベトナム戦争が終了した直後の1973年、衛星写真に映った知られざる孤島「髑髏島」に米国の秘密研究機関モナークに派遣された調査団が、キングコングや巨大生物と遭遇するという物語になっています。
この辺の基本的な物語の骨格は1933年版「キングコング」を踏襲しているわけですが「地獄の黙示録」よろしく、プレストン・パッカード大佐率いる米軍が軍事ヘリで島に乗り込んで行くんですね。
で、“地質調査”と称して、ヘリに搭載したスピーカーからゴキゲンなロックを流しながら島のあちこちに爆弾を落とすヒャッハーぶり。
そりゃ、コングじゃなくても怒るわw
画像出典元URL:http://eiga.com / 怒りのキングコング
で、案の定キングコングの怒りを買った調査団のみなさんは、ボッコボコにされてバラバラに不時着。
こりゃヤバイと脱出を図るも、この島の驚異はキングコングだけではなく……。という物語です。
個性派派俳優陣と“怪獣”たち
本作では、個性豊かな俳優陣が大集結。
元SAS大尉で、ベトナムでは米軍の仕事を請け負うフリーランスの傭兵で、サバイバル術を買われて調査団に動向することになる主役のジェームズ・コンラッドを演じるのは、「アベンジャーズ」で悪役のロキを演じたトム・ヒドルストン。
ベトナムで活動していた反戦カメラマンで、髑髏島の調査ミッションに陰謀の匂いを感じて、コネを駆使して調査団に潜り込むヒロインメイソン・ウィーバーを演じるのは「ルーム」で長年監禁された母親役を演じたメイソン・ウィーバー。
太平洋戦争中、交戦していた日本軍の戦闘機と共に墜落し、島に取り残された老人ハンク・マーロウ役にはピクサーの「シュガー・ラッシュ」でラルフを演じたジョン・C・ライリー。
全ての元凶となる「モナーク」のメンバー、ビル・ランダを演じるのは、「10 クローバーフィールド・レーン」でシェルターの主を怪演したジョン・グッドマン。
そして、調査団の護衛としてやってきたプレストン・パッカード大佐役は、みんな大好きサミュエル・L・ジャクソンですよー!
そんな人間たちを迎え撃つのが、超でかいクモやタコや水牛、ナナフシ、コウモリ(翼竜?)、そして凶暴な巨大トカゲスカルクローラー。
画像出典元URL:http://eiga.com / こいつにだけは出くわしたくないスカルクローラー
そんな巨大“怪獣”+サミュエル・L・ジャクソンを相手に、過去最大の31.6メートル(東宝版は除く)のキングコングがドッカンドッカン大暴れするんですから、そりゃぁもう大迫力ですよ!(;゚∀゚)=3ハァハァ
これはもう、出来る限り大画面と大音響で観た方がいいに決まってるのです!
キング(王)からゴッド(神)に
東宝版を除けばこれまでのキングコングの扱いは、あくまで「超巨大なゴリラ」であり、だからキング(王)コングだったわけです。
しかし、本作のキングコングはただデカイだけじゃなく、髑髏島最強の「神」として崇められています。
軍事ヘリを片手でなぎ払い、爆弾や炎を物ともせず、ドラミングからの咆哮、巨大で凶暴なタコやらスカルクローラーにも打ち勝つ姿はまさに神の風格で、人間に捕まってニューヨークに連れてこられる悲劇の主人公ではありません。
日本でゴジラやガメラを始めとした“怪獣”は、災害のメタファーであると同時に、妖怪や神の系譜にある生物として描かれてきました。
一方キングコングを始めとしたハリウッドのモンスターはあくまで“巨大生物”だったんですが、本作でついに巨大生物から怪獣になり、キング(王)じゃなくゴッド(神)=怪獣として描かれているんですね。
これは、前述した「モンスターバースシリーズ」の流れもあるし、若干32才で本作に抜擢されたジョーダン・ボート=ロバーツ監督やハリウッド版ゴジラのギャレスエドワード監督など、日本の特撮やアニメに馴染みのある世代に「怪獣」という概念が根付いてきたという部分もあるんじゃないかと思うんですよね。
僕らが子供の頃に観ていた、東宝の怪獣シリーズが時を超えてついに、ハリウッドのビッグバジェットで復活するなんて夢のようだし、日本生まれのゴジラとアメリカ生まれのキングコングの、「二大怪獣」がこれから同じスクリーンに登場するなんて、考えただけでもワクワクしますよー!
そして、そんな“怪獣”キングコングを相手にメンチを切り合うサミュエル・L・ジャクソンは、もはや人間の怪獣といっても過言じゃないですし、ファンなら「あのセリフ」が飛び出すかどうかも気になるトコロじゃないでしょうか!
画像出典元URL:http://eiga.com / キングコングVSサミュエル・L・ジャクソン
その辺も含めて、絶対に映画館で観るべき映画なのは間違いありません!
興味のある方は是非!!
そして、しつこいようですがEDロールが始まっても、最後まで席を立っちゃダメですよー!
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