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台風の中で大暴れ!「ワイルド・ストーム」(2019)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、あの2001年に公開されその後大ヒットシリーズになる「ワイルド・スピード」の監督、ロブ・コーエン監督のアクション映画『ワイルド・ストーム』ですよー!

ちなみに、原題は「The Hurricane Heist(台風強盗)」なんですが、「ワイルド・スピード」の監督作品だから邦題が「“ワイルド・ス”トーム」なんだって、感想を書いてる今、気づきましたよw

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概要

巨大なハリケーンが猛威を振るう中で起きる6億ドル強奪劇を描いたディザスタークライムアクション。武装集団に立ち向かう気象学者を、『猿の惑星』シリーズなどのトビー・ケベルが演じるほか、『96時間』シリーズなどのマギー・グレイス、『ウィッチ』などのラルフ・アイネソン、ドラマシリーズ「トゥルーブラッド」などのライアン・クワンテンらが共演。『トリプルX』などのロブ・コーエンがメガホンを取った。(シネマトゥデイより引用)

感想

ジャンル・ミックス

ハリウッドでは、異なるジャンルを組み合わせて1本の作品にする「ジャンル・ミックス」という流れがあります。

例えばゾンビxミュージカルとか、飛行機パニックxヘビとか、西部劇xSFとか。
特に「サメ映画」はジャンル・ミックスの代表選手で、サメxゾンビやサメx台風などなど、枚挙に暇がありません。

しかしまぁ、僕が知る限り、この「ジャンル・ミックス」って、下手するとどっちつかずの中途半端な作品になりがちというデメリットも。

本作は自然災害パニック映画とクライムアクション映画を掛け合わせた作品なんですが、いいとこ取りを狙って2つのジャンルを合体させた結果、どちらも中途半端になってしまったという印象でしたねー。

ざっくりストーリー紹介

物語は1992年、3人の親子がトラックでハリケーンから逃げているところからスタート。
ところが、パパがよそ見運転をしてトラックが岩に乗り上げて動かなくなっちゃいます。

そこで、まだ幼い息子2人を近くの建物に避難させて、パパはウィンチを使ってトラックを動かそうとするんですが、運悪く風で飛ばされたサイロ?に当たって死んでしまうんですね。

20年後、ハリケーン観測専用車「ドミネーター」に乗っている青年ウィル(トビー・ケベル)は、町にかつてない規模の巨大ハリケーンが迫っていることを予測。
避難を促すため兄ブリーズ(ライアン・クワンテン)がこの町で営む機械修理工場に向かいます。

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もちろん、この2人は冒頭の兄弟。ウィルはブリーズに避難をするよう言いますが、ブリーズの方はノリ気ではない様子なんですね。

一方、町の警察は一人の被害者も出さないため、全住民に強制避難を命令。

しかし、車がすれ違えないほど細い道は大渋滞を起こしていて、その理由は財務省管轄の紙幣廃棄工場に廃棄紙幣回収のため向かう巨大トラックが道路を塞いでしまいにらめっこ状態なのです。

そんな状況に業を煮やした財務省職員のケーシーマギー・グレイス)は、対向車にトラックをぶつけて隙間を作ると、横の原っぱを走って廃棄工場に向かうんですね。

ところが、廃棄工場ではシュレッダーと電気システム系統故障していて、ケーシーはブリーズに修理を依頼するため工場へ向かうんですが、その間に、廃棄工場は強盗グループに乗っ取られてしまい――という物語。

つまり、強盗の狙いは巨大ハリケーンの混乱に乗じて、6億ドルの古紙幣を奪うことで、その後、巨大台風が迫る町で、3人と強盗グループの戦いが始まるというわけです。

ちょっと面白そうでしょ? まぁ実際結構面白いんですよ。

ただ、ハリケーン設定はいるかなー?と。

というのも、本作では冒頭で町中の住民が避難しちゃってるので、町にいるのは犯行グループと、工場の人質(というか閉じ込められてるんだけど)と、主役の3人だけ。

しかも、犯行グループに人質されている工場の警備兵や職員は、頑丈な工場で守られているので、ハリケーンの被害は(多分)心配ない。
つまり、登場人数(被害者)があまりにも少なすぎて災害パニックものとして成立してないわけです。

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つまり、本作のメインは強盗vs主人公3人の対決で、ハリケーンは映画を面白くする要素でしかないんですね。

ただ、ハリケーン要素を入れるため、強盗計画にも結構無理や矛盾が生じてたり、そもそもハリケーンを計画に組み込んでも、進路が逸れたり、ハリケーンの規模が全然小さかったりしたら計画自体が成り立たないのでは?っていう根本的な疑問が観てる間中、頭を離れないっていう。

あとはまぁ、犯人グループが警備兵や職員をわざわざ麻酔銃で眠らせて、工場に監禁する(生かしておく)意味もイマイチ飲み込みづらいし(一応、主犯がケーシーの同僚という設定はあるけど)、冒頭が説明不足で、トラックが古紙幣を工場に運んできてるように見えるので「え、工場襲撃するよりトラック襲撃する方が簡単じゃね?」と思ったり。

全体的に劇中のルール説明が足りてなかったり、物語の前後でキャラがブレていたりするので、何度か「え?え?」ってなるシーンがあったように思います。(僕の読解力が足りないだけかもですが)

でも嫌いになれない

まぁ、そうは言っても個人的に本作が嫌いになれないのは、巨大台風を利用したアクションシーンがツボだったからで、特に、ウィルがハリケーンの風を利用して、アルミのタイヤカバーで敵を殺害するシーンや、ショッピングモールの天窓を破壊し、気圧差で敵が天井の穴から吸い出されてしまうシーンとか(ウィルとケーシーはワイヤーで体を繋いでいるので飛ばされなかった)は、「そんなアホな」って笑っちゃうけど、中々斬新で面白かったですよ。

つまり、本作は最初から「ジャンル・ミックス」ではなくて、巨大ハリケーンの中でのアクション映画だったんですよねーw

興味のある方は是非!!

 

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