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MCU初のアジア系ヒーロー登場!「シャン・チー/テン・リングスの伝説」(2021)

ぷらすです。

2021年9月3日公開のMCU劇場新作『シャン・チー』を劇場で観てきましたよー!

いやー、面白かった!!
いや、もちろん100点満点とまでは言えないし、劇中、気になるところもないではないですが、MCUヒーローのオリジン(紹介編)としては十分に楽しめる映画でしたよ!

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画像出展元URL: http://eiga.com

概要

アベンジャーズ』シリーズなどを手掛けるマーベル・スタジオによるヒーローアクション。悪の組織を率いる父親の恐ろしい計画に巻き込まれていく主人公の姿を描く。『黒い司法 0%からの奇跡』などのデスティン・ダニエル・クレットンがメガホンを取る。シム・リウが主人公、『インファナル・アフェア』シリーズなどのトニー・レオンが父親を演じ、『クレイジー・リッチ!』などのミシェル・ヨー、『フェアウェル』などのオークワフィナらが共演する。(シネマトゥディより引用)

感想

MCU初のアジア系ヒーロー登場!

MCU(劇場版)前作「ブラック・ウィドウ」の感想で、僕はなぜフェーズ4の第1弾が「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」ではなかったかついて「フェーズ4以降のMCUでは、国籍、人種関係なく様々なヒーローが活躍する」というマーベルの宣言ではないかと考察しました。

実際ディズニープラスのドラマ版では(コロナの影響で「ブラック・ウィドウ」と順番が入れ替わってしまったけれど)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)後の世界を舞台に、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ が真の力に目覚める? 「ワンダヴィジョン」や、ファルコンことサム・ウィルソンが2代目キャプテン・アメリカを襲名するまでを描いた?「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」など、新たな流れを感じずにはいられません。(説明に?がついてるのは僕がまだMCUドラマを未見だからです)
まぁ「ロキ」や「ホワット・イフ...?」なんかは、今後MCU作品の中核となる“マルチバース”を説明する感じ?だと思いますが。(まだ観てないけど)

そんなMCUフエーズ4劇場第2弾として作られたのが本作、MCU初のアジア人ヒーロー「シャン・チー」なのです。

原作コミックでは1973年初登場と以外に古株で、カンフーマスターではあるけれど特別な能力はない普通の人間っていうクリリン的キャラクターらしいんですが、それでも超能力を持つヴィランと肉弾戦を繰り広げ、何人ものヴィランをやっつけてきたそうですよ。

ちなみに、そんなシャン・チーのモデルは、あのブルース・リーだそう。
1973年と言えば「燃えよドラゴン」の公開で一大カンフーブームが起こっていた頃で、そこにインスピレーションを受けたスタン・リーが、カンフーで戦うヒーローを生み出したんですね。

っていう情報を聞いていたので、最初に本作の予告編を観た時は「え……この人が主役なの…?」と不安になるくらいシャン・チー役のシム・リウは見た目が地味だったんですよねーw

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さらに、本作のヒロインでありシャン・チーの親友兼サイドキックでもあるケイティを演じるオークワフィナは、見た目ちょっとおばちゃんっぽいし声の方もかなりのハスキーボイス。

日本やアジア圏製作の映画だったら絶対主人公やヒロインにはならなそうな2人です。

いかにも西洋人がイメージするアジア人って感じで、ホント、色々大丈夫なのかなぁ? って思ったわけですが、いざ蓋を開けてみれば、序盤こそ多少の違和感を感じたものの、物語が進むにつれシャンチーとケイティ、さらにシャンチーの妹シャーリンメンガー・チャン)もみんな大好きになっちゃいましたよ!

本作は、そんなシャン・チーがマーベルヒーロー「シャン・チー」になるまでの物語、つまりはオリジンなので、まだMCU作品を1本も観たことがない人でも十分楽しめると思いますよ!

ざっくりストーリー紹介

そんな本作はシャン・チーの父親であるシュー・ウェンウートニー・レオン)と、彼が持つテンリングスという10本の腕輪の伝説からスタート。
なんと、シャン・チーのお父さんはテン・リングスの力で不老不死となり、現在1000歳オーバーのスーパーご長寿ですが、「テン・リングス」という組織を作って長年世界を裏から牛耳っているのです。

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そう、「アイアンマン」が誕生するキッカケになったあの組織です!

まぁ、結局「アイアンマン3」でトニーが対峙した「テン・リングス」とマンダリンは真っ赤な偽物だったわけですが、本作のテン・リングス、そして本家マンダリンこそがシャン・チーの父親でもあるシュー・ウェンウーなんですね。

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で、場面変わってアメリカでホテルの駐車場係をしているボンクラ青年シャン・チーは、相棒で親友のケイティとカラオケしたり共通の友人にもっとちゃんとするよう説教されたり、それなりに楽しく暮らしていたんですが、ある日、通勤バスで突如、腕が刀の厳つい男にママの形見のペンダントを寄越せと迫られます。
最初は「人違いでは?」と逃げ腰のシャン・チーでしたが、男がケイティに暴力を振るったことで激おこ☆
バスの中で男やその部下を相手に大立ち回りを始め――という物語。(まだネタバレしてないよ!)

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ちなみにウェンウーの登場シーンではジェット・リー主演の「HERO」、シャン・チーママとの出会いのシーンでは「グリーン・ディスティニー」をオマージュ。
シャン・チーのバスの格闘シーンは多分ジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー」がオマージュだし、序盤のビルの足場を舞台に戦うシーンは「プロジェクトA2」のオマージュではないかと。

天下のマーベル映画ですから、どの作品でもアクションが凄いのはもはや誰もが知るところですが、本作では思った以上にしっかりカンフー映画してくれてたのは嬉しかったですねー。

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まぁ、終盤~クライマックスにかけてはMCU作品というよりディズニー映画感の方が強かったですけどもw
もっと言うと、クライマックスは2000年以降のお金持ちになった中国が大予算で作ったファンタジー映画寄りの絵面というか、例えばCGの作り方なんかがハリウッドのリアルを目指したソレではなく色合いが無駄にキラキラしてるというか。
まぁCGにするものが、ビルとか車とか爆発などの無機物ではないし、今回のシャン・チーはドクター・ストレンジ寄りのファンタジー系な世界観なので仕方ないのかもでけどね。

ただ、それをもって「MCUが中国資本におもねった――」的な見方は些か短絡的に過ぎると思うし、ましてや、観てもいないのに批判してるような阿呆は何をか言わんやです。
お前らはもう一生映画観るな。

「ブラック・パンサー」的違和感

あと、本作で感じたのは以前観た「ブラック・パンサー」と同じ違和感でした。
つまり一言で言うと「アメリカ人がイメージするアジア」ですよね。

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ブラック・パンサーではアフリカの架空の国ワカンダや部族同士のしきたりが出てきましたが、本作でもいかにもアメリカ人が考える中国(というかアジア)が描かれていて、まぁそれは物語内リアリティーがそうなっているのだからと言われればそれまでですが、MCUに今後も登場するであろう他国のヒーローを映画化する時に、ヒーローの母国をどう描くかは、多様性を目指すMCUの今後の課題でもあるような気がします。

という感じで、アチコチ気になるところはあるし、物語的にも100点満点とは言えませんが、それでも本作が初登場のアジア系ヒーローのオリジン(=紹介編)であると考えれば、個人的には十分面白かったんじゃないかと思いましたねー。
特に、シャンチー、ケイティ、妹のシャーリンの三人が、今後MCUでどんな活躍をするのかは、めっちゃ気になるし楽しみですよー!

興味のある方は是非!!!

 

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