ぷらすです。
今回ご紹介するのは、日本ではあまり知られてないけどアメリカでは鉄拳やストリートファイターと並ぶ人気の横スクロール格闘ゲームを原作にした実写アクション映画『モータルコンバット』ですよー!
公開時、気にはなってたけどタイミングが悪く観れなかったんですが、Amazonvideoでレンタルしてたので、早速観てみました!
画像出展元URL:http://eiga.com
概要
激しいバトルや残虐な描写が特徴的な格闘ゲームを映画化したアクションアドベンチャー。総合格闘技の選手らが、太古より続く格闘トーナメント「モータルコンバット」で世界を救うべく戦いを繰り広げる。『デッドプール2』などのルイス・タンをはじめ、真田広之、浅野忠信、ジョー・タスリム、ジェシカ・マクナミーなどが出演。製作に『ソウ』『死霊館』シリーズなどのジェームズ・ワンが名を連ね、監督をサイモン・マッコイドが務める。(シネマトゥディより引用)
感想
海外の人気格闘ゲームを2度目の実写映画化
本作の原作となるのは、ミッドウェイゲームズが1992年に開発・発売した同名格闘ゲームです。
「ストリートファイター」と同じ2D型対戦格闘ゲームなんですが、グロッキー状態の敵にトドメを刺す「フェイタリティ」というコマンドがこのゲーム最大の特徴。
「頭を掴んで脊髄ごと首を引き抜く」とか、「敵を縦真っ二つに切断する」「両腕を掴んで力任せに引きちぎる」などなど、とにかくインパクト抜群の過剰に残虐なトドメ描写が、多くのゲーマーの支持を得てシリーズ化。
また、モータルコンバット2011(MK9)からはWBが権利を買収。これによって「エルム街の悪夢」のフレディや「13日の金曜日」のジェイソン、ターミネーター、バットマンのジョーカーなどなど、アメコミや映画からそうそうたるゲストキャラクターが参戦し、北米では「ストリートファイター」や「鉄拳」と肩を並べる人気格闘ゲームなのだそうです。
実写化
その人気から「モータルコンバット」はコミカライズされ、1995年にみんな大好きポール・W・S・アンダーソン監督で最初の実写映画化。2年後には続編が公開されてますし、ドラマ版もあるらしいですよ。
ただ、95.97年の映画版は全年齢向けだったため、本ゲーム版最大の特徴である「フェイタリティ―」は登場せず、多くのファンをがっかりさせたそうですが、実質リブートとなる本作はR-15指定となり、何人かの人気キャラクターの「フェイタリティー」もしっかり描かれていましたねー!
真田広之大活躍
また、これは元のゲーム設定もあるんでしょうが、本作ではアジア・黒人・ヒスパニック系俳優が多く出演していて、日本からは真田広之、浅野忠信というベテラン2人が出演していました。(真田さんの妻役で篠原ゆき子、息子役で宮川蓮も出演)
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真田さんは、17世紀に本作のメインヴィラン、ビ・ハン / サブゼロ(ジョー・タスリム)に妻子を殺され、本人も冥界に落とされるも復讐のためスコーピオンとして復活する白井流の忍者ハサシ・ハンゾウを、浅野忠信は魔界からの敵と闘う“人間の王者”を招集する人間の守護神・ライデン役をそれぞれ熱演していました。
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特に真田さんはほぼ主役といった役どころで、1960年生まれなので本作制作時は59~60歳だと思うんですが、さすがベテランという迫力のある重厚な演技ながら、動きの方も一番キレッキレでしたよ。さすがは元JAC。
一方の浅野さんは、映画が終わってこの感想を書くためWikipediaで調べるまでライデン役だって気づかなかったです。メイン級の役で出番も多いのにねー。
日本の映画やドラマでは強い存在感を放つ浅野さんですが、ハリウッド映画に出演すると何故か存在感が薄くなっちゃうんですよね。不思議。
ストーリーをざっくり紹介
映画冒頭のアバンシーン、舞台は17世紀の日本の人里離れた家で、ハンゾウ一家は幸せに暮らしていました。
そこに、氷を操る能力を持つ中国忍者ビ・ハンが登場。
ハンゾウが川に水汲みに行っている隙を狙って妻と息子を氷漬けにして殺害、戻ったハンゾウも殺害してしまいます。
しかし、妻の機転で床下に隠され生きていた末の娘(赤ん坊)を、人間の守護神ライデンが保護するんですね。
舞台変わって現代アメリカ。
負けが続いている総合格闘家・コール・ヤング(ルイス・タン)の元に、元海兵隊のジャクソン(メカッド・ブルックス)が訪ねてきます。
コールの胸には、ドラゴンの痣があるんですが、これがモータルコンバットに参戦する闘士の証で、ジャクソンもその一人なのです。(ちなみにこの証を持つ者を殺した人間に証が移動する)
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そこに、ビ・ハンから魔界の闘士サブ・ゼロが現れ、コール一家を襲撃。
どうも、魔界の魔術師シャン・ツン(チン・ハン)が人間界を手に入れるためには、モータルコンバットという武術大会で10勝しなくてはならないらしく、魔界側は現在9勝中。あと1勝すれば人間界を征服出来るらしいのです。
しかし、予言によればハサシ・ハンゾウの血統が復活し、魔界の勝利を防ぐ為新たな王者のチームを決成させるとあり、コールがそのハサシの子孫だというんですね。
そこでシャン・ツンは次の大会の前にハンゾウの血統を根絶やしにするべく、サブ・ゼロとなったビ・ハンを人間界に送り込んだというわけです。
危ないところを駆けつけたジャクソンに「ソニア・ブレイドに会いに行け」と告げられたコールは言われた住所に向かうのだが――というストーリー。
製作にはジェームズ・ワンが本編に深く関与?
どうも主人公のコールだけは本作のオリジナルキャラらしいんですが、他のキャラクターは全員ゲームの人気キャラみたいですし、設定もほぼゲームから取っているっぽいですが、別にゲームを全く知らなくても、本作は楽しめるようになってましたよ。
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映像もB級の安っぽい感じはなかったし、脚本や構成もまぁ、ツッコミどころがないわけではないけど、同く妻子をサブ・ゼロに狙われるハンゾウとコールを鏡像的に描くなど、この手のアクション映画としてはよく出来てると思いました。
ちなみに監督は本作が長編デビューのサイモン・マッコイドという人なんですが、制作で「死霊館」シリーズや「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンも名前を連ねているし、制作してるのは彼の会社アトミック・モンスター・プロダクションズなので、かなり深く本作に関わっているのかもしれません。
R指定ありで「フェイタリティー」のシーンをしっかり描いたのも、もしかしたらジェームズ・ワンの意見かも?なんて思ったりしましたねー。
あと、これは余談で観た人しか分からないと思うんですけど、映画を観ながら僕は、ソニア(ジェシカ・マクナミー)危機一髪の時ジャクソンが助けに入って深手を負い、ソニアに「俺を殺して証(龍の痣)を受け取れ……」的な湿っぽい展開になるかと予想してたんだけど、全然違いましたねーw
まぁ、それはそれであの展開もスカッとしたから良かったけど。
僕が何の話をしているのかが気になる人は、映画本編を観てくださいw
興味のある方は是非!!
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