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米国を舞台に日本人空手家が大暴れ!「KARATE KILL/カラテ・キル」(2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、本ブログでもご紹介した「女体銃 ガン・ウーマン」の光武蔵人監督最新作、『KARATE KILL/カラテ・キル』ですよー!

海外をターゲットにした日本B級映画、通称『ジャパニーズエクストリーム』の流れの作品です。

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

『女体銃 ガン・ウーマン』などの光武蔵人監督によるアクション。殺人や拷問の映像をネット中継する違法サイトを運営する組織にさらわれた、妹の救出に挑む男の姿を追う。俳優兼アクションパフォーマーのハヤテが主演を務め、その脇を『エターナル・マリア』などの紗倉まな、『女体銃 ガン・ウーマン』などの亜紗美、『リザとキツネと恋する死者たち』などのデヴィッド・サクライらが固める。ハヤテが繰り出す空手技に注目。

トーリー:女優を目指してロサンゼルスに留学したものの、連絡が途絶えてしまった妹・マユミ(紗倉まな)の身を案じるケンジ(ハヤテ)。マユミを捜そうとアメリカへ向かった彼は、バンデンスキー(カーク・ガイガー)という男が率いる謎の組織キャピタル・メサイアにマユミが捕まったことを知る。さらにキャピタル・メサイアが、拷問、強姦、殺人をネット中継する会員制の違法サイトを運営し、捕らえた者たちを生けにえにしているのを知ったケンジは、テキサス州エルパソ郊外の辺境にある組織の本拠地へ乗り込む。(シネマトゥデイより引用)

 

感想

米国を舞台に“日本映画”を撮り続ける光武蔵人最新作

本作で監督を務める光武蔵人は米国在住の映画監督で、2004年に『モンスターズ(原題:Monsters Don’t Get to Cry)を皮切りに、2008年『サムライアベンジャー/復讐剣 盲狼』2014年『女体銃 ガン・ウーマン/GUN WOMAN』と、どちらかというと海外市場に目を向けたジャンル(アクション)映画、通称『ジャパニーズエクストリーム』を製作している監督です。

そんな光武監督が、日本のテレビ・映画などの制作会社「マメゾウピクチャーズ」と組んで撮影したのが本作『KARATE KILL/カラテ・キル』です。

主演は、空手家でパルクール・コーディネーターのハヤテ。
本作は、彼を映画俳優デビューさせるために企画された作品なんだそうで、全体の雰囲気としては、千葉真一さんの殺人拳シリーズ的なテイストなのかもしれません。

また、本作では「女体銃~」でも出演していた、米国在住の俳優・鎌田規昭や、同作で主演を務め井口昇作品にも出演している亜紗美、「ムカデ人間」の北村 昭博。
また、セクシー女優の紗倉まな、本ブログでも紹介した「リザとキツネと恋する死者たち」でトミー谷を好演したデヴィッド・サクライも出演しています。

「手(ティー)」の使い手

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画像出典元URL:http://eiga.com / 「手(ティー)」お使い手ハヤト

で、本作の主演を務めるハヤテという人は、「手(ティー)」という沖縄空手の師範代だそうで、「手(ティー)」とは中国から沖縄に渡ってきたカンフーが沖縄風になったものなんだそうで、金的や目潰しなど、禁じ手無しの古武術的な空手なんだそうです。

なので構えや打撃などは、空手というよりカンフーに近い感じがしましたねー。
本作では、そんな「手(ティー)」に実際ある技を活かすよう、逆算的に格闘シーンを考えていったそうです。

また劇中では、空手技とパルクールを組み合わせた、新鮮なアクション描写もふんだんに盛り込まれていましたよ。

近年の格闘アクション物で言うと、古式ムエタイを使った「マッハ!!!!!!!!」や、インドネシアの格闘技シラットを世に知らしめた傑作「ザ・レイド」、キーシ・ファイティング・メソッドというスペイン生まれの護身術を使ったトムクルーズの「アウトロー」などがあり、人に知られていない格闘技を使うことで、新鮮な格闘アクションを見せるのは一つの潮流になってるのかもしれません。

本作で特に新鮮だったのは、敵に捉えられた主人公が走るトレーラーの荷台の中で、剣豪(デヴィッド・サクライ)と戦うシーン。
トレーラーの荷台の中が闘技場という狭い空間で二人が戦うというシチュエーションはそれだけで燃えるし、走るトレーラーを道具立ての一部として使うアクションもとても考えられていて良かったですねー!
しかも序盤のバーコードハゲ(鎌田規昭)との対決がその伏線になってる構成は、「おっ!」っと思いました。

まぁ、序盤で主人公vs敵の戦いの最中に、カメラを回転させる(部屋が回って見える)という謎演出はどうかと思いましたけどねw
このカット、最初は何かの作品のオマージュかな? って思ったらそうではなくて、観客が飽きないようにというサービスだったらしいですよ。

あと、米国が舞台ですからね。
当然銃を持った相手とどう戦うか問題があるわけですがご心配なく。劇中ちゃんと主人公が銃弾を避ける訓練をすることで解消されてたりしますので。(そしてそのヒントはバーコードとの対決で得る)

とはいえ

こんな風に書くと、まるで超面白い映画みたいですが、ぶっちゃけストーリー部分はわりと鈍重だったりするし、役者の演技は素人目に見てもコントギリギリの明らかなオーバーアクトだし、全体のルックもいかにも低予算映画だなーって思わせる作りで、誰もが楽しめる作品とはお世辞にも言えないんですよね。

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画像出典元URL:http://eiga.com / 文字通り体を張って頑張る佐倉まな。

僕は格闘映画が好きだからその辺はあまり気にならなかったし、紗倉まなさんのオッパイもイッパイ出てくるので大満足でしたが、それらはあくまで「偏愛」の部分ですからねー。

格闘とゴアシーンとオッパイが好きな人は、楽しめるんじゃないかと思いますが、それ以外の人にはあまり積極的にはオススメ出来ないかもー。(〃ω〃)>

興味のある方は是非!

 

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