読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

「パージ」(2015) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2013年アメリカで公開された、シチュエーションスリラー映画『パージ』ですよー!
TSUTAYAに本作の続編「パージ:アナーキー」のパッケージの写真に惹かれたので、まずは最初の映画「パージ」から観てみようとレンタルしてきました!

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/78850/poster2.jpg?1434103431
画像出典元URL:http://eiga.com/

概要

経済が破綻し「新しいアメリカ建国の父たち」を名乗る集団に統治されたディストピアな未来のアメリカを舞台に、一年に一度設けらた全ての犯罪が合法化される夜を描いたシチュエーションスリラー。
監督は「ジャック」や「交渉人」で脚本を担当したジェームズ・デモナコ
主演はイーサン・ホーク

 

あらすじ

経済が崩壊した未来のアメリカでは、「新しいアメリカ建国の父たち」を名乗る集団が全体主義的な統治を行っていた。そんな新政府の考えた政策の一つが一年に一度だけ夜の7時から翌朝7時までの間、全ての犯罪が合法化される「パージ」
この「パージ」から身を守るための防犯システムを売る会社の営業、ジェームズ・ランディン(イーサン・ホーク)、妻のメアリー(レナ・ヘディ )、高校生の長女ゾーイ(アデレード・ケイン)、13歳の長男チャーリー(マックス・バークホルダー)の4人家族は、高級住宅街に住む成功者だが、「パージ」の夜に一人の男(エドウィン・ホッジ)を匿ってしまったため、犯罪者と交戦することになってしまう。

 

感想

米国版「リアル鬼ごっこ」?

今回は完全な『ジャケ借り』(しかも気になったのは続編の方)で、まったく前情報なしで観たんですが、なんとも殺伐としていて後味の悪い、僕の嫌いなタイプの映画でした。
日本で言えば、「リアル鬼ごっこ」や「バトルロワイヤル」に近い感じでしょうか。

まず、「一年に一晩だけ全ての犯罪が許される」というトンデモ設定からして、何だかなーって感じなんですし、ファンや評論家の間でも賛否は分かれているようです。
ただ、個人的には「あれ? これ上手いんじゃね?」と思う映画でした。

新しさはないけど丁寧な作り

映画前半は、『パージ』について延々説明されるんですね。
パージのルール、なぜこんな政策が支持されるのか、『パージ』の効果、誰が『パージ』を始めたのか等々。

それらをニュース映像的な映像や、防犯カメラ視点、TVなどに乗せて本編に紛れ込ませながら、ポイントや人物設定や配置とともに次々と紹介していくんですね。

使い古された手法だし特に目新しいことはしてないんですが、前半のうちに映画に関する情報を全て説明し切る手際がいいので、あまり説明が物語のノイズになる感じはなかったです。

また、一回上げて落とすみたいな、ホラー映画的な演出もやはり目新しさはないんですが、一つ一つの描写が丁寧なので、緊張感が途切れずに最後まで観られるんですよね。

多分、本作は低予算な映画なんじゃないかと思うんですが、そこも家の中を舞台に据えることで安っぽい感じのしない映像に仕上がっていて「お、上手い!」って思ったり。

イーサン・ホーク力(りょく)

そうそう、この映画ほとんど全編、イーサン・ホーク演じるジェームズ・ランディンの家の中だけで物語が進んでいくんですよね。
それで思ったのは、やっぱりイーサン・ホークは芝居が上手いなーと。
強引な展開や劇中のアラも少なくない本作ですが、イーサン・ホークの芝居でかなり助けられてる部分があるんじゃないかなーって思いました。

ただし、物語としてのフックというかスパイスになる部分がないので、物語としてはまとまってはいるけど全体的にパンチの弱い感じは否めないかも。
特に中盤以降、息子のチャーリーが家に匿ってしまった男を追ってきた、勘違いエリート若者集団との戦闘シーンの中で『あ、これ手首切られちゃうヤツだな』と思ったら、一撃で終了したときは流石に、切らねーのかよ! と突っ込んでしまいました。

いや、ゴアシーンがあれば偉いって訳じゃないですが、あまりにもみんなアッサリ死んでいくので、なんかこう中途半端で物足りなさが残っちゃうんですよねー。

まぁ、この映画で描きたかった恐怖は、そこじゃないってのも分かるし、何が描きたかったのかもよく分かるんですけどね。
物語にもうひと捻り入れるか、もう少し映像的なショックが入れば、もっと怖い映画になったような気がします。

傑作ではないけど秀作ではあると思う

ただ、うーん…どうなんですかねー?
普段武器の携帯を禁じられてる日本人の僕には、それほどピンと来なかった本作ですが、銃が日常にあるアメリカ人の方が、よりリアルに怖さを感じるのかもしれませんね。

物語を通して、今のアメリカを皮肉ってる感じやエンディングの最後にちょこっとユーモアを入れてるトコロは嫌いじゃないし、85分という時間もスッキリ観やすくていいなーとは思いました。あれ以上引き伸ばされたら長いって感じたかも。

タイトルの『パージ(purge)』には、切り離すという意味の他に、「浄化する」という意味もあるそうです。(劇中でも翻訳で「浄化する」という訳が使われてた)
また、政治・思想的に反対勢力を排除するという意味のあるらしく、そう考えると、一年に一度全ての犯罪を合法化することで国家の安全を維持する、という設定である本作のタイトルとしては、秀逸なのかもしれません。

ともあれ、凄く怖い! ってほどではないですが退屈という事もなく、気楽に観るには丁度いい『秀作』だと思います。

興味のある方は是非!

 

広告を非表示にする