ぷらすです。
今回ご紹介するのは、またまたニコラス・ケイジ主演の『トゥ・ヘル』ですよー!
昨年11月から「オレの獲物はビンラディン」「マッド・ダディ」「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」と観てきて、そして本作。
我ながら、どんだけニコラス・ケイジ好きなんだよ俺!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ って思いましたよw
画像出典元URL:http://eiga.com
概要
『リービング・ラスベガス』などのニコラス・ケイジが主演を務めたスリラー。死者の世界から戻ってきた妻に翻弄(ほんろう)される男の姿を映し出す。不思議な能力を持つ女性を『ディア マイ ファーザー』などのフランカ・ポテンテ、主人公の亡き妻の魂が乗り移る女性を『サバイバル・ドライブ』などのペネロープ・ミッチェルが演じる。マリア・プレラが監督と脚本を担当した。(シネマトゥデイより引用)
感想
いつも通りのニコラス
ニコラス・ケイジ主演作の枕でいっつも同じことを書いてる気がしますが、近年のニコラス作品は日本だと劇公開されることはほぼなくて、大体ビデオスルーのB級作品ばかり。(前述した3本も全部そう)
ただ、「オレの獲物はビンラディン」「マッド・ダディ」の2本は個人的に中々面白かったし、“ブチギレ面白おじさん”というニコラス・ケイジの新たな方向性が見えてきたのでは? なんて思ったりしたんですよ。
一方で近年の作品のニコラス・ケイジって、どの作品観ても似たような感じに見えちゃうんですよね。
ニコラスのアクが強すぎて映画を食っちゃうというか、「俺の獲物は~」みたいにニコラスの演技やキャラクターを“映画の中心”に持ってこないと上手くハマらないというか。
じゃぁ本作はどうかというと…やっぱりいつも通りのニコラス・ケイジっていう印象でしたねー。
ざっくりストーリー紹介
火事で妻子を亡くした辛さから立ち直れず、自堕落で借金まみれのトラック運転手ジョー(ニコラス・ケイジ)は、配達の途中で立ち寄ったスタンドのトイレで首を占められている女性ジュリー(フランカ・ポテンテ)を助けます。
実はジュリーには窒息状態になると幽体離脱できる特技があって、バイク事故で瀕死の娘ビリー(ペネロープ・ミッチェル)を救うため首を絞めてもらってたと言うんですね。
そしてジョーがジュリーを病院まで連れて行くとビリーの様態が急変。
画像出典元URL:http://eiga.com / 首を締められることで死後の世界に干渉出来るジュリー(フランカ・ポテンテ)
ジュリーはジョーに首を絞めてもらい、ビリーの魂を肉体に戻す事に成功したと思ったんですが、ビリーの肉体に入っていたのはジョーの亡妻メアリーだった。
というストーリー。
つまり彼氏の元嫁に娘(美人)の身体を乗っ取られて、さらに彼氏を寝取られたので、元嫁を娘の身体から追い出そうとしている母親と、今カノの娘だけど中身は元嫁と謎プレイでウハウハ? な男の物語なんですね。
ちなみに「トゥ・ヘル」は邦題で、原題は「BETWEEN WORLDS(世界の間)」
監督・脚本は新人のマリア・プレラ。
ジョー役のニコラス・ケイジは「ジョー役には彼しか考えられない!」というマリア・プレラ直々の指名だったそうですよ。
ニコラス ヤリまくり映画
この設定から「これは僕の大好きな“お祓い映画”か!?」と期待してレンタルしてきたんですが、蓋を開ければニコラス・ケイジがフランカ・ポテンテとペネロープ・ミッチェルを相手にヤリまくる映画でしたよ。
首を締められて臨死状態になると死後の世界に干渉?出来る能力を持つジュリーと偶然出会ったジョーは二人で娘を救ったその夜、すぐさま恋人になってジュリーの家のソファーで野獣のようなHをかまします。
その後二人は、娘の悪い友達から取り上げたハッパでハイになりながらイチャコラしまくり、退院して家に戻ったビリー(中身はメアリー)はジョーにわざと裸を見せつけたり、一緒にテレビを見ながらハンドをシェイクしたり、「実はあたしメアリーなのよん」と明かしてからはジュリーが出かけている隙を狙ってエロ本?を朗読しながらHするという謎のプレイに興じたりと、ジョーにとってはヘルというよりヘブン状態。
画像出典元URL:http://eiga.com /体は娘、心は元嫁のビリー/メアリー(ペネロープ・ミッチェル)
しかし悪いことは続かず、娘(元嫁)との読書プレイを今カノ(母親)に見つかったジョーは、ジュリーを追いかけて事情を説明するんですが、そこでなぜかブリーフ(というかビキニパンツ?)姿のニコラスのニコラスにズームするという謎のカメラワークを見せるんですよね。
なんでだよ。
っていうか、ニコラスここ最近の作品でTシャツブリーフ姿を見せてるど、マイブームなの?
で、その後メアリーがジュリーをぶん殴って気絶させたり、“ビリー”の友達をぶっ殺してお金を奪って逃げたり。
画像出典元URL:http://eiga.com /今回はバットでボーン!
元嫁のメアリーは生前からかなりのメンヘラだったようで、クライマックスで真実を知ったジョーは、文字通り地獄へ真っ逆さまというわけなんですが……結局どういうこと?っていうね。
さらに、エンディングのあとにジョーの回想シーンが入ることで、ただでさえ何が言いたいのかよく分からない映画が、さっぱり分からなくなるんですよねー。
まぁ、別に分からなくてもいいかw
監督脚本のマリア・プレラはリンチやキューブリック、ペドロ・アルモドバルの「キカ」が好きらしいんですが、言われてみれば冒頭のシーンなんかはリンチの「ツイン・ピークス」っぽい?し、クライマックスはどことなくキューブリックの「シャイニング」を連想させなくもない感じだったかも。(「キカ」は観た事がないので分からないですが)
まぁ、基本的にはニコラス・ケイジを愛でる以上の何かは僕には見い出せなかったですねー。
興味のある方は是非!
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