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「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」(2011) ネタバレ感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、米コメディーアクション映画『『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』ですよー!

『テッド』シリーズなどのコメディーから『ローン・サバイバー』などのシリアスな映画まで、幅広く活躍するマイケル・ウォールバーグと『俺たちニュースキャスター』などコメディー映画で活躍するウィル・フェレルのバディームービーです!

今回はネタバレしてるので、もしもこれから本作を観る予定の方は、映画の後に感想を読んでくださいねー。
いいですね? 注意しましたよ?

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81KurvyLjaL._SL1414_.jpg画像出典元URL:http://amazon.co.jp

あらすじと概要

米国では2010年に公開された、アクションコメディー映画。
ニューヨーク市警の落ちこぼれ刑事、アレン・ギャンブル(ウィル・フェレル)とテリー・ホイツ(マイケル・ウォールバーグ)のコンビが、ふとしたキッカケから大きな金融犯罪に乗り出す様子を描く。

脳筋バカの揃うNY市警の中、デスクワーク大好きなヘタレ刑事 ギャンブルと、過去の失敗を引きずるホイツのコンビは、周りの刑事たちから馬鹿にされる落ちこぼれコンビ。

そんなある日、トップスターP・K・ハイスミス刑事(サミュエル・L・ジャクソン)とクリストファー・ダンソン刑事(ドウェイン・ジョンソン)コンビが、事件捜査中に“不慮の事故“で殉職し、これをチャンスと思ったテリーは、アレンを強引に誘って殉職した二人の後釜を狙おうとする。

監督はウィル・フェレルと数多くの作品で手を組み「マネー・ショート華麗なる大逆転」でもメガホンを取ったアダム・マッケイ。
また、有名俳優や女優、有名人もカメオ出演している。

 

感想

本作は、確か日本公開時に結構話題になっていてTVでも軽く特集を組まれていたんですが、当時はそれほど気にも止めていなかったんですよね。
で、フォローさせていただいているアバウト男さんの記事の中で本作が紹介されていて、そういえばそんな映画もあったなーと思って、レンタルしてきましたー。

tyler-7.hatenablog.com 

コメディーとは思えないド派手なアクションと無駄遣い

冒頭イキナリ登場するのは主役の二人ではなく、みんな大好きサミュエル・Lジャクソンと「ロック様」ことドウェイン・ジョンソンの二人。
この二人がニューヨーク市警のスーパー刑事に扮し、強盗団?? とニューヨークの街をぶっ壊しながらド派手なカーチェイスを繰り広げます。

それを見ながら僕は「あれ? DVDを間違えたかな??」と思ったんですが、主役の二人はちゃんと後から登場しました。

っていうか、この冒頭のカーチェイスシーンでほぼ予算を使い切ったんじゃないかと心配になるくらいの無駄にド派手なアクションに、まず度肝を抜かれちゃいます。

しかも、このハリウッドスーパースターの二人、割と冒頭の方でビックリするするくらいアホっぽい死に方をするんですよね。
なんというサミュエルとロック様の無駄遣い

(本作では他に、ブルック・シールズやNYヤンキースデレク・ジーターなどの有名人がカメオ出演してます)

これは、主役の一人ウィル・フェレル演じるナード(本作では文化系みたいな意味かな?)でデスクワーク大好きな刑事ギャンブルとの対比でもあるんですが、ハリウッドアクションのパロディーでもあり、アメリカ人のマッチョ信仰への皮肉も入ってるのかなって思ったり。

王道のアメリカンコメディー展開からの~

そこから先は、いわゆるアメリカンコメディーらしく、ジョークやパロディーなどの小ネタを挟みながら、最初は反発していた二人が、徐々にバディ(相棒)としての絆を深め?、金融詐欺を暴いていくという王道展開。

個人的には、ただの普通のおっさんであるギャンブルが、
実はおっぱいボインボインの超美人にモテモテで奥さんも超美人だったっていう展開が面白かったですねー。
しかも本人はちょっと迷惑そうっていうねw

で、基本的には負け組でみんなから馬鹿にされてた二人が、最終的に大逆転っていう王道の展開でもあるので、観ていてストレスはほとんど感じません。
もちろん、言葉のギャグとかはよく分からないのもあるんですけど、それは前後の流れで「何か面白いこと言ったんだな」くらいで流しちゃえばいいですし、それ以外の部分で笑えるシーンも多いので問題ないです。

本当に悪い奴は笑ってる

特筆すべきは、本作でメインとなる事件の発端が2008年の金融恐慌だということですかね。
この金融恐慌でとんでもない大損をした投資家の億万長者が、損失補填のために金融詐欺を企み、主役の二人が偶然その真実を掴んでいくというわけです。

ぶっちゃけこの辺の関係性が僕にはよく分からなかったんですが、真の巨悪はこの投資家と組んでる投資銀行の連中ってことらしいです。
いわゆるウォール街の連中ですね。

それを、コメディーという形で出来る限り分かりやすく観せてるんですねー。(お金と縁が無い僕にはイマイチピンとこなかったですが)

一応投資家の方は捕まって、二人はNY市警のスター刑事になるんですがこの投資銀行のトップは結局捕まらずに今までどおりっていうオチも、コメディー映画としては珍しいというか、チャレンジングだなーと。

それで、エンディングロールでは、金融破綻後、サブプライムやリーマンブラザーズ
の連中が受け取っている高額な給料やボーナスを庶民の年収や年金と比較する形で、アニメを使って見せるわけですね。

映画評論家の町山智浩さんによると「刑事モノで登場するようなギャングや悪人に遭遇する確率は少ないけど、ウォール街の奴らにはみんな損をさせられた」(意訳)
ってのが、アダム・マッケイ監督が本作の悪役を投資銀行にした理由らしいですよ。

この辺が監督して今年公開された「マネーショート 華麗なる大逆転」(僕は未見ですが)にも共通しているんでしょうが、監督のウォール街の連中の真実を映画で告発しようという心意気なのかもしれません。

それが本作で上手くいってるかどうかは別ですけどもw

まぁ、そんな難しいアレコレは抜きにしても、笑えるシーンは沢山あるし、単純にコメディー映画として良く出来てるんじゃないかなーと思いました。

興味のある方は是非!