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大人も子供も楽しめる映画「ナイトミュージアム」(2007)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは2007年公開のファンタジーコメディー『ナイトミュージアム』ですよー!

いつか観ようと思ってたまますっかり忘れてて、今回やっとレンタルで観ました。
「夜になると博物館の展示物が動き出す」というアイデア一発の映画ながら、大人も子供も楽しめる映画でしたよー(´∀`)ノ

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

真夜中の自然史博物館を舞台に、そこで働く夜間警備員の男が体験する不可思議な現象を描いた爆笑コメディ。『ピンク・パンサー』のショーン・レヴィが監督を務め、魔法で次々と動き出す博物館の展示物を止めようとする主人公の奔走をテンポよく演出。夜間警備員に『ミート・ザ・ペアレンツ』のベン・スティラー、人形のアメリカ大統領セオドア・ルーズベルトロビン・ウィリアムズがふんし、新旧実力派コメディアンが絶妙な掛け合いを見せる。恐竜が闊歩し、かつての英雄たちが動き出す映像も必見。

ストーリー:ニューヨークで暮らす失業中のラリー(ベン・スティラー)は前妻が(キム・レイヴァー)が再婚すると知り動揺する。愛する息子ニッキー(ジェイク・チェリー)とのきずなを保つために、ラリーは自然史博物館の深夜勤務の夜警員の仕事を引き受け、真夜中に警備を始める。ある夜、展示物が魔法を使ったように生き返り、ローマのグラディエーターやカウボーイたちがジオラマから飛び出して戦いを始め……。(シネマトゥディより引用)

 

感想

ワンアイデアに肉付けしたコメディー映画

本作は「博物館の展示物が夜中になると動き出す」というワンアイデアに、親子の再生と負け犬の復活劇という肉付けをして(当時の)最新CGを使って描いたファンタジーコメディです。

どんな仕事も長続きせず、妻と離婚し10歳の一人息子とは週二回しか会えないダメ男ラリーが、息子ニッキーとの絆を手放すまいと一念発起。
見つけた仕事はNYの自然史博物館の夜警だったが、実はその博物館の展示物たちは、夜中になると動き出し……。という物語。

ベン・スティラー演じる主人公ラリーは、それまでどんな仕事の長続きせず、何度もアパートを追い出されているダメ男。
当然、奥さん( キム・レイヴァー)とは離婚、愛する一人息子ニッキー( ジェイク・チェリー)とも週二回しか会うことが出来ないうえに、奥さんの再婚相手は株トレーダーで設けていて、息子も新しいパパに懐いてて、逆にダメなパパのラリーとはギクシャクしている状態なんですね。

で、指パッチンでスイッチをON・OFF出来るライトで起業するもやっぱり失敗し、奥さんはもう、ニッキとラリーを会わせたくないと思ってるわけです。

そんなある日、奥さんに言われた一言で一念発起した彼は博物館の夜警の仕事につくわけですが、エジプトの王・アクメンラーの最も貴重な遺品『アクメンラーの石版』の魔法の力によって、この博物館の展示物たちは夜な夜な生き返って(蘇る?)大騒ぎする、トンデモ博物館だったわけですねー。

ラリーの仕事は、ワンコみたいなTレックスや、ガムを欲しがるモアイ像、いたずら好きなサルの剥製に、いがみ合う西部開拓民とローマ帝国兵士のミニチュアたち、そして、インディアンの娘に恋するルーズベルト大統領(ロビン・ウィリアムス)が大騒ぎする夜の博物館に誰も入れず、“誰も出さないこと”。というわけです。

ベン・スティラーロビン・ウィリアムス、新旧コメディー俳優の共演

主演のベン・スティラーは両親共に有名コメディー俳優というサラブレットで、コメディアンの登竜門的テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演し、1990年代の始めには、MTVで『ザ・ベン・スティラー・ショー』という看板番組を持つ人気コメディアンで、俳優としても人気ドラマ『エリーに首ったけ』や映画『LIFE!』などで高い評価を得ています。

一方ロビン・ウイリアムスもスタンダップ・コメディアンとしてデビューし、1980年にロバート・アルトマン監督の『ポパイ』で映画デビュー。
『グッドモーニング, ベトナム』『いまを生きる』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』など、数々の映画に出演していますが、残念ながら2014年に亡くなっています。

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共にコメディアン出身ということもあり、二人の掛け合いはテンポもよくて楽しく、本作の物語を引っ張っていくんですね。

また、ラリーの前任者として博物館に勤めていた三人の労警備員として、ミッキー・ルーニー、 ビル・コッブス、 ディック・ヴァン・ダイクという往年の名優も出演。物語に深く関わる重要な役を演じているし、ベン・スティラーの実母アン・メアラや、親友のオーウェン・ウィルソンもチョイ役で出演したりもしています。

父親になれなかった負け犬が本当の父親になる物語

本作のラリーは、起業しては失敗ばかり繰り返す典型的な「夢追い人」で大人になりきれない父親不適合者。ですが、息子のことは愛していて立派な父親でありたいとは思ってるんですね。

本作ではそんなラリーが、博物館での3日間の試練を乗り越えることで、本当の父親になるという物語になっています。

そんな彼を導く、いわば父親的存在としての役割担うのがルーズベルト大統領(テディ)ですが、しかし彼はあくまで大統領を模した蝋人形(偽物)でしかなく、ある意味ラリーと同じ、鏡合わせの存在でもあるわけです。

物語の中では、3日目に起こる“ある事件”を乗り越えることで、何者でもなかった(偽物だった)二人が成長し「本物」になる物語でもあるんですね。

アトラクション的なエンターテイメントで、物語自体はツッコミどころも満載ではあるんですが、この二人の物語とそれを演じるベン・スティラーロビン・ウィリアムスの演技が本作に一本筋を通しているんだなと思いました。

あと、何も知らなくても楽しい映画ですけど、世界史を知ってた方がより笑えたり、深く楽しめる映画なのかもしれないとも思いましたねー。

ハリウッドコメディーは過激なシーンやセリフが出てくる作品もありますが、本作は子供さんでも安心して楽しめる作品なので、家族で観るのがいいかもしれません。

興味のある方は是非!

 

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